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遠距離介護は突然に。シーズン3③入院中の父とのコミュニケーション

84歳父、入院中。
入院前は、毎週、遠方にそれぞれ住む私達子供三人と父とでLINEでビデオトークをしていた。時々やり方がわからなくなる父を、固定電話を使って説明してサポートしたりしながらも、四人で顔を合わせて話せるのを父は楽しみにしていた。

ところが、長期に病院に入院することになり、すっかり体力気力共に落ちた父はスマホを触るのも面倒になったらしく、電話しても応答なし、LINEの既読も全く付かなくなり、音信不通となってしまっていた。私達子供は皆遠方にいるので、誰かがお見舞いに行った時に様子を聞いたりするぐらいで、直接父と話せずにヤキモキする事約2週間。しょうがないので、病院宛に「いつでも電話してね!」とハガキを書いてみたが音沙汰なし。ちなみに入院患者さんにもちゃんと郵便は届く。最終的にはアナログ最強。

弟その1が面会に行った際に、ベッドの枠に取り付けて寝転んだままスマホの画面を触ることができるアームを取り付けた。そして、弟が病院の部屋から電話してくれて画面越しだが顔を見て話す事が出来た。すると、父もその日からスマホの存在を思い出したらしく、こちらが電話すると出てくれる様になった。
病院だからと遠慮して父のスマホはマナーモードにしておいたのだが、着信音が鳴らないと気付かないので弟に解除してもらい、3〜4回鳴らして出なかったらすぐ切る方式にした。6桁の暗証番号を毎回入力して画面ロックを解除しないといけないのも、もう父には負担だった。調べてみると、暗証番号入力無しの設定もできるようだったので弟が外してくれた。この方法で、ほぼ毎日、少しだけど話せるようになった。よかった。

私もまた実家に戻り、父の面会に行った。
父はベッドの端に腰掛けて食事をしていたのだが、だんだん自分でベッドの端に腰掛けたり、ご飯の間しっかり座っていられなくなってしまった。毎回食事の時は、電動ベッドで上半身を起こして、キャスター付テーブルをベッドの上に移動してもらうようになった。すると、ベッドの枠に取り付けて内側にスマホが来るようにしていたアームが看護師さんの作業時に邪魔になるようで、次の日面会に行くと、アームが外されてスマホは枕元に置いてあった。
手の力がなくなった父はに、寝たままスマホを片手で持ち上げてもう片方の手で画面をつついて操作するのは難しい。どのようにすれば寝たままで楽に使えるだろうか。
色々試行錯誤した末に、枕元にリモコン、メガネ、スマホなどが入れられるカゴを一つ置き、その籠に引っ掛けられるスマホホルダーを装着。試行錯誤の末、そうなった。これなら、看護師さんもワンアクションでどけたり置いたり出来る。
これらは、100均を入念に見て回って揃えました。✌️

こうして、私が自分の家に戻った今も、なんとか父とのコミュニケーションが復活した。
面会時間に毎日電話をして、短い時間だけど、LINEビデオ通話をしている。
寝ていたり、電話に出られない状況の時もあるだろうから、出ない時はすぐに切る。夕方かけるとすぐ出ることもわかった。電話で話した後は、弟達のLINEに報告しておく。スマホの触り方が分からなくならない様に毎日電話する。
またスマホが使えるようになって、本当によかった。