遠距離介護は突然に。その8、弟来る。

おじいさんの入院から、ほぼ毎日、家族グループLINEで様子を伝えたり、父の高齢者弁当のおかずの写真を送ったりしながら、弟達とも連絡をとっていた訳だが、いかんせん彼らは働き盛り。二人とも単身赴任だし、その上出張もあったりと忙しい。だが、弟その2が日曜日に日帰りで来るというので、父と二人楽しみに待つ。お昼前に弟が4時間ドライブして現れた。結構久しぶりの再会。悪いけど、お父さんが一人になっても出来る様に私はご飯作ってないんで、冷凍食品チンでごめんよ。いや、全然大丈夫。という事で、冷凍食品の味見をしながらのお昼ご飯を食べ、近況報告し合う。
夜までいて今日中に着くように帰るとの事。今後の念のため、家の鍵スペアを渡し、今のところの病状説明、と言っても自覚症状は特になし。今後の介護計画や、緊急連絡先の確認などを行う。介護計画といっても、私が勝手に立てているのを説明して、弟はなるほどと頷く感じではある。

重要書類は全部ここにあるから!と自信たっぷりにいう父。じゃあ、ちょっとその重要書類の棚を一緒に確認しとこうか。

重要書類といった割には、要らない書類がギッシリで、重要ではない書類に重要かもしれない書類が混在し、結局何が重要書類なのかにわかには判断できない状態だった。なので、一緒にみて、要らんもんを捨てようね!と父と弟と私で、全部みて殆ど捨てた。残ったものは割と少なく、わかりやすくなった。こういうのは、本当はシュレッダーした方が良さそうではあるが、まあ、いっか。と新聞紙に包んで、燃えるゴミに出す事にした。大雑把な私より、体はでかいくせに割と几帳面な弟その2が役立つ。結構丁寧に書類を見てくれた。
私がいろいろ勝手に捨ててるんだけど、あんた、なんか捨てないで欲しいものとかあったら言ってというと、別にないから大丈夫とのこと。弟のお墨付きも貰ったので、これからも来る度に不要品処分に励もう。

夜ご飯は、弟の分はちょっと良さげな鰻牛弁当600円をスーパーで購入。私は、冷蔵庫の整理であるものを中心に、父は高齢者弁当。
その他にパック豆腐に買ってきた刻みネギを乗せた冷奴、パックの千切りキャベツに買ってきたハムを乗せたサラダ。という、全く調理しない夕飯を三人で食べる。料理しなくても意外と食卓は調うものなんだなぁ。私が料理して中途半端な食材を残しても腐らせるだけだし、ゴミ出しも大変な父に余計な負担をかけたくないというのもあるにはあるが、この適当さ加減がいい感じ。侘しいというよりはいい感じ。弟も単身赴任で残業も多く、買い物や調理、ゴミ出しに苦労している様なので、簡単が一番だとみんなで頷く。どうしてもプラごみが増えてしまうけど、父の高齢者宅配弁当は、お弁当箱を洗って返すシステムなのでゴミが出ない。しかも、おかずが地味ながらもなかなか美味しいのだ。このお弁当屋さんを見つけてホントに良かった。大手会社ではなく、地域密着型のお店です。

弟は7時頃まで居られる予定だそうだったが、父が「わしはもう寝る」と横になったので、じゃあ、運転大変だから早めに帰った方がいいねとお別れした。父は寝てしまったので表まで送り、まあ何とかなるよね、頑張ろう!と励ましあって、別れた。ちょっと顔出してくれるだけでもありがたいものだ。
私ももうすぐ戻り、父の一人暮らしがまた始まるが、来週は弟その1も来る予定。
まあ、何とかなるでしょう。

続く