床の上で

暖かくなると、台所の床の上で過ごすことが増える。なぜだかわからないけれど、私にとっては1番居心地が良く感じられる場所なのだ。この素晴らしさは、人にはなかなか堂々と言えない。変な人と思われそうで。いや、すでに思われてるかもしれないが、あえて積極的に知人に伝えようとは思わない。寒い時期には、台所にステイしようという気にもならないが、エアコンなしで過ごせるくらいの時期になると、気づけば、床にペタンと座っていることが増えている。この行動で、季節の変化を感じることもある。「ああ、いい季節になったなぁ。」と。今は、連休ということもあり、床の上での楽しみは、読書。そして、今日は、原田マハさんの『生きるぼくら』と、川上未映子さんの『すべて真夜中の恋人たち』を読んでいた。他にも何冊か。一冊を一気に読んでしまうと少し勿体ないような気がして、数ページずつ読み進めて、すぐに他の本へ移動している。毎日、日替わりで連続ドラマを観てるような感じかもしれない。楽しみを分散してるような、でも、すべてが楽しみのような。あと、一冊に集中しすぎて、感動で泣いてしまうと、次の日、顔が大変なことになるのも避けたいから、あえて作品に入り込みすぎないようにしている。

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