よもやま音楽ばなし：2018/04/02

魚図鑑 / サカナクション

浅瀬：グルメ・料理番組で見ない日はないほど全国流通しているポピュラーな魚であり、ここの魚をきっかけに生産者を知ったファンは多い。調理方法も幅広く、大衆向け飲食店からこじんまりした料理店、果ては高級レストランにまで卸されることもままある。
中層：浅瀬に生息している魚に比べ、知名度は劣るが、その浅瀬の魚よりも深みのある味に隠れたファンが多い。一般的なスーパーではなかなかお目にかからないが、定期的に催される物産展では浅瀬に引かない人気ぶりを見せる。
深海：地元ですら滅多にお目にかかれない珍魚が多い。非常に癖が強いが一度病みつきになるとその味を忘れられず、他地方から移住してくる者や自ら海に身を投じる猛者も存在。

音楽って、単独の曲とは別に、アルバム、ライブ、フェスとかはそれぞれ大きな範囲でパッケージングされた作品みたいな枠組みがあると思う。
んで、ベストアルバムってシングル曲だけダーッと並べた味気ないのもあるんだけど、この『魚図鑑』は違う。ちゃんと一個の作品として成立するように
コンセプト立てされてて、これまでのファンから新規様までちゃんと楽しめる楽曲構成になってる。浅瀬の曲だけでもフェスやカラオケで十分満足なサカナクションファンを名乗れるし、中層まで制覇したら単独ライブも完璧。深海まで来たあなたはもう引き返せません。よくきたな。
そんなこんなでサカナの曲はマジでいいのでロック好きもダンス好きもラップトップDJマン好きもまとめてどんとこいや。

World Atlas / fhána

それはずっと昔の話…towanaがfhánaに正式加入するよりも、fhánaが結成されるよりもずっと昔の話のことだ…閉塞感に満ちた現実に失望し、私を含めて皆がインターネットの未来に明るい希望を抱いていた時代…ある曲が投稿されたんだ。その曲を『Cipher』という。素晴らしい曲だった。世界に光が満ち満ちていくような気分だった。そしてこのインタビュー記事が、私が未来のfhánaへとたどり着いた原点なんだ。

マジで世の中どうなるのかわからない。fhánaはアニソン歌手になるしハチは米津玄師になるしwowakaはバンド始めるしナノウはLyu:LyuからCIVILIANになるしELECTROCUTICAはキャラクター戦略に打ち出すし、8年前のおれが見たら信じられないことばかり起こっている。

ただ、逆に『変わっていく』ことが当たり前なんだと思う。学生から社会人になったら生活サイクルも人間関係も大きく変わる。社会人になったからといってそこから一本線の人生になるのかといえばそうでもない。むしろ年をとっても『変わらない』ことへの恐怖感がどんどん増していく。だから『変わっていく』人はマジで尊敬できるし、それが今もfhánaを聴き続ける理由でもある。

でも『青空のラプソディ』のMVはマジで意味わかんない。多福感がヤバい。

BEST HIT AKG Official Bootleg“HONE”
BEST HIT AKG Official Bootleg“IMO” / ASIAN KUNG-FU GENERATION

これもベストアルバムとしてはかなり異質だと思う。まーなにしろマニアックな曲選で一見通なファン向けにしか見えない。
でも同時リリースの正当ベスト2がかーなり商業的に出しました感アリアリのベストアルバムなので、むしろアジカンらしさという点では骨芋に軍配が上がる感じ。今度のツアーも「BONES & YAMS」で表題になってるし、初めから心がだいぶ骨と芋に偏ってるので致し方なし。ライブめっちゃ楽しみ。

CYNICISM / Neru

仮説として統計的にシーンが落ち込んでしまっているとするならば、一つの要因は聴き手側がほかのコンテンツに自然と流れてしまうほどメインストリームが食傷気味に感じられるからだと、僕は感じています。

自分のスタイルに保守的になるということは、曲作りがルーチンワーク化してしまって音楽的な成長も見込めないですし、シーン全体で考えても流行が停滞してしまって長期的な未来が切り開けないと考えているんです。

インタビュー記事の熱量というか、圧が凄い。こんなに文章で殴られるとは思わなかった。マジミラ2018の『脱法ロック』はとんでもなく痛快なステージだったのを思い出した。

『UNDERTALE』オーケストラコンサートでガチ泣きしたので、音楽知識ゼロだけど感想書く（レビュー記事）

レビューというよりも『好き』が駄々洩れの感想文大好き。

UNDERTALE、遊べてない…スイッチ配信待ちなんだけどいつ来るのかな…
ゲーム音楽のコンサートは『PRESS START 2012』と、名古屋ゲームミュージックアンサンブルの『第四回星空の演奏会』の2回だけ参加したことがあって、どちらも最高オブ最高だった。ゲームミュージックのライブやコンサートもガンガン行ってみたいけど地方民にとっては普通のライブよりも敷居が高いから困る。平日に東京開催とか無理や！