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遠距離介護は突然に シーズン3① 出来る事がない

遠距離介護が本格的にスタートし、スケジュールのやりくりに困り疲れた私は、非常勤訪問介護ヘルパーの仕事を辞め、いつでも行ったり来たり出来るように身辺整理をした。病気を抱えながら一人暮らしをする父をサポートする体制を整え、私も行ったり来たりするつもりだったからだ。それが、急に入院、そして転院。父自身も、家に帰るより病院にいた方が安心だし、それなら私達も安心だしということで落ち着いたのだった。
一旦、自分の家に戻った私。仕事も辞め、趣味でやっていた事も一旦全て辞めたので、一気に暇になった。また、しばらくしたら様子を見に実家に帰るつもりだが、帰ったところで病院の面会に行くしか出来る事はない。間が空きすぎないように兄弟で連絡とりつつ、父に会いに行くぐらいしか出来る事はない。
実家近くににいる叔父叔母が面会に行ってくれるというのがありがたい。
とにかく出来る事はあんまりない。シーズン3は動きがない。

今までは次から次へとやるべき事があり、がむしゃらにそれをやっていた。
が、ここへきて、今すぐやらないといけない事が無くなり、じっと我慢するしかないフェーズに突入。

しかも、父はスマホを触る元気も気力もない様で、本人との交信が途絶えてしまい、面会に行った人からの情報しか入らない。私も面会に行きたいが、片道6時間、しかも交通費がかなりするので、ちょこちょこ面会に行くのも難しい。必要とあれば行くつもりなのだけど、有り難い事に病院から呼び出される!という状況では無いようで、音沙汰無し。大忙しの看護師さんに電話して様子を聞くのも躊躇われる。

父はにLINEしても既読はつかない。電話してみても、大部屋なのでマナーモードにしている為か気づかない。連絡の取りようがないので、ハガキを病院宛に送ってみた。「いつでも電話してね!」と書いたハガキがもう届いた筈だが、電話はかかってこない。
父が一人暮らしをしていた時には、毎週日曜日朝にLINEビデオグループトークを開催していたし、病気判明後は、毎朝電話していたので、この状態は物足りない。
毎週日曜日は、兄弟間のミーティング時間になった。
次に誰がいつ面会に行けそうかお互いのスケジュールを調整したり、叔父叔母が面会に行ってくれた時に聞いた様子を共有したり、病院の支払いを確認したり。

父の様子が急変すれば、また急に行ったり来たりになるだろうから、今落ち着いているなら無駄に行ったり来たりするよりも、各自がそれぞれの日常を送る事も大事だろう。これが長く続くかもしれないから、あんまり頑張りすぎない様にしよう。それと同時に、急にバタバタっとなる可能性もある事を覚悟していよう。
もしかしたら、人間はいつでも誰でもその覚悟がいるのかも知れない。
弟達はそれぞれ仕事もあるからやる事あるけど、私は仕事を辞めたので特にやる事がない。
なので、家の掃除と断捨離を進めることにした。そして、韓国ドラマを片っ端からみたり(以前と同じ)、本を読んだりすることにした。そして、読んだ本はメルカリで売ることにした。なにせ暇なので。
積読が意外と沢山あるけど、これ、死ぬまでに読みきらないだろう事に気づいた。益々老眼が進み、本を読む量が減るに違い無いので、一度読んだ本は手放そう。CDも聴くかな?音楽も配信やウォークマンでイヤホンで聴くからCDはホントはもう要らない。CDプレイヤーももしかして要らない?
あんまり大掛かりな断捨離を進めると夫が嫌がるので、細々した自分のものだけ処分する。古いスマホの中身を消去して、引き取ってもらうとか、意外と面倒くさい作業を淡々と進める。
ちょうどいいかも。この持て余し気味の暇時間の使い方に。