ネット上で避難できる場所がある心強さ
昨夜、いつものようにTwitterのタイムラインを追っているとこんなツイートが目に飛び込んできました。
【ゆる募】
自分に火の粉がかかったこともあるし、周辺を見ていても、やっぱり創作の安全地帯があったらいいなぁと思うからちょっと動いてみます。(微動)
この投稿をされていたのは【マリナ油森】さんです。
「一体どういう募集だろう?」
そんな軽い気持ちで読み始めたのが次のツイート。でも、読み進めていくうちにだんだんと軽かった気持ちはどこかへ消えてしまいました。
「これは軽い気持ちで読むような内容じゃない。私も当事者として真剣に考えるべき問題だな。」
そう感じたからです。
【課題】
インターネット上で活動すると、ときどき心を削る反応が送られてくることがある。しかし現状は「創作者のセーフティネット」が存在せず、本人の心が耐えられるかどうかにかかっている。
仕組みとして成立したセーフティネットを作れないか。
【前提】
インターネット上で活動すれば、誰でも突然苦境に立たされることがある。
・本人に過失がなくても、コンテストで受賞する、人気が出る、などポジティブな理由から根も葉もない攻撃を受ける事例がある
・交通事故を起こすのと一緒で、誰でも失言しうるし、炎上する可能性がある
【前提2】
攻撃者と本人の間での対話・戦いは、当事者同士の問題である。第三者が手を出すべきではないと私は考える。
・第三者が表立って反論する、集団で擁護する、のは事態を泥沼化・複雑化させるため。
・また陣営を作ろうとするのは個人的に好きじゃない。
有り難いことに、私は今までインターネット上で表立った攻撃を受けたことがありません。だから、こういう問題があることを知識としては知っていても、それを現実問題として捉えることがどうしても出来なくて。どこか遠い世界のように感じていました。
だけど、この人の言う【課題】と【前提】を目にした時、思わずドキリとしました。それは以前、私が大好きだったnoterさんがまさにこの状態に陥っていたのを思い出したから。そして、その時の私はその人に対して何もすることが出来ませんでした。ただ黙って遠くからその様子を窺うだけ。最終的にその人はnoteから静かに去ってしまいました。
そのことを思い出すと、今でも申し訳ない気持ちになります。私なんかがこんなことを考えるのはおこがましいかもしれないけれど。
「もしあの時私が行動を起こしていたら、何かが変わったかもしれない。例え結果は変わらなかったとしても、何か行動を起こすことで少しでもその人の気持ちに寄り添えたかもしれない。」
そんな風に感慨に耽る事しばし。はっと我に返ってツイートを読破。そして私の目を釘付けにしたのがこちらのツイート。
【提案】
誰かが窮地に陥ったときに備え、 ハッシュタグ#クリエイターの避難場所をつけて
自分ができることを表明しておく。
困ったときに話を聞いてくれる人が事前に分かっていると安心。
「クリエイターの避難場所」
この案はインターネットを利用する一人として、とても素敵なものに思えました。自分が心無い言葉に傷つけられた時、避難できる場所があったら。それだけで心が救われる気がする。
でも、その一方で「甘えてばかりでいいのだろうか?」という気持ちを拭い去ることが出来ませんでした。
「私はあの時何もできなかったことを後悔しているのに、また何も行動しないまま?でも、私に誰かを励ましたり勇気づけることは出来ない。絵心がないから絵しりとりもできないし、笑いを提供することも難しい。私に出来る事って一体なんだろう…?」
そんなことを考えながら一晩を過ごしました。そうして私が出した答えがこちら。
#クリエイターの避難場所
【条件】
Twitterかnoteで相互フォローの人
もしくは過去に私とやり取りをしたことがある人
【します】
・ひたすら話を聞きます
【しません】
・SNS上での擁護
・文面以外でのやり取り
・アドバイス(求められた場合は私見に基づいて)
基本的に話を聞くことしか出来ません。
それでも良ければ気軽にどうぞ。
本当はこんな避難場所が必要ないような世界が一番良いんだろうけど、現実問題それは難しい。みんなが同じ考えを持てるわけじゃないし、時には激しく攻撃されることもあるかもしれない。
そんな時の避難場所は一つでも多いに越したことはないと思います。私には話を聞くこと以外、何もできない。それでも、少しでも誰かの手助けになりたい。
もし、今のあなたがネット上で逃げ場がなくて辛いと感じているなら。【#クリエイターの避難場所】で検索してみてください。そこにはこの企画に賛同した人たちがいるはずです。その中には私も含まれています。
ネット上には根も葉もない、人を傷つけるためだけの言葉を投げつける人が一定数存在しています。でも、その逆に避難場所になってくれる人も確かに存在しているのです。そのことをどうか知ってほしい。
最後に。矛盾していますが、私のこの避難場所がお役に立つ日がないことを切に願っています。