シェア
日頃よりの格別なるご厚情を賜りますこと心より厚く御礼申し上げます。 今般、予てより目指しておりました夢殿「秋涙」完全版の仕上がりをみるにいたりましたこと謹んでお知らせ申し上げます。 本来noteのクリエーターの皆様にはここで読んで頂くことが筋であろうことは十分理解しておりますが、書き手の我儘。 どうあっても縦読みして頂きたく、noteをはじめブログでの掲載を断念するに至りました。つきましては明日、6月10日夕刻よりe-puboo 飛鳥世一のページにてリリースすることといたし
続・わたしだけの夢殿・夢殿『秋涙』完全版 差し込み原稿一部紹介 あのなぁ~お空から突き出された葛切りはんのような雨がありますやろ。あれはな全部仏はんなんですわ。きっと。 黒豆はんをふやかしたお水みたいて云いましたけどな……ちゃいますねん。 凡てが銀絹ですねん。画面いっぱいに塗り上げられた鼠色はな、数多の銀糸、銀ですねん。暁鼠(あかつきねず)、牡丹鼠(ぼたんねず)、藤鼠(ふじねず)、桔梗鼠(ききょうねず)、白鼠、銀鼠、絹鼠…… これな、全部「銀」ですねん。鉄さんなぁ、ほそぉい
随想一夕『わたしだけの夢殿』漂泊の画家 不染鉄 展 ~理想郷を求めて~奈良県立美術館 2月27日の大阪は冷たい風が吹きすさぶ中、朝から霙まじりの雨が横から吹き付けるという重たい天気。それでも所々みせる雲の切れ間からは、柔らかな陽射しも顔を覗かせていた。それは夢殿にみる南の空の雲を割り、横一条の輝きを齎した様にすら思えたものだった。生憎、膵臓の痛みが引かず背中から鳩尾にかけて痛みが走っていたことから余程延期しようかとも考えたのだが、この状況であればいつ何時見られなくなる~書け
2024年2月18日10:00現在、関連二冊のダウンロード数48件 ! ! 有難いことに過去一番のダウンロードペースを頂戴しております。夢殿を可愛がっていただける皆様お一人お一人に心から感謝と御礼申し上げます。本当に、ありがとうございます。 ※夢殿『秋 涙』令和六年版 24ダウンロード、エセー集『あゝ! なんてエモーショナルないかさま師』24ダウンロード。 はじめに______からの抜粋 …… これらの芸術家の作品群の何が共通しているのかは筆者が分かっていれば良いことであ
随想流転「自作の作品集=高度経済成長+土曜は半ドン+大衆演劇」 さて、エセー集『あゝ ! なんてエモーショナルないかさま師』。24時間のダウンロード数がご覧頂けるように11件も頂いた。出来過ぎの数字だろう。あのクオリティーである。ダウンロードせずに読むことも出来るからして、多分ダウンロード数は少ないものと感じていたところ、ふたを開けてみりゃ、24時間、過去イチのダウンロード数。 この数字を前にして、益々「丁寧に喜んでいただけるものを創らなくては……」イカサマではなく心か
「ももひざ三年しり八年云うてな、後家はんになってからも腿や膝に旦那はんの温もりを思い出しながら啼く日々は三年にもおよぶそうでな、尻にあっては忘れるまでには八年もの時間を要するいうんやから、そりゃぁ寂しかったんですやろうなぁ。さっさと十八年も経ってくれたらこっちのもんなんやろけど。 割れ鍋にも綴じ蓋いうて、どんな鍋にも、たとえどうであれ蓋はあった方がいろいろ都合も宜しいんですやろうなぁ。 ほれにしても… 昔の人はえらい粋なことを云うたものでしたなぁ」
朝日の光、日光浴びて誉高き金鵄空飛ぶ日本一のフジを眺めに、ミドリのマキバに若葉を眺めに参りましょう。琥珀に迫る夕日が堕ちれば暁で、クラークなりましても、はいライトをつけてとシンセイすれば、ホープもピースもハッピーもいずれあやめかかきつばた。 さてその昔___________煙草に縁もった都都逸、小唄の類があったのだが、ご存じだろうか。かく云うわたしも正確なところは忘れている。 概ねこんな所だろうと自分で作詞したところも多いのだが…… どうだろう。 とのくらい煙草の銘柄として
