人間観察手法完全マニュアル

改めまして、人間観察手法のコーチングを行っているてぃーです。
こちらは、人間観察手法のマニュアルになっております。

この記事を読み込むことで人間観察手法の基本的な考え方がわかり、明日から人を見る目が変わります。

先に仕草の一覧表を載せておきますね。

人間観察手法について

そもそも人間観察手法とは?

人間観察手法とは、相手の外見から発せられる情報(仕草,表情,服装,所有物...)を観察し、心理学・生物学的な観点から相手のパーソナリティや現在の心理状況を読み解く観察手法のことです。

実際に人間観察手法について解説していく前に、 そもそもの考え方からお話しましょう。
人間観察手法は、それら非言語コミュニケーションをしっかり観察することで、相手が本質的にどのようなパーソナリティを持った人間なのか、相手は現在どのような心理状況なのか、相手が口に出している言葉以上の情報から判断することができます。

人間には様々な情報が詰まっています。多くの人は、相手がどのような人物か判断する際に相手から発せられる言葉や表情を頼りにして、相手の性格や性質を読み解くことが多いと思いますが、人間が発している情報はそれだけではありません。

実は相手の外見から得られる情報には、その人のことを判断するのに有力な情報が多く含まれています。(このように言葉以外の手段で物事を伝えることを「非言語コミュニケーション」と言います)

それら非言語コミュニケーションをしっかりと観察することで、相手の顔、髪型、体型、服装など、外見の様々なところから相手の人間性を読み取ることができ、 顔、手、足、姿勢などから、相手の心理状況を細かく読み取ることができます。

それらを基に、相手に対して適切なコミュニケーションを取ろうと。そういうことです。

その為、今後ビジネスをする上でも、友人を作る上でも、ママ友と話す上でも、どの場面においても必ず役に立つ技術となっております。

そんな人間観察手法の考え方や具体的な方法について、解説していくので、 是非参考にしてくださいね。

事例)シャーロック・ホームズ

ここで人間観察手法を具体的に身に着けるイメージとして、事例を1つ紹介しましょう。

イギリスの作家アーサー・コナン・ドイルが生み出した世界で一番有名な探偵シャーロック・ホームズ。
彼が使っている技術こそが、この”観察”という技術になります。

ご存知の方もいるかと思いますが、ホームズのもとに訪れる依頼人が、初対面の彼と顔を合わせた途端にズバズバと経歴や職業、性格などを言い当てられて驚かされるシーンは有名です。

この定番芸は、ホームズが相手の外見の情報や仕草として発せられる情報を細かく観察することで、相手のパーソナリティと心理状況を言い当てているのです。

このようにシャーロック・ホームズは単なる”探偵術”を精緻な科学へと高めた探偵なのです。

この話を聞いて、それは物語の話だろう、と思われる方もいるかもしれません。

しかし、このシャーロック・ホームズには明確なモデルがいるのです。
それこそが、筆者であるコナンドイルの師である、外科医ジョゼフ・ベル博士。

ベル博士は、患者をちらっと見ただけで、その患者の職業や経歴を言い当てることができ、
1つの話では、ベル博士がある患者を見た際に、その人がハイランド連隊から除隊になったばかりの下士官であり、バルバドスでの兵役から帰国したところだといったことまでわかったという話も残っています。

このように観察とは、相手のパーソナリティや心理状況を読み解くうえで必須となる技術なのです。
人間観察手法は、このような”観察の技術”を身に着けると共に、 人の外見や仕草に対して、それぞれがどのような意味があるのかを生物学的・心理学的な観点から解説しています。

これらの知識は生涯に渡って役立つスキルですので、ぜひ身に着けてみてください。

※シャーロックホームズはU -NEXTにあるので、興味があればぜひ見てみてください。人間観察手法を学ぶ上でも良い勉強になるかと。(もちろん非常に面白いです)

人間観察手法のメリット

人間観察を学ぶことでどのような利点があるのかについて簡単に説明しておきましょう。

そもそも人間観察を身に着けることでできるようになることは、目の前にいる相手の心理状況を読むことです。

もし恋人が顔では笑っていながら不安を感じていることを見抜くことができれば、すぐに恋人に対して適切な対応を取ることができます。

商談相手が口では商談を進める意思を示しながら、内心懸念点があることに気が付くことができれば、商談が落ちる前に適切な対応を取ることができます。
友人や後輩の日頃の振る舞いから違和感を感じとることができれば、すぐに相談に促すことができます。

このように目の前の相手が隠している感情を的確に読み取り、相手が言葉にするより前に問題を解決/相談にのる等のアプローチを取ることで、相手の信頼を獲得することができるのです。

上記のことより、以下の3つのメリットを受けることができます。

  1. 人の信頼獲得スピードが格段に上がる

  2. 場の空間を読み、適切な動きが取れる

  3. 他人から”すごい人”だと思われやすい

1の「人の信頼獲得スピードが格段に上がる」はイメージが付くかと思いますが、具体的に言うと、「人から相談される頻度が格段に上がります。」
相手が見せていない感情まで読み取り、先回りした行動をとることができる為、友人や恋人からは「自分のことをわかってくれる人だ」と思われ、クライアントからは「自分の意図を組んでくれる頼りになるやつだ」と信頼されることが可能です。

2の「場の空間を読み、適切な動きが取れる」に関して、複数人のその場の感情がポジティブかネガティブかがわかった場合、必要に応じて適切な手回しが可能です。
「この話題を嫌がっている人はないか」「本当は反対だが、言い出せずにいる人はいないか」といった、ポジティブorネガティブさえわかれば、適切な采配が可能になる為、比較的容易に場の空気を掴むことができます。

