レコード再生のトラブルシューティング
これまでの経験で得たレコード再生のトラブルシューティングについてまとめてみます。
順次項目を追加/改訂していきます。
ハムノイズ/ビィ〜・ピィ〜というノイズがのる
①レコードプレーヤーから出ているアース線がプリメインアンプのGND、もしくは外付けフォノイコライザーのGNDに接続されていない。もしくはプレーヤー内部で断線している。
②プレーヤーから出ている音声ケーブルと電源コードがどこかで触れ合っている。→離す
③音声ケーブルの接続の嵌合が甘い。端子部が汚れている。もしくはフォノ向けケーブルでないものを使っている(シールド付きケーブルを必ず使う←JVCやオーディオテクニカ等の廉価な1芯コードタイプの音声コードはシールドがあるので接触不良でない限り目立つハムノイズは出ない)
内周で歪む
①今一度オーバーハング、ラテラル調整を行う。インサイドフォースキャンセラーを適正値にする。
②針先形状が、より盤面に対して線接触するカートリッジ(ラインコンタクト針やその進化系: マイクロリニア針、レプリカント針等)、かつ振動系実行質量の軽いカートリッジを使う。
大音量部で歪む
①大音量に歪耐性のあるカートリッジを使う。(参考指標: メーカーの公表している低域トラッキングアビリティ(315Hz)、等
大音量部分でも内周でもないのに突然歪み出す
①盤にゴミがこびりついて針で掻き出されている。→盤洗浄を行う。
②レコードの反りや偏心等によって生じる低域共振に煽られて正確なトレースが出来なくなっている。→軽量なヘッドシェルを使う。トーンアームに低域共振のダンプ機構を装着する/そういったアームのついたレコードプレーヤーを使う
よく見るとカートリッジが常に震えている
①レコードの反りや偏心に煽られて低域共振が顕在化している →軽量なヘッドシェルを使う。トーンアームに低域共振のダンプ機構を装着する/そういったアームのついたレコードプレーヤーを使う
トーンアームとヘッドシェル天面が完全に平行にならない
①構造上、1ピンのヘッドシェルでは上のピンだけ引っ張られるので微かに谷型になってしまう。→2ピンのヘッドシェルを用いる。
トーンアームとヘッドシェルの接続ががたつく
①構造上。1ピンにヘッドシェルでは上のピンだけ引っ張られるため、接続が不安定になりがちである。→2ピンタイプのヘッドシェルで嵌合の接触面圧を揃える。もしくはヘッドシェルのネック部分にC型に切ったエナメル線等非磁性線を巻きつけ、アームとの嵌合力を上げる。
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