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言ってる言葉通りではないかもしれない件

認知症義母の暴言に、病気とはいえ腹が立つという記事を先日書いた。
その瞬間は、「クソババァ、許さん!」と思った。
少し時間が経つと、「まあ、そんな事言っちゃうのも、訳がわからなくなって、何かのせいにして文句言うしかないんだろうな。可哀想な状態だけど、でも、腹立つ。」くらいにトーンダウンした。
でも、「可哀想とはいえ、病気とはいえ、感じ悪すぎるだろっ!」と、やっぱり許してあげる気持ちにもなれない。そこまで人間は出来てない。

息子達には、彼らにとってはおばあちゃんな訳なので、あまり事細かに愚痴ってもいい気分もしないだろうと詳しく話してはなかった。まあ、息子なので、もともとそんなに頻繁に電話かけてお話しもしない。
昨日は、次男から珍しく連絡があったので、最近のうちの様子を話して、まあご飯でも食べにきてというと、「じゃあ、今晩行くね。」ときてくれることになった。メニューは急な事なので、お刺身と豚汁(スーパーのカット野菜利用)。
そして夕飯を一緒に食べて、おばあちゃんが自室に行ってから息子といろいろ話した。
彼も、おばあちゃんの暴言を直に聞いてドン引きした経験もあるので、、最近の様子を聞いて、だいぶヤバいねと私達に同情的ではあった。でも、おばあちゃんの暴言は、全部ホントにそう思っているんじゃないかもねと言い出した。「いや、思って入るかもしれないけど、だいぶ大袈裟に言ってるだけかもね、かまって欲しくて。」と言う。
私も自分自身トーンダウンしていたので、「まあ、そうかもね。」と言う。
これが、怒りの頂点で息子にこう言われたら、「あんたは何にもわかってない!」と息子に対してキレていたかもしれない。
でも、電話で話した時に、「え〜マジか、ヤバいね、お母さん大変じゃん。もうおばあちゃん施設にぶち込んだ方がいいよ!」と私が言って欲しかった事を言ってくれていたので、一旦気持ちをわかってもらえていた私は気が済んでいた。しかも、薄々私もわかってはいたのだ。
言葉通りのひどい事をホントに思っている訳ではないのかもしれない。そういうしかないくらい、本人が自分に自信がなくて人の気持ちを考える余裕なんてもう無いんだろう。
だからって、それで帳消しにはしないけどな。やっぱり鬼嫁降臨。
彼曰く、「好きな子にわざと意地悪言ったりするみたいな、性格が捻くれてて素直じゃ無いから、心にも無いとは言わないけど、オーバーに悪口言ってるのかもしれない。」
夫は、自分自身の言動に思い当たる節があるらしく、「まあそうかもね。」と言う。
私も、「まあ可愛げがないから、だいぶ損しているよね。」などと、みんなで言い合って、なんだかおばあちゃんの暴言は相手にしなくていいね、そうしようぜ。みたいな感じになれたのだった。
なんの解決にもなってないけど、私達が、まあいっかと思えたのでよかったです。
息子よ、ありがとう。

確かに、「言葉のあや」という言葉もあるように、一言一句言った通りに受け止めて腹立てるのも大人気ない。
今日のところは、勘弁してやるか。
息子のお陰で、そんな気になれました。

でも、こっちも人間なんでね。毎回毎回は勘弁しないぞ。また鬼嫁降臨するかもしれません。笑