風も吹くなり 雲も光るなり 生きている幸福は 波間の鴎の如く縹渺と漂ひ 生きている幸福は あなたも知っている 私もよく知っている 花のいのちはみじかくて 苦しきことのみ多かれど 風も吹くなり 雲も光るなり。 ◆ わたしとこの「古道具屋の古女将・お里」がやってくれた。最も繋がって欲しいところ、最も繋がって欲しい文人と繋がってくれた。さすが準主役級。 正直なところどの様に繋げるべきか、紡ぐべきかと思案していたのだが…… 奈
触媒とした画・作 不染鉄 「夢殿」昭和40年~42年ごろか。 この男の場合。ケツを自らの手で叩かなくては動かないところがある。現状に満足しているわけではない。気持ちのうえでは常に高みを目指しているはずなのだが中々思うようにゆかないこともある。 そこで私は一計を案じ、これまで仕上げた自らの作品に鞭入れてみることとした。第一回目は、小説 夢殿・笑うひと泣くひと【夢殿第三形態】とした。さて、色々なものを読ませて頂き勉強させて頂いてきた中、どの様に変えることが出来るものか。新作を
小説『秋涙』 (夢殿第四形態) (2023年1月、分割でアップした作品を一括アップしたものです。はじめての方に楽しんで頂ければ有難いです。 世一) ■その一 満と数えのいろは坂 その画は、法隆寺の夢殿さんと云われ親しまれてきた八角円堂を描いたものでした。 三重県のお伊勢さんと並んで、一生に一度は訪れる地として称される奈良県は飛鳥地方にある法隆寺。その境内(けいだい)伽藍(がらん)の一つ、夢殿・八角円堂の建設発願者は聖徳太子さんです。「お太子さま・お太子さん」と親しむの
最初に、この二日にわたりお運び頂けた皆様には衷心より厚く御礼申し上げます。 さて、本来は通しでのアップも考えましたが、一人でも多くの皆様に読んで頂くことを考えたとき、分割されていた方が読みやすかろうとも考え、あえて分割にてアップした次第です。 ①~最終話までのPV数の乖離は15~20までとなっておりますことに鑑みるなら、130名以上の皆様に通しで読んで頂けたと推測できる結果となっています。 (※4話PV合計604件/平均値151PV/①~②合計PV272/③~最終話合計P
小説『 秋 涙 』あとがき 夢殿・ファイナルトランスフォーム 作 飛 鳥 世 一 最初に全編通しで読んで頂けた読者に聞いてみたい。 どこかで笑うことは出来ただろうか どこかで怒ることは出来ただろうか どこかでモヤモヤすることは出来ただろうか どこかで嫉妬することは出来ただろうか ど
注意) 人様の迷惑も省みず、一度に5本も上げて本当にごめんなさい。どうか皆さんのスキは大事にお使いください。スキは無くても私大丈夫です。読んで頂けることだけでうれしいので。有り難うございます。 小説 『秋 涙(しゅうるい)』・夢殿 ファイナルトランスフォーム 飛 鳥 世 一 その四 鉄さんの秘密 昭和三十六年の夏の日でした。この歳の夏はそりゃぁ暑い日が続きましてなぁ。夏入り前の梅雨が空梅雨でしたから奈良県全域に渇水警報いうもんがでましてな、取
注意) 人様の迷惑も省みず、一度に5本も上げて本当にごめんなさい。どうか皆さんのスキは大事にお使いください。スキは無くても私大丈夫です。読んで頂けることだけでうれしいので。有り難うございます。 小説 『秋 涙(しゅうるい)』・夢殿 ファイナルトランスフォーム 飛 鳥 世 一 その三 鉄さんの憂鬱 「お義母さん、大丈夫ですか? しんどいんちゃいます? 無理しんと休んでくださいねぇ」嫁の松枝がよう面倒みてくれはりましてえ、私もこうして鉄さんの描い