3の「他人から”すごい人”だと思われやすい」これは個人的に最も魅力的なメリットです。
特技として「人の仕草・表情の意味がなんとなくわかります」というだけでも相手に驚かれます。あまり女性友達に言うと警戒されるので、言う相手は選んだ方がいいんですけどね。

人間観察の基本的な考え方

長くなりましたが、そろそろ人間観察の基本的な考え方にうつりましょう。

人間観察の手順

人間観察は3つの下記のSTEPで行います。
①外装・仕草を観察する、②仕草と知識とを結び付ける、③心理状況を推理

相手の服装や仕草を観察し、観察した内容に生物学/心理学の知識を結び付け、相手がどのようなパーソナリティを持つ人なのか、現在どのような心理状況なのかを推理する。

人間観察を行うにあたって観察力・生物学/心理学的知識・推理力を磨いていく必要があります。
下記より、それぞれのスキル・知識が何なのか、具体的に見ていきます。

STEP1. 外装・仕草を観察する

まず、観察するとはどのようなことか。
観察するとは、意識的に人の仕草や表情・服といった外部情報を視界に入れて、脳で情報を処理するということ、つまりは知覚することです。

通常、人は友人と会っているときもクライアントと接しいているときも、相手を目で見て視界には入れているものの、それらの表情や仕草自体は全く見ていません。

というのも、人は先ほど友人が行った「右手で頭の右を掻く」といった仕草を知らないばかりか、今日会った友人が着ていた服の色すらも覚えていないことが多いです。
それほどまで人は、人を意識して見ていないんですね。

これは、本来であれば、相手のパーソナリティや感情を、言葉や表情以上に正確に表している情報を逃していることになります。

なぜこのようになるのかというと、視界に入っている情報を”当たり前なものとして無意識で処理する”からです。
当たり前なものが視界に入ってきたとしても、人間はそれを1つの情報として処理することなく、無意識に流してしまう。

では、反対に観察するとは、どういうことなのか。
観察するとは、簡単に言えば、意識して情報として知覚するということです。

具体的にいうと、
相手が右手で頭を掻いた場合、「右手で頭を掻いた」と認識することである。相手が手を揉み合わせていれば、「相手が手を揉み合わせている」と認識し、鞄をお腹の上に乗せれば「鞄をお腹の上に乗せた」と認識する。

そうして、服装や仕草といった細かい情報を、1つの”情報”としてしっかり知覚することが大事なのです。


STEP2. 仕草と知識とを結び付ける

知識には2種類あります。1種類目が生物学的な知識で、もう1つは心理学の知識です。

生物学的な知識とは、いわば、人間が他の動物同様に生存し繁栄するために見られる反応(仕草)のことです。

具体的には下記のものになります。
・ストレスを感じた際に、襟元をひっぱる(ストレスを感じると体温が下がる為、血管の表面を冷やす仕草を行う)
・自信を感じている人は、脚を広げて座る(動物の縄張り行動。脚を広げることで、自分の縄張り大きいことを示す)

このように生物学的に人間を理解しておくことで、自分が知識として知らない仕草を見たとしても、その仕草が人間にとって何を示しているのか、を知ることで相手がどのような心理状況なのかを知ることができるのです。

心理的な知識とは、簡単に言うと、心理学者によって明らかにされた知識のことです。

具体的には下記のものになります。
・足首を交差させて座るのは、自分を抑えている、遠慮、躊躇を示している
・化粧度の高い女性は、ポジティブで積極的で社交的な傾向がある

上記のような知識を予め知っておくことで、観察した相手の反応と照らし合わせて相手の心理状況を探ったり、パーソナリティを知ることができます。

知識に関しては別ページにて分けているので、ぜひ確認してみてください。

■再掲:人間の仕草一覧
https://navy-squid-ae8.notion.site/374dc0fadd12487d8ed8e7fdc5ddf90e?pvs=4

STEP3. 心理状況を推理

最後に、これまで観察した情報を生物学的/心理学的な知識と結びつけることで、出された相手の要素を元に、その人がどのような心理状況なのか、どのようなパーソナリティを持った人なのかを推理します。

観察と知識によって得られる情報は、性格ではなく、少し抽象的なことが多いです。

例えば、「目の前の人は、何かしらにストレスを感じている」といったものです。
それらのストレスは具体的に分けると、「不安なのか、心配なのか、心理的な距離なのか」といったように何に対してストレスを感じているのか、といったことを考える必要がある。

このときのポイントは、 相手の他の仕草を参考にして推理することです。

例えば、「手を揉み合わせている」反応が見えているが、同時に「靴を脱いでいる」ということは、ストレスは感じているが、相手に対して心を許している為、ストレスの原因は話の内容にあるのだろう、ということがわかります。

このように複数の情報を組み合わせることで、相手の心理状況を細かく推理していく。実際書いているよりも簡単である為、まずは観察をする習慣をつけると良いです。

最後に

人間観察手法は、人の仕草・外観を観察し、その意味を理解することでコミュニケーションに役立てる技術です。

私は大学時代から人間観察術を磨き、社会人になってからも経営者向けのコーチを行なっております。

また、人間観察以外にも表情解析なんかもやっているので、近いうちに全ての知識をまとめたnoteを投稿しようと思います。

またそちらも見ていただけると嬉しいです。

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