2020年10月11日 表参道文學〜葡萄色の夕べの回〜レポ
急な気温の変動のせいか、はたまた自分自身がドジなのか…(←いや、正にただドジなだけ💦) 仕事で足を捻挫し、行きたかった映画『アイドルスナイパー』も断念を余儀なくされ、ようやく治りかけた時に台風接近と…立て続けに悶々としてしまう日々でしたが、ようやくこの日がやってきました‼️
そう、男優・大島丈さんが朗読をする『表参道文學〜葡萄色の夕べの回〜』が開催。
実は今回私にとっては初めての表参道文學イベント参加。というのも、コロナが深刻化していく中、なかなか日程が合わずにいた表参道文學イベントにようやく参加出来る‼️と浮き足立っていた最中、緊急事態宣言が発令され、急遽参加型のイベントは延期になり、配信に切り替わりました。
以来、参加型のイベントが再開されるのを心待ちにしておりましたので、今回第一部と第二部は入場人数をそれぞれ少人数にしての開催でしたが、私は運良く第一部のチケット🎫を入手出来、念願の表参道文學イベントデビューを果たしました✨
会場は三軒茶屋にある『グレープフルーツムーン』。
大島さんイベントでは毎回恒例の迷子にならぬよう、今回は早めに現地に到着し、会場までの道のりを調べて、時間までカフェで原稿書いたりと。
そうこうしている内に開場時間となり会場へ🏃♀️
整理番号順に入場&検温・消毒。
何だか神秘的かつ秘密基地のような感じの会場。
ドリンク☕️をオーダーし、開演時間を待ちます。
ちなみに、この『表参道文學イベント』では大島丈さんが声優業界でお馴染み?のダミーヘッドマイクを使用して朗読するという、スタイル。
この日の演目は
【勃ちっ放し】(イン・ザ・プール)奥田英朗
【吾輩は猫である】夏目漱石
【スローバラード】成田龍ニ
の三本。
この日は参加型のイベントの他、配信も行う為オンタイムでスタート。
当方、事前知識は一切無しの状態で大島さんの朗読を聞きました。
まず、【勃ちっ放し】は短編集『イン・ザ・プール』に収録されている作品で、陰茎硬直症(所謂、男性性器の勃起が収まらない状態)の男性と医師の話。
ダミーヘッドマイクの左右にある耳👂の部分を器用に使って対話の部分を表現したり。配信だとイヤホン🎧で聞けるので、よりこのダミーヘッドマイクの威力を思い知る事が出来るでしょう。
【勃ちっ放し】はラストがかなり気になるので、次回の休日は本屋に行く事が決定になりそうです。
そして、夏目漱石の作品では有名な【吾輩は猫である】。
この演目で大島さんは猫🐱の仮面を付けて朗読。
「吾輩は、猫である。名はまだ無い…」の始まりで有名だが、実はその始まりから後はよく知らなかったので、今回朗読という形で巡り逢えたのはとても嬉しい機会でした。
ずっと成人猫目線かと思いきや、実は仔猫目線で書かれていた本作。 猫から見た人間の描写を耳にしながら、今は亡き我が家の猫(三毛猫)もこんな風に私達人間、家族を見ていたのだろうか…とふと思ってしまいました。そして猫仮面姿の大島さんは終始、可愛いの一言に尽きる。
最後は表参道文學スタッフさんの別名義の成田龍ニさん作品。【スローバラード】。
RCサクセションの名曲であるバラードをモチーフにした本作。
コロナ禍にある現代が背景で、テレワークが主流になりつつある中、自粛が緩和されたのを機に男女がレンタカーで日常的な非日常へ出かけるストーリー。
それまで当たり前だった事が【自粛】【ソーシャルディスタンス】といった新語を前に、急に当たり前が「非日常」に変わってしまいました。
男女が出かけていく背景を聞きながら、あの暗く長いトンネルのような時間を思い返しながら、今こうして会場で朗読を聞いている事が、どれだけ贅沢で幸せな時間なのかを改めて思い知らされ、目頭が熱くなったのはここだけの話(笑)
ラストの一言…
た何処までも澄んだ空が見えたような気がしました。
全ての朗読が終了し、フリートークコーナー❗️
大島丈さんの朗読を後世に残すため、朗読CD、DVD制作の為のクラウドファンディングが開催され、見事目標金額以上の金額で達成‼️
ジャケットの写真撮影、レコーディングも無事終了し、後は現物が届くのを待つのみ♫
大島さんからはクラウドファンディングに協力してくれた皆さん、今回配信を見てくれた皆さん、会場に足を運んでくれた皆さんにそれぞれ感謝の言葉が述べられました。
11月には朗読CD、DVDのお渡し会も実施されるとの事。
まだまだ楽しみは尽きなさそうですね😊
橘花あざみ
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エブリスタにて連載中の女風小説『夜汽車の行方』
女性専用風俗店Jasmine HPにて短編女風小説掲載。
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