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認知症介護をする家族のホントの心のうち。私の場合

認知症介護は大変です。同居家族は大変です。
どうやら正解はない。
いや、教科書的には色々正解らしきものが書いてある。だが、そんなふうに出来れば苦労しないんだよ!役に立たん!と本を放り投げる事になる。
自分ちのやり方を、それぞれが模索するしかない。
それが、施設に入ってもらう事でもいいと思うし、自宅でなるべく家族と一緒に過ごすでもいいと思う。
施設に入ってもらい、家族がせっせと面会に行くもよし、全然行かないもあり。
自宅で過ごして家族が暖かく見守る場合もあるだろうし、自宅にいるが家族とは全くうまくいかず本人も家族も不満がいっぱいというパターンもある。
どちらのパターンも前者が理想ではあるけど、実際は後者のパターンが多くなってしまうのが現実かもしれない。認知症介護は長期になる事が多いので、始めのうちは良い介護をしたいと思っていた家族も、だんだん良い介護とかどうでも良くなってやさぐれた気持ちになってくる。最終段階になると、また盛り上がるのかもしれないが、我が家の場合、みんながやさぐれた気分になってからが長く続いています。
本人が施設に進んでいくわけもなく、なにか救急車で運ばれて入院してそこから施設入居とか、家族がもう我慢の限界という決定的な出来事がなければ、もう入れるのも大騒ぎだからこのままでいいやとなり、今に至る。
夫と私が同居して普段の世話をし、同じ市内に住む義妹が週一回き来てくれて、あれこれ面倒を見てくれる。私達、相当がんばっていると思う。でも、義母は不平不満だらけで、みんなが世話すれば余計な事をするなと怒り、距離を置くと、放って置かれていると拗ねて怒る。超絶めんどくさい婆さんなのである。デイサービスもショートステイも、ごねまくって行かない。私達夫婦がどうしても旅行だとか一泊で出かける時は、大騒ぎしてショートステイに預けるが、毎回大騒ぎなので、なんのレスパイト(休息)にもならない。煮詰まらないように距離をなるべくとりましょうと言われるが、物理的な距離が取れないので、精神的な距離を取ることにした。時々、訳がわからなくなっていく本人が一番辛いのだろうともおもってみるが、そう思うのも一瞬のこと。

こうして、だんだんと薄ーい気持ちでしか接する事が出来なくなり、別に意地悪はしないけど暖かくもない非常に冷め切った態度になっていった。おばあちゃんは、みんなが自分をチヤホヤしてくれないのでブツブツ大声で文句を言うようになり、益々みんなに嫌われている。これも全部病気だから仕方ないのではあるが、病気だから何でも許せるかと言うとそんな事はなく、毎回キッチリ腹が立つのだった。
そして、だんだんとそれがこちらの態度にも現れ、そういう雰囲気は察する事が出来るので、本人は益々不機嫌という負のスパイラル。
もう家族介護はそろそろ無理だと思うけど、その決定をするのは実の息子である夫であり、夫が施設に入れる事そのものが面倒くさいと思っているのでしょうがない。私が夫を説得するのも面倒くさい。夫は下の世話が必要になったら即施設と前から言っているのだが、婆さん今の所全然大丈夫なのだった。
私達があんまりチヤホヤしないからおばあちゃんが不機嫌なのかもしれないと思った私は、自分の本当の気持ちはさておき、なるべく優しく接してみた。無駄だった。この間なんか、破れた障子を貼り替えてあげたら、勝手にするなと文句言われた。優しくしても優しくなくても、相変わらず不平不満を大声でブツブツ言い続けている。どっちにしても文句を言われるなら、思いっきり意地悪するのもありなのかもしれない。😎
でも、そんな事したら自分で自分の事が嫌になるだけ。おばあちゃんのメンタルは最早どうでもよく(いや、どうでも良くはないかもしれないが)、自分のメンタルがダウンしない為にも、おばあちゃんの態度が最悪だったとしても、こちらはそれに巻き込まれず、出来るだけクールに丁寧に対応しよう。たとえ、心からじゃなくても。←残念😢

今はしょうがない。
でも、いつか介護から終わったら、すごく解放された、いい気分になる事だろう。美味しいビールを飲むために、水分控えてもうひと頑張りしている感じとでも言ったら不謹慎かもしれないが、言っちゃいます。
美味しいビールを飲む為に、今はもうちょっと頑張ろう。🍻
終わるのを楽しみにしている自分が怖いけれど、やりきった後には爽やかな風が吹く筈。
苦ーいビールにならないように、自分で設定した低〜いラインを下回らないように淡々とやろうと思う。

こんな正直な気持ちをアップして良いだろうか、と一晩寝かせてみました。すると、今朝の朝刊の人生相談に似た様な相談している人がいて安心しました。みんな悩みながら、頑張ってるんですね。🥹
全国の認知症介護家族の皆さん、いろいろあるけど、介護を頑張りすぎずに自分を大切にする事を頑張りましょう!