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『文藝 2023年冬号』
見つけてもらうために、見つけてもらいにいかなきゃいけない。例により連載以外は読みました。
座りたいと思っている椅子にはもう100人じゃきかないくらいの人々が座っている。外側の方に座っているあの人の本が好きだった。けれどもtwitterって残念なほうに転んでしまうほうが多いのかもしれない。だからやめた。どちらにしたって見せかけだ。とって代わるように、いや本来というのか、対談に勇気をもらうのだ。他者を意識するにしても一人で輪を閉じてしまうことは、あまりにもこわくて恥ずかしいことだ。
山田詠美×宇佐美りん対談
字数が多いと〜〜作句のように1行でジャッジされるのとは違って、大きなうねりを残していける。
よりかからず に俳句の行間を遠くに目指してはじめる。
受賞の言葉
この十年は、折り紙を追っては開き、追っては開き、いつか鶴ができればと思いながら、できあがるのはぐしゃぐしゃの紙という、そんな年月だった
鶴だとわかってもらえた。そういうことだ。
小泉綾子『無敵の犬の夜』
何とかかんとかで、明日も一日何とかなるでしょう
単行本として出るときに題が変わるということはよくある。無敵も犬も夜も終盤と同じくらいわからない。どうしようもなく見られたくないと自分がより強く思っていることについてヒリヒリと書かれている。
佐佐木陸『解答者は走ってください』
親に似ぬ子は鬼子というが、人間はそんなに単純じゃない。すべてはグラデーションであり、れおなるどは限りなく天使に近い鬼だ。
入れ子構造は図も書かずに一読しただけでは難しいが、タイトルとパパ上れおなるど名付けが超好み。終わり方はどうなっているんだ??
図野象『おわりのそこみえ』
破壊願望にイライラした。NANAが出てきたことには歓喜。幸子。
女の強さは男と同じ土俵で発揮するものじゃないのよ
ストーリーがあった。伝わってくるメッセージは宇津木はそのまま王子様じゃんと思った。ハッピーエンドというのか、主人公が甘やかされているというのか。成長はしていないだろう。
受賞記念対談 町田康×小泉綾子
大事なのは、全体的な鳴りがどれだけ鳴ってるかということです
国会議員はニアリーイコール芸人だった。
?(行方不明)
健康な人は多少とも愛する者の死を期待するものだ
残る。どこのだれのものだ。という取り落としを他にも幾つか。
・ことばの器をめぐる態度
・あるかなきかのかそけき共感
・何を書き、何を言葉にしないか(先の対談でもあった話題)
・まとまらない言葉を生きる
・オッペケペー節
短編
短編とは、すでになにかが起こったあとなのではないか、と考えている。
あるいは山崎ナオコーラさんによると言語芸術である。
内部から外部へ、日常から詩情へ跳躍する書き手が穂村弘で、物語は他者の目を通して世界をまなざすことを可能にする無二の手段と語ったのが村上春樹だった。
幽玄F書評
・ミリオタ
・ウヨい
・アンド条件とオア条件
新聞を読まない。だからなのか関心がないからなのか恥ずかしいことなのかウヨもサヨもよく分かっていない。けれど今日も何度目かのアメリカンスナイパーを観ている。
そこまで抱えきれなかったけれど、頭に今もてる最大がここだ。