それは地球規模で原子力発電が廃止された翌年――第三次世界大戦勃発後に起きた大きな歴史のうねりと言えよう。
全国的に残存電力が乏しくなってきたことを危惧した第弐東京幕府はその冬、各家庭の暖房器具全てを押収するお触れを出し、速やかに実行に移した。世にいう“こたつ狩り”とはこれである。
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水もしたたる真っ白い豆腐がひどく焦った様子で煙草屋の角を曲がっていくのが見えた。醤油か猫にでも追いかけられているのだろう。今日はいい日になりそうだ。 ありがとうございます。貴方のサポートでなけなしの脳が新たな世界を紡いでくれることでしょう。恩に着ます。より刺激的な日々を貴方に。