悪魔たちを使役し世界を救え。スマホゲーム『メギド72』が楽しい
『メギド72』とは?それはスマホゲームであり、ソロモンの指輪を持つ主人公がソロモン72柱の悪魔たちを使役し、世界をハルマゲドンの破滅から救うゲームだ。これはスマホゲーだが他のソシャゲとは少し違い、普通にRPGチックに遊べるので楽しい。スタート画面の涙を流す男女2人に「ヒッ……」と小さく悲鳴をあげたのは内緒だ。
男の方の涙の理由はゲームを始めてすぐに分かる。つまり自分の故郷の村を幻獣どもに焼かれたためだ。つまりこのゲームはクソッタレな化け物たちに復讐するため悪魔の力を借りるゲームであり、不条理な現実に対する激しい怒りを内包している。
悪魔たち、ゲーム中ではメギドと呼ばれる彼らは普段は人と変わらぬ姿をしているが、その戦闘力はちっぽけな人間と比較にならない戦闘力を持っており、その力でもって世界を破滅から救うのだ。全体的に雰囲気がPS1~PS2のころのRPGであり、個人的にこの手のスマホゲームでは久々にストーリーに興味が持てるぞ!なんだかワクワクしてきた!
ゲームシステム!ターンの始めに敵と味方が中央に並んでいるフォトンを交互に取り合い、戦いは進行する。フォトン1つで1回行動ができる。フォトンはアタック、スキル、チャージの3種があり、アタックは通常攻撃、スキルが固有スキル(ダメージ+追加効果など)、チャージが奥義や覚醒スキルを繰り出すためのゲージを貯めるのだ。そのため、どのフォトンを誰に使わせるか、また相手のフォトンを見てどの敵を優先的に倒すべきかが重要となる。また、通常攻撃でも覚醒ゲージは貯めることができるため、圧倒的に高いダメージを与える奥義や覚醒スキルを積極的に狙っていくことが大事だ。
うちのエースのウヴァルちゃん!奥義で大気圏まで飛び上がり、名状しがたい魔人に変貌して敵にメテオインパクトを仕掛け灰塵に帰す幻獣スレイヤーだぞ!
メギドたちは通常人間の姿だが奥義使用時には本来の悪魔としての姿に戻り、そのどれもが明らかに原型を留めていない人外連中なのがチョーカッコイイ。おれは『ファッキン唯一神によって悪魔や邪神に貶められた異教の神々が信仰の対象となっていた在りし日の姿に回帰する』展開が三度の飯より大好きであり、つまり『女神転生4 FINAL』でLOW-CHAOSの対立軸が崩れベルゼブブがメソポタミアの神バアルに転生したり、『足洗邸の住人たち。』でゾロアスター教の化け物アジ・ダハーカに祖先回帰したアイム公とかそういうやつだ(めっちゃ早口で)。どうもメギド72でも過去に悪魔の選別が行われたことを匂わせておりストーリーの先の話が気になる!
メギドたちはカワイイ少女からガチムチ野郎、線の細いイケメンにアホの子単細胞までバラエティ豊かであり、ガチャを回さなくてもストーリー進行で加入してくる。この感覚は次の街に着いたら新しい仲間がパーティーに参加してくる昔のRPGに近い。つまりガチャは必須ではないし、全キャラ最終レアリティまで上げられる仕組みなので安心して推しを育てられるぞ!
なにやらマニアックな匂いのするキャラデザや絶妙に昭和臭のするタイトルロゴに敬遠しているのなら非常に勿体ない。君も悪魔と契約しフォトンドリヴン世界救済RPGの世界へ飛び込もう!