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ナッソーカウンティのマスク禁止令と日本のクレーム文化を比べてみたら…

先月、日本に一時帰国した際に感じたことですが、スーパーマーケットに行けばまだまだ「マスク着用をお願いします」なんてアナウンスが耳に入ってきました。細かい内容は忘れましたが、マスクしろとか、しないならこうしろとか、まあまあ面倒なことばかり言ってくるわけです。それって、きっと誰かがクレームを入れるから、あれこれ対策してるんでしょうね。例えば、従業員がマスクしてなかったら、すぐにクレームが来るから「すみません、対策します!」なんて感じで。

マスクとは直接関係ないですが、ファミレスに行ったら、テーブルに「この席は2名以上でご利用ください」なんて張り紙が。これも、おそらく広いテーブルに一人で座ってる客がいると、Googleマップにクレーム書かれたりするから、こんな風になったんでしょうね。クレーム文化、恐るべし。

とにかく、日本はクレーム天国って感じがして、なんか疲れますよね。😅

余談ですが、タイの友人がアイスクリーム工場をやっていて、ASEAN各国やアメリカ、ヨーロッパにも美味しいココナツアイスやマンゴスチンアイスを輸出しているんですが、日本市場には、レギュレーションが厳しすぎてもうトライすることさえ諦めたそうです。仮にレギュレーションをクリアしても、今度はクレーム対応で疲れ果てるってことで、もう日本では売らないことにしたとか。日本って、ほんとに面倒くさい国になっちゃったなあと感じます。

さて、本題のマスクの話ですが、ニューヨークシティの東に位置するロングアイランド、ナッソーカウンティで、なんとマスク禁止令が出たんですよ。え?マスク禁止?って思いますよね。

マスクしろとか、努力しろとか、言われるのが普通な日本からすれば、「なんだそりゃ!」って感じですけど、アメリカでは実際にあるんです。びっくりですよね。😲

ナッソーカウンティのトップ、ブルース・ブレークマンが記者会見で突然、マスク禁止令を発表しました。理由は犯罪行為の防止だとか。確かに、マスクしてサングラスかけて帽子まで被ってると、「あれ?強盗ですか?」って思われるかもですけど…。もちろん、宗教上の理由や病気などは例外ですけどね。

まあ、彼が共和党なのも納得です。フロリダ州知事のデサンティスみたいに、コロナ禍中から子供にはワクチン不要とか、反ワクチンの医療専門家を雇ったりしていた人々と同じ匂いがしますよね。🤷‍♂️

ナッソーカウンティにはアジア人が多く住む地域もあって、日本人も多いポートワシントンや、チャイナタウンのフラッシングも近いです。アジア人が普通にマスクしてるだけで、「何かやらかしたんじゃないか?」なんて疑われそうで、ちょっとヤバい感じがします。しかもアジアンヘイトの雰囲気もまだ残ってるし、風邪気味でマスクしてると、アジア人+マスク=危険!ってことで、なんか標的になりそうで怖いですよね。😓

でも、アメリカって面白いもので、早速反対派も出てきてます。日本だったら、批判的な声は埋もれがちですが、アメリカでは堂々と声を上げるんです。ニューヨーク障害者権利協会のティモシー・クルーネ事務局長が「次は帽子とサングラスの禁止ですか?は?」と、法的措置の不必要さをブレークマンに突きつけました。「私たちは、不必要な法的措置を避けるために、ナッソー郡に方針を転換する機会を与えている」なんて、堂々と上から目線で言ってるんですよ。いや、さすがというか、なんというか…。😅

これ、日本人もたまに使ってみたらどうでしょう?上司に理不尽なことを言われた時に、「○○さん、そのアドバイス、私が周りに拡散する前に撤回したいですか?今ならまだ間に合いますよ。」なんて、上から目線で言ってみたら、ちょっと面白いかもしれませんよ。笑

それにしても、このマスク禁止令は今後どうなるんでしょうかね?アメリカのこういった動きには驚かされることが多いですが、逆に日本では考えられないことが起きる国でもあります。お互いの国の事情を知ることで、日本のクレーム文化や規制の厳しさが見えてきたり、アメリカの大胆な政策が新たな視点を提供してくれるのかもしれませんね。やはり、文化の違いって面白いものです。🌍


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