論理的思考の磨き方 | Diploma受験で得られるもの
WSET Diplomaの試験に挑むには、単なる知識の詰め込みではなく、論理的な思考力が不可欠です。試験に合格するためには、自分の考えを明確に持ってそれを論理的に展開できるスキルが求められます。
次のようなタイプの受験者は苦戦しがちです。
・他者のテイスティングコメントをそのまま写すだけの人
・インプットばかりで、アウトプットをしない人
・情報収集後に、取捨選択が自分でできない人
・自分の意見を持っていない人
・自分の頭であまり考えない人
このようなアプローチでは、WSETの試験に合格するのは難しいでしょう。いくら英語が得意であっても、論理的な思考力が伴わなければ高いハードルとなります。
日本のワイン試験では、知識や用語を問う問題が中心ですが、WSETでは知識を使って論理的に考えることが求められます。
例えば、WSETでは「スパークリングワインの造り方について述べよ」といった問題が出され、白紙の状態から自分の言葉で論述することが要求されます。
これは、知識を点として記憶するだけでなく、その点と点を結びつけて線(因果関係)を描けるかどうかが重要です。
要するに、「なぜそうなのか」を論理的に説明できる必要があります。
論理的思考は、一朝一夕で身につくものではありませんが、日常的に自分の意見とその根拠を明確にすることで鍛えられます。
私自身、Diploma受験中にMWの大橋健一さんから、バーバラ・ミントの『考える技術・書く技術 問題解決力を伸ばすピラミッド原則』という本をお勧めいただきました。
この本は世界的に評価されているベストセラーです。私にとって難解な本でしたが、非常に有益な内容が詰まっています。論理的思考を深めたい方は、ぜひ手に取ってみてください。
WSET Diplomaの試験を乗り越えるためには、単なる暗記ではなく、自分の頭で考える力が不可欠です。
論理的思考はすぐに身につくものではないのですが、ふだんから自分の意見とその根拠をはっきり持つことで鍛えることができます。
応援しています。