ガールズ＆パンツァー 最終章 第1話 DOLBY ATMOS版を観てきた。

ガールズ＆パンツァー最終章第1話これまでのあらすじ：
冬季無限軌道杯に向け戦力の増強を図る大洗女子高校。戦車の反応を検知したあんこうチームは、学園艦最底部に赴くも、そこは治安が行き届いていない大洗の暗部だった。元風紀委員長を連れ去られたあんこうチームは、そど子を救出するため、そして旧世紀の戦車アーティファクトを入手するため、西住みほたちは世紀末な学園艦ダンジョンのハック＆スラッシュを試みる…！

なんの気なしで劇場版を軽い気持ちで見て早数か月。TVアニメとOVAを見終わり各種漫画版に手を出し（Varianteはこの手のコミカライズで最高オブ最高のスピンオフコミックで極上の副読本なので劇場版でハマった人はみんなに読んでほしい）、ついに最終章第1話DOLBY ATMOS版を見てやっと時代に追いついたぜ…！

最終章とか言ってるくせにどんだけ好き勝手新キャラやら戦車やら小ネタ盛り込んでくるんですかね…。そういうの大好き。
冒頭にいきなり戦闘シーン入れてくるのはTVアニメ1話と同じシチュエーションと同じですね。しかも今回は劣勢状況で「あの大洗女子が！？」って気持ちに動揺が走るのがまんまと制作側に乗せられてるようで悔しい…！

学園艦内探索パートも完全に作り手の趣味全開のすぎるし突っ込みどころしかないし、突然の場末バーって完全にダンジョン内セーブ地点（兼イベントフラグ）じゃん？おかしいおれが観ていたのはガルパンだったはずだ…

サメさんチームいいよね。元からアクが強いメンツしかいなかった大洗女子だけど、まさか海の荒くれ野郎どもが新たに加わるとは思いもしなかった。視聴者の度肝を抜くと同時に学園艦が存在する以上、船のメンテナンスとかも行う必要がある訳で、船舶科の存在もスムーズに理解できて思わず唸ってしまう。

サメさんチームのイカれたメンバーを紹介するぜ！
加えているのはハッカパイプだ！竜巻のお銀！呑んだくれ（※高校生）の操縦手！爆弾低気圧のラム！この世は腕っぷしと暴力！サルガッソーのムラカミ！海賊オンステージ！大波のフリント！メイドとバーテンダーと指相撲！生しらす丼のカトラス！そしてこいつらが駆るのは史上初の戦車戦を繰り広げた戦車界の生きた化石！マークⅣ！

マークⅣに海賊旗が怖いくらい似合ってて天才的発想すぎる。フォルムも戦車というより船に見えなくもない（あの兵士が乗り込んで上陸作戦するアレみたいな）。これでガルパンもサメ映画であることが完全に証明されてしまったな…。

BC自由学園は『リボンの武者』とはパラレル設定だそうで、隊長のマリーに貴族階級と平民階級でおフランスらしさ全開でだいぶ分かりやすい感じになったなー。聖グロプラウダ黒森峰も大元のお国柄をそのまま引っ張ってきたイメージなので、アニメのガルパンにはかなり馴染んでる感ある。でも貧富の格差を受験組とエスカレーター組で表現するのは面白いな！確かに現実でも結構微妙な距離感になるしな！

秋山殿の偵察映像ビデオもルーカスフィルムのロゴパロディの後に総天然色で力強いフォントなのでだいぶ調子に乗ってる感ある。
からの学校あげての欺瞞茶番なので、逆説的に各校が対大洗女子戦に備えて各々対策をとってるように見える。潜入偵察も対サンダース戦の折のが情報が伝播したとか。戦いは試合開始前から始まってるんだよなあ…。

「因幡の白兎作戦」、サメさんチームとの絡みも合わさってなかなか面白い作戦名だと思った（作戦名が知的になったな！）。そういやウサギさんチームのうさぎは明らかに包丁持っててボーパルバニーだよな…。それにしても大洗女子は見事に各戦車の個性がバラバラなのに調和とれてたけど、サメさんチーム加入でさらにカオス度合い高まってる感凄い。こういう荒くれポジションの新人が身内に入ってくるの緊張感あっていいよね。

「因幡の白兎作戦です！」おお、見よ！飛び交う砲弾の中サメさんチームを足場代わりに戦車が渡る光景を見て、聡明な視聴者諸君の中にはウサギ・ニンジャがワニの背を飛び渡り、赤き滅びの矢を用いて敵ニンジャ軍と渡り歩いた古事記の神話を思い起こしたことだろう！

各校も短いながらしっかり出番あったし、劇場版とも全く遜色ないクオリティでOVA出してくれるとかヤバすぎなんですけど…。
というかやっぱ映画館の音響があると全然違うね。マジで劇場版を映画観で観たい。リバイバル上映してくれー…

追記：来場得点のポストカードはBC自由組でした。ウム。