「抱き枕」を買ったら、人生に潤いが出た話
こんにちは、あずねこ@社労士受験生です。
自己紹介や過去記事にも何度か書かせて頂いていますが、私はアコースティックギターを始めたことがきっかけで、数年ほど前からアニメ「けいおん!」にどっぷりハマってしまっているのですが、先日ついにアニメキャラクターの「抱き枕」に手を出してしまいました。
読者の皆さんの中には「ついにそこまで行ってしまったか・・」と苦笑いする方もいらっしゃるかと思いますが、つい1年ほど前までは私もどちらかと言えば熱狂的なオタクさんを冷ややかな目で見る側でした。今回は私が「抱き枕」にたどり着くまでの経緯とその後についてお話ししてみたいと思います。
「けいおん!」との出会い
私と「けいおん!」との出会いは、私が何気なくアコースティックギターを弾きはじめた2年前に遡ります。当初は「楽器練習のモチベーションアップの為に、何かバンドアニメでも観るか」と、名前と有名な楽曲だけは知っていた「けいおん!」を何気なく観始めたのですが、次第に私はその魅力に取り憑かれていきました。
詳しい出会いについては、上記の記事も併せて読んでいただくと良いのですが、簡単にお話しすると、私は幼少期からの女性による執拗ないじめや、アルバイト先でのパワハラ などで、所謂「女性恐怖症」の状態にありました。
しかし、私が出会った「けいおん!」のキャラクター達は、まさしく理想の青春を歩んでおり、それらを作品として観ることで、自分もその青春を追体験するような感覚を覚えました。そして、理想的な学校生活とはほど遠かった自分にもそうしたシーンを描いたものに心を揺さぶられる感覚があったことは驚かされました。
先述の記事にも書きましたが、私の中で「けいおん!」という作品は「自分にも、”憧れ”や”好き”といった肯定的な感情があっていいのだ」という、自己肯定感を再び芽生えさせてくれた救世主のような存在になっていきました。
主人公:平沢唯ちゃんに心ときめく日々
中でも「けいおん!」の登場キャラクターで一番好きになったのが、主人公の平沢唯ちゃんでした。ご存知の方も多いかもしれませんが、彼女の性格を一言で表すなら”「ドジッ娘」や「アホの子」の見本”とも言える存在で、その天真爛漫さが心配になるほどのキャラクターです。
そんな彼女の姿を見ていた私は次第に母性(父性?}本能をくすぐられるようになりました。また、「けいおん!」の特にアニメ第一期のストーリーにおいては、彼女の成長が隠されたテーマにもなっていることから、音楽にひたむきに取り組む唯ちゃんの姿に私も励まされることが何度もありました。
私のグッズ収集遍歴(初期〜)
こうして私は、一つのアニメ作品にどっぷりハマり、その登場キャラクターの一人が「推し」となったわけですが、すぐにグッズ収集を始めることにはいささか抵抗がありました。というのも、私の中にも「ガチヲタは恥ずかしい」という先入観がどこかにあったからだと思います。
しかし、とある友人から「下手に隠すほうがよっぽど格好悪い」「好きなら好きでちゃんと向き合え」と言われたことがきっかけで、次第にグッズを集めるようになっていきました。
そこで、まず最初に始めたのが、身の回りに身に付けられるキーホルダーや缶バッジを集めることでした。これらは比較的集めるハードルも低く、人目にもつきにくいことから、まさしく「アニメグッズ収集の登竜門」のような存在だと思いました。私自身は集めませんでしたが、クリアファイルや文房具、マグカップなどもそうした部類に入るのではないかと思います。
私のグッズ収集遍歴(中期〜)
さらにここから一歩を踏み出して、今度はある程度部屋を占有するグッズも集めてみることにしました。それは主にフィギュアやタペストリーでした。しかしさすがにここまでくると、実家住まいの身としては集めるのに勇気が要りました。何せ今まで私は「ガチのアニメグッズ」を集めた経験がありませんでしたから、家族にどんな目で見られてしまうのだろうという不安もありました。
もちろん最初の頃はかなり奇異な目で見られました。
しかし、私はここで敢えて「グッズをまとめ買いし、一気に生活の場に取り入れる作戦を立てました。こうすることで最初はかなり家族に驚かれますが、次第にそれが当たり前になると「慣れて」しまうだろうと思ったからです。結果的にこの作戦は大成功でした。
私のグッズ収集遍歴(後期〜)
グッズ収集も軌道に乗ってきた(?)頃、私はあるアイテムと出会うことになります。それは推しメンの平沢唯ちゃんが描かれたクッションカバーでした。当初は「壁に寄りかかりながらベッドで読書やPCをするときに便利かな?」と何気なく購入したものでしたが、これをベッド周りに置いて寝てみると、次第に不思議な感覚を覚えるようになりました。
「ふと目覚めると”推しの笑顔”がすぐそばにある。・・これは癒される。」
・・そうです。「抱き枕」を買い求めたくなるオタクの心理が理解できる瞬間が、私にもやってきたのでした。
ついに「抱き枕」がやってきた!
そしてついに「推しキャラの抱き枕」を手に入れる好機が私にもやってきました。購入してセッティングした瞬間は「なんて巨大なグッズを買ってしまったんだ・・」と軽く後悔しましたが、それはすぐに杞憂であることが分かりました。
私の購入した抱き枕は所謂「18禁」の要素は全くない健全な絵柄ですし、アニメグッズについて知らない人が見れば、上記のクッションが大きくなっただけの存在のようにも思えますが、やはりクッションを買った時の不思議な感覚は健在でした。例えるなら「推しキャラと生活を共にしている感覚」が得られました。
言い過ぎかもしれませんが、「普通に恋愛の出来る方」にとって、プラトニックな意味で「好きな人と一緒に居られる感覚」って、こういう感じなのかな?という想像すらしてしまったほどです。
記事の終わりに
と、ここまで私の「けいおん!グッズ」遍歴を語ってきましたが、正直なところ記事の始めに書いた、私自身が持つ「三次元女子」へのトラウマが癒され解決したわけではありませんし、中には現実逃避をしているだけだろ?と仰りたい方も居るかもしれません。しかし、私はこう思っています。
過去のトラウマで本当に心を病んでしまうくらいなら、敢えて立ち向かわずに他の道を模索するのもありなんじゃないかと。
人を癒すのは異性だけではありません、衣食住だって趣味だって、人間の薬にも慣れば毒になることだってあります。私たちは多様性が許されている世の中に生きているからこそ、これらをうまく取捨選択していかなければなりません。
そしてもし、私と同じようなトラウマに悩む人がいるなら「ちょっと寄り道するのも悪くないよ?」と声をかけてあげたい。最近私はそんな風に思うのです。