お酒が飲めない受験生のテイスティング対策 | Diploma受験で得られるもの
妊娠や授乳のため、試飲の練習ができません、という方がいますが、そんなことはありません。
体質的にお酒が飲めないくても、Diplomaになった方はいます。
飲めない人の方がむしろ、繊細なアロマやフレーバーをキャッチしやすいとおっしゃる専門家もいます。
私は4年間のDiploma受験中、妊娠&授乳のため丸2年間、禁酒していました。
お酒を飲まない時期に、スピリッツ(以前のDiploma科目にありました)やフォーティファイド(酒精強化)の試験を受け合格しました。
ワインが飲めないで挑戦するなんて、絶体絶命だと、当時は嘆いていましたが、よくよく考えてみると、ワインが飲めなくてもできる勉強はありました。
むしろ、夜間でも早朝でも、いつもお酒がが入っていない状態なので、二日酔いで勉強できないなんてこともなく、集中力の質を高い状態を保てていました。
セオリーがやばい、という人。テイスティングに自信ない、という人。もはや何から手をつけたら良いかわからない人。
人によって課題が異なるかと思いますが、Diplomaのテイスティング対策については、キャプラン・ワイン・アカデミーのDiploma受験生向けの対策講座を受講されることをおすすめします。
実際の試験と同じような条件で、頻出のワインを効率よくテイスティングすることができます。
そうは言っても、スクールに通う時間なんてないです、という人もいると思います。2人の乳幼児を育てていた私もそうでした。
そんな人に向けて、ワインがなくてもできる「ドライ・テイスティング」をご紹介します。
ドライ・テイスティングとは、まるで実際にワインを試飲しているかのように、コメントを書き出す訓練です。
たとえば、異なる品種の白ワイン3種類についてコメントを書いてみます。
・樽熟成されたカリフォルニアのシャルドネ
・ヴーヴレイの白ワイン
・アルザス産のリースリングのグランクリュ
この3つのワインについて、ワインを飲まずに(テイスティングせずに)一連のコメントを書けるように練習するのです。
こんな組み合わせでも良いかもしれませんね。
・サンセールの白(仏ロワールのソーヴィニョン・ブラン)
・マールボロのソーヴィニョン・ブラン
・カサブランカのソーヴィニョン・ブラン
試験で出るワインは、パターンがあり、テイスティング試験に出題されるワインの傾向は、ある程度決まっていて、Diploma試験では典型的なスタイルのワインが出されます。
ドライテイスティングの練習は、セオリー対策にも役立ちます。ワインを用意しなくてもよいので、ちょっとした時間に練習できます。
そういった練習をふだんから積み重ねていき、実際にワインを目の前に試飲するときには、頭の中に身につけた知識を総動員し、自分自身の感覚に落とし込んでいきましょう。
ここで、受験仲間と一緒にできる楽しいゲームをご紹介します。
ワインの名前や情報は伏せて、テイスティングコメントだけを相手に知らせます。そして、なんのワインか当ててもらうのです。
テイスティングコメントが正確で、相手がある程度勉強しているなら、ワインを言い当てることができるかもしれません。
まったく違うワインの名前が出てきたなら、テイスティングのコメントが少し違っているか、当てる方の人のワインの知識が足りない可能性があります。
お酒を飲めないから、時間がないから、テイスティングの対策ができない、なんてことはないです。
ワインがなくてもできる勉強や練習はあります。
そして、Diplomaの受験勉強も大事だけど、ぜひイマココを楽しんでくださいね!