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kana58kana
素敵な無駄遣い、をおもちには経験してほしいな
こんばんは、あずき(夫)です。
一時期山田詠美がすごく好きで、小説を色々と読んでいました。「放課後の音符(キイノート)」のあとがきに、すごく好きな文章があります。
良い大人と悪い大人を、きちんと区別できる目を養ってください。良い大人とは、言うまでもなく人生のいつくしみ方を知っている人たちです。悪い大人は、時間、お金、感情、すべてにおいて、けちな人々のことです。若いということは、はっきり言って無駄なことの連続です。けれど、その無駄使いをしないと良い大人にはならないのです。
(中略)
いかに素敵な無駄遣いをしたか。そのことだけが、色々な問題を解決出来るのです。
自分が”素敵な無駄遣い”をしてきた人生なのか、と問われるとだいぶ答えに窮してしまうところではありますが、でもこの文章はとても素敵な文章だなと、改めて読み返しても思います。特に、「感情において、けちな人」という表現が好きです。
前述の引用にあるようなことを理解し、受け止められるのはたぶんまぁ10年くらいは先だと思うのですが、嬉しかったとか、頑張ったけど悔しかったとか、美しいものを目にした時の感動とか、初めての体験の新鮮な驚きや世界が広がる感覚とか、そういう「既に知っている世界(それは安全な世界でもある)」から一歩外に出た、初めてのもの・ことを経験させてあげないな、と思ったりしています。
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