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『Tourismの側面』オーバーツーリズム・張るべき根っこが決まれば、先を見通すことは難しくない。

 久しぶりに「白タク」営業の違反行為取り締まりが喧しい。この件に関しては、筆者の取り組みとしてこの三年の間に二度ほど紹介させて頂いているので記憶の片隅に残っている方もおられるかもしれない。

 しかしながらこの取り組みはこの2~3年の間に行ったものではない。
2017年の夏から準備をはじめ、国土交通省近畿運輸局の協力を仰ぎ、ヒヤリングを通じ、同年秋冬にかけて啓発取り組みを"わたし"が行ったものであり、既に8年が経とうとしている。
 警視庁、大阪府警、国土交通省全国運輸支局、ホテル、TIC、羽田空港他施設等に配布、取り組みを周知、窓口の拡張を推し量った。

翌年2018年春「公益社団法人 日本観光振興協会」主催第66回日本観光ポスターコンクールにおいて、初の「インバウンド奨励賞」を受賞している。
タイトル「インバウンドツーリスト・公共交通機関利用啓発プロジェクト」がそれだ。

2018年春「公益社団法人 日本観光振興協会」
主催第66回日本観光ポスターコンクール「インバウンド奨励賞」受賞
タイトル「インバウンドツーリスト・公共交通機関利用啓発プロジェクト」
Kansai バージョン
コピーライト 国際観光政策研究所「外国人ツーリストサービス適正化協議会」

 さて、白タク行為とは何か。
端的に申し上げて、「道路運送法違反」即ち、無許可、無認可による有償を目的とした、人、物の輸送行為を指します。
 この行為に及んでいるなかで顕著な存在が、日本在住の中国人をはじめとした組織なのですが、個人による闇営業活動と思われがちですが、けしてそうとばかりは言えないのが実態であることを知っておいてほしい。

■オーバーツーリズム・張るべき根っこが決まれば、先を見通すことは難しくない。

 さて、冒頭に貼り付けたサムネイルのピクトグラムをご覧いただきましょうか。ここの皆さんに感じて頂きたいことが、「どこの誰」に向けた啓発なのかということです。

 そうなのです。「ゲスト」に向けた啓発なのです。
これが民間の啓発のあり様、一つの切り口なのです。
取り締まるのは司法が機能する中、その役割を担う部門部署が担うのが仕事ですね。しかし、お分かりのように、道路交通法上「道路運送法」という法律が機能していても利用者、即ちゲストに法的拘束力は発生しません。
 従って、民間が出来ることは"利用しない" "乗らない"啓発を取り組みの入り口とすることなのです。

この数回に渡り、わたしは「Tourismの側面」という原稿を書いてきましたが、既にご理解いただけるように、立つべき位置、根を張る位置は常に旅をするゲストを中心に置いたホスト側からの発信に終始しています。

 日本のインバウンド(オーバーツーリズム対策など)の制度政策が空回りしている一因でもありますが、残念ながらホスト目線ではなく、事業者目線が機能した結果と云わざるを得ないでしょう。良いのです。資本主義社会ですから事業者目線も大切でしょう。
 しかし、これから観光やTourism に携わる皆さんには「ゲストとホスト」という根っこを持ってもらいたいものです。
 ウソは云いません。
 そうするとね、未来が見通せるようになり、やった仕事が枯れなくなるのです。今ならまだ、誰もやらなかった仕事に取り組むことが可能です。
 たった一つだけ。根を何処に張るか。これだけで未来を見据えた仕事が出来るようになるでしょう。

 まぁ、わたしの場合は、未来の観えない仕事にダイナミズムを感じられなかったからね。ほどほどに未来を予測予言しながら、現実を生きた方が"間違い"は少ないけどね。

 こんなもんじゃないのよわたしの預言ワーク。
また読んでくださいね。
お付き合いに感謝します。

文責 飛鳥世一


2017年12月12日(火) 国際観光政策研究所オフィシャルブログより抜粋
■制作・著作
 一般社団法人 国際観光政策研究所
 外国人ツーリストサービス適正化協議会
■デザイン
 M.TAKEUCH
■翻  訳
 W D E

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