実家の片付け 捨てなければ、ずっとある。
実家を片付けたり、自分の家を片付けたりする事が多いお年頃です。
80代の親には、最早大がかりな片付けは無理。
70代の頃は、やろうと思いつつめんどくさそうだった。
やはり60代50代が、片付けに最適なお年頃ではないかと思う。
私、55歳。お片付け適齢期。
母が30年以上前に亡くなり、父がずっと一人暮らしをしていた実家。毎年帰っていたけど、基本的に父の家なので、父が家を管理していた。その父が、病気をして入院中。おそらく実家に帰ってまた一人で暮らす事は難しいだろう。という訳で、病院にいる父のお世話をしに実家に泊まる度に、あちこち片付けている。片付けているというのは、まあ、捨てているという事。父は、服に関してはどうしても必要になったものしか買わないので、そんなに沢山は無い。だけど、出てくる出てくる、私達子供の服やら、母の服など。台所にも、私や弟達のお弁当箱やら水筒やら。一見片付いているように見えたが、押し入れ、押入れの上の天袋、箪笥の引き出しなど。開ければ開けるほどタイムマシンのように昔のモノが出てくる。
捨てなければ、ずっとあるんだなぁ。
誰か捨てる人がいないと、とにかくそこにずっとある。
もう要らないと思っても、分別に迷い、どの日にどの様に捨てたらいいかわからないので、また、そっと戻しておく。それを繰り返した挙句に、ずっとそこにある。
父が入院する前に、一緒にちょっと片付けた。
これいる?
いや、いらん。
これは?
それもいらん。
これいらんよね?
いや、それはいる。
いるんかい!
これを繰り返しながら、燃えないゴミの山ができた。
燃えないゴミを出せる日に滞在していない事が多いので、まだゴミ袋の山はそのままだ。
でも、袋に詰めた事で、捨てやすくはなった。
燃えないゴミの日に滞在していれば出せるし、いつか車借りた時にゴミ処理場に一気に持って行っても良い。
実家でこれをやりながら、これはマジで他人事ではない!と思った私は、自分の家に帰ったら、自分の持ち物も処分し始めた。
めんどくさいから先延ばしにして、しまい直したモノ達を徹底的に吟味して、処分する事にした。作業は遅々として進まない。でも、千里の道も一歩から。
今使うモノ。
時々は使うモノ。
これは捨てない。
いつか使おうと思っておいてあるモノ。
いつか読もうと思っておいてある本。
これらを、とにかくすぐ使ってみる。読み始めてみる。
そして終わったら捨てる。
または、メルカリに出す。殆ど、投げ売りの値段で出す。売れなければ諦めて処分する。
夫はそんな私を見て、「また、死に急いでいる。」と笑う。
あなたもやった方がいいのでは?と思うが、こういう断捨離系の事は無理強いは禁物らしいので、とにかく自分の持ち物だけに徹する。
夫に先立たれた暁には、遠慮なくバッサリやらしてもらう事にする。
よく最終的には業者に頼むしかないとも聞く。
全部不要とわかっていれば、これ全部処分してくださいと頼む事もできるが、その前に、ここにあったのか!と思う大事な思い出の品や、探していた重要書類等を掘り起こしておかなくてはいけない。
その作業は自分または家族にしかできないし、結構時間と手間のかかる作業だ。
引越しを繰り返して、荷物を吟味して定期的に処分してきた人が羨ましい。
ずっと同じ所に住んでると、捨てなければ、ずっとあるのだ。
身軽を目指して、コツコツ頑張る。
目指せ、どこへでも引っ越せる身軽なおばあさん。