『僕は何』
貧乏な家だったから物心つく頃には働いていた。
昔から得意なことなんて何一つなく、ただやれと言われたことをやってきた。
チンドン屋にまじってビラを配ったり、客寄せパンダに扮して人を集めたり。
気がつくと客を立ち止まらせなきゃいけないはずの自分が棒っ杭みたいに立ち止まっていた。
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
僕たちはどこから来てどこへ行くんだろう……
いいなと思ったら応援しよう!
水もしたたる真っ白い豆腐がひどく焦った様子で煙草屋の角を曲がっていくのが見えた。醤油か猫にでも追いかけられているのだろう。今日はいい日になりそうだ。
ありがとうございます。貴方のサポートでなけなしの脳が新たな世界を紡いでくれることでしょう。恩に着ます。より刺激的な日々を貴方に。