遠距離介護は突然に シーズン2⑨
父は病院に落ち着いたが私は名残り惜しく、土曜日と日曜日と実家の片付けをしながら面会に行くが、その後はまた埼玉の自分の家に戻ることにした。
このまま、毎日面会しながら実家をゆっくり片付けたいが、なんだかんだで夫も大変そうなので帰ることにする。自分の母親とはいえ、認知症で一日中文句ばかり言っているおばあちゃんの相手をして、だいぶ煮詰まっている様だった。
親戚の叔父叔母が、時々面会に行ってくれるとの事なので、よろしくお願いしますとLINEでお願いする。みんなLINEが使えて良かった〜。でも、肝心の父は、スマホをみたり返事をしたりするのが大変になっている様子。リアルに会えないと音信不通になってしまうのが心配だ。病院からは、何かあった時には連絡がくることになってはいるが、普段の様子が気になる。でも、これから毎日病院での父の様子をチェックする訳にもいかないので、お任せすることにする。
家の戸締りをしたり、おじに沢山貰った柿を必死に皮剥いて食べ切ったり、タンスの奥から見つかった100円札その他の古いお金と三十年前に亡くなった母の放置されたアクセサリー類など持ち帰る用意をしたり、ジャパネットのカタログが届いていたのでもう届かない様に電話してみたりと、どうでもいい用事だけど、思いつくままに片付ける。
午後の面会をする。父が、病室の電灯が眩しいからサングラスが欲しいというので、「じゃあ、おばちゃんに頼んどくね。しんどかったら無理しなくていいけど、時々LINE見てね。」と伝えて、駅にむかう。
また新幹線に乗り、駅弁を食べながら東京へ。スマートexで座席の予約するのにも慣れた。自分は窓側A席が好きだということも分かった。LINEで父リクエストのサングラスを叔母にお願いする。新幹線で何回も往復すると疲れるでしょうと叔母が心配してくれたが、大丈夫!私、鉄オタだから、新幹線乗るの大好きだから!と返事する。ホントに鉄道旅が好きなのです。
疲れないコツは、持って歩く荷物を最小限にすること。着替えやパジャマ、下着などはもう実家に置いてあるので、リュックとショルダーバッグだけ。服装も、ちょっと近所へ行く服装と殆ど変わらないものでOK。最も、OKだと思っているのは本人だけかもしれないが。笑
家に帰ると、毎回全て忘れて、「えー!お父さん病気なの?」と驚いていた義母が、なぜか、父が病気で私が実家に帰っていた事を憶えていた。
翌日から、また日常が戻ってきたが、義母の異常行動が酷くなっていた。
いや〜、益々ハードモードで、noteに記事を書くネタに困らない。
続く。