仕事のあとの一杯の旅 ロンドン パブめぐり
いつも帰りに違う道を選び、迷ったりするのも含め新しい発見をすると、脳に刺激をあたえていいらしい。
以前から、「性格テスト」というのがあれば、この「同じ道を日々帰る人」か「毎回帰り道を変える人」かというと私は断然後者のほうで、時間さえあればダブルデッカーバスの2階にのってバスを乗り継いで帰ってみたりする。地下鉄だったら半分の時間で帰れるところを。
私にはこの寄り道一人をパブめぐりにあてている、それもひとりきりでいく。これは社交のためのパブ利用じゃないのだ。
私的な思索の時間になるような場所に行くためのパブ、自然にその思索用のパブ選びは慎重に行う。
静かで、しかも穴場のような場所、音楽はないパブ、大きなチェーン店はさける。
シティといわれるバンクやリバプール・ストリート駅界隈には、隠れパブがある。
証券取引がはじまったのも、古いコーヒーハウスの情報交換から始まった。そしてバンクエリアのオフィス街にはビル群の路地に奥まったところに小さなもとコーヒーハウスがある、今はパブだ。地下はワインなど置いているバーになっている。
ファリンドンは、好きな場所。800年続いた肉市場もあるが、開発で博物館になるし、その周りに肉を食べさせる料理屋がならぶ、またメディア系、デザイン系の会社も並ぶ、あまり観光客はこない穴場だ。
ここにも私の一人思索用パブがある。悩みがあるとき、ここにきて一人でフルーツ風味のベルギー産のビールや、サイダー(リンゴ酒、とでもいいのか、アルコール入ってますが甘いので飲みやすい)をちびちび飲むのが好きだ。
イギリスにはいろんなパブがあるが、だいたい思索用に避けるのは人気パブだな。以下のようなのは一人で行くにはなんかうるさく向かない。
ースポーツパブ
ー音楽が大きい音でかかる金曜の集いチェーンパブ
ーチェーン店パブ 食事をしたりしてる人も多く箱が大きく騒がしい
ー近所の人がくるだけの親父パブ(みるからにおっさんと地元のひとしかこない系)落ち着けない
ーファミリーパブ
あまり静かではないが、建物が古いパブは見学だけするのも楽しいものだ。
2階の席から下の階をとってみたりした。建物的には面白いがここは
フラーのチェーン店、バンクのカウンティング・ハウス。
テムズ河の川沿いにも、いくつか静かな落ち着けるパブがある。
一杯でカフェのようにずっと席を陣取れるので、コスパがいいともいえるのがパブでもある。街角でトイレにこまればパブにするっと入ればいい時も多い。
最近は、サイダーハーフパイントでも私の小さな旅には十分だ、と思うようになった。