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鍋ばっかりでもいいじゃない

突然ですが、私は料理があまり得意ではありません。

というのも、結婚するまで一度も家を出たことがない生粋の実家育ち。
毎日自動で出てくる母の美味しい手料理をいただき(たまに冷凍食品もあるけどそれはそれで良き)、母の気分によってはそれなりに手の込んだ手作りスイーツまで出てくる素晴らしい環境。

この環境が当たり前だった独身時代の私は母に甘えに甘え、自分で料理をするという事はほとんどありませんでした。
というより、自分で料理をするという発想がなかった…という方が正しいかもしれません。

そんな私も結婚して早数年。
さすがに自分で料理を作ることに関しては抵抗が無くなりましたが、それでも苦手意識は相変わらず。

だから未だに料理のレパートリーは少ないし、似たようなおかずばかりを作りがち。
母のように手作りスイーツを振る舞うなんて夢のまた夢状態です。

そんな私が唯一、自信を持って作れる料理があります。
それが鍋料理。

鍋の中に必要な具材を入れて煮込むだけの手軽さ。
にも関わらず、煮込んだことで具材の美味しさが増して食べ出すと箸が止まらなくなる美味しさ。
さらには鍋の最後には締めがあるというおまけ付き。

さらに鍋料理のスゴイところは、出汁と具材さえちょちょいと変えれば全く違った味わいになるということ。

さらにさらに。

出汁の種類にもよるけれど、最後の締めは雑炊・うどん・ラーメン等アレンジ次第で自由自在に姿を変える万能さ。

カレーやシチューも美味しいけれど、こんなにも応用が効く鍋料理はもはや別格。
料理が苦手な私にとってはまさに救世主のような存在です。

そんなわけで、寒さ居座る今の時期は毎日のように鍋料理ばかり作っています。
寄せ鍋、水たき、キムチ鍋。
おでんにすき焼き、ちゃんこ鍋。

どの鍋料理も好きだけど、ひとつの鍋をみんなで囲んで食べる。
その何とも言えない暖かな空気が、何だかんだで一番好きなのかもしれません。

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