荒井雄介

グッドデジタル株式会社代表取締役、長野県長和町や宮田村のCIO補佐官など、個人コンサルタントの活動もしています。NTTDATA、アクセンチュアを経て2009年に長野へ移住。政治学修士(同志社大学)、経営学修士(グロービス)。 自分の考え、アイディアなどをnoteに残していきます。

荒井雄介

グッドデジタル株式会社代表取締役、長野県長和町や宮田村のCIO補佐官など、個人コンサルタントの活動もしています。NTTDATA、アクセンチュアを経て2009年に長野へ移住。政治学修士(同志社大学)、経営学修士(グロービス)。 自分の考え、アイディアなどをnoteに残していきます。

最近の記事

2023年の学び① エフェクチュエーションについて

あけましておめでとうございます。 年末まで非常に忙しく過ごしており2023年に学んだことをまとめようと思っていたら年が明けてしまいました。かつ文章を書いているところに地震もあり、アップが遅くなりました。 ビジネス現場での経験から得られた学びもたくさんありますが、経験外(書籍や情報メディアなど)から得られた示唆を自分なりにどう活かしていけそうか考えたことを何回かに分けて整理したいと思います。 今回は、今話題のエフェクチュエーションについて。 エフェクチュエーションは現場の実

    • AI時代の働き方

      6月7日に鹿児島国際大学にお招きいただき、学生へAI時代におけるキャリアや働き方について講演させていただきました。 https://www.iuk.ac.jp/news/archives/571 AIだけではなく、クラウドを使って現在どのように仕事をしているか、ロボットやメタバースにより将来どうなるか、という話も織り交ぜて話を進めましたが、やはり生成系AIのインパクトが強く、学生の皆さんの関心も高かったようです。 限られた時間の中で、以下のようなことを話してきました。 ア

      • ChatGPT・生成系AI時代に求められること

        ちまたではChatGPTについての議論が溢れていますね。僕も普通に使うようになりましたが、非常に便利です。最初はレベルの高さに驚きましたが、今ではそれがあたりまえの感覚になってしまいました。 その上で、現時点で僕が思う、生成系AI時代に求められるビジネスパーソンのスキルを書いておきたいと思います。 求められるのは質問力(インプット)ChatGPTのアプトプットが凄いことは、今さら僕が語るまでもないですね。簡単な企画書やキャッチコピーなどであれば、人間よりも間違いなく優れて

        • 『教養としての「地政学」入門』を読んで

          『教養としての「地政学」入門』を読んだ感想ウクライナ問題が気になり、地政学について頭を整理しようと思い、出口治明さんの『教養としての「地政学」入門』を読みました。 感想としては、あくまで教養として読もうと思ったのでちょうどよかった面もありますが、歴史的な記述が詳細(マニアック)で、一般的な社会人の教養レベルを超えていそうだなとも思いました。とはいえ、出口さんの豊富な知識と洞察に驚かされ、気軽な入門書よりは読み応えがあったという感じです。 現在の世界情勢、国際政治・経済などの概

          「競争」よりも「共創」へ 隙間のコミュニケーション

          あけましておめでとうございます。 今年の抱負の1つに、一定頻度でブログを書くことを挙げたので、正月から早速今年1回目のブログを書きたいと思います。 今回は積読で溜まっていた高橋浩一さんの「気持ちよく人を動かす」を読んで、改めて自分で内省してみたことについて。 共感とロジックで合意を生み出すコミュニケーション技術この本は人に進められて買ったのですが、ずっと読む機会が無く積読されていました。タイトルから、エモーショナルな観点で書かれたものなのかなと想像していましたが、とても

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          「資本主義の新しい形」を読んで

          京都大学の諸富透先生の「資本主義の新しい形」を読みました。大変示唆に富み、興味深く読めましたので、メモのつもりで感想を書きたいと思います。 「資本主義の新しい形」の概略この本で主張してることは、資本主義の「非物質化」です。 まずは先進経済国の経済成長率が軒並み長期停滞しているというサマーズなどの主張を紹介しています。少し難しい経済の話ですが、わかりやすくまとめてあり理解しやすかったです。そして、これらの議論は全て物質側面のみに限定されいており、サービス化、デジタル化、知識

          「資本主義の新しい形」を読んで

          エンタープライズアーキテクト(EA)にスポットライトを!

          先週の日経に「デジタル人材の「花形」に異変」という、とても気になるタイトルの記事が掲載されていました。 昨今のデジタル人材の花形と言えば、給与の高さから言っても「データサイエンティスト」でしょう。AIのプロフェッショナルなんかもそうかもしれません。それが、この2年くらいで「データサイエンティスト」の順位が落ちてきており、2022年には、ついに「エンタープライズアーキテクト(EA)」が1位になったそうです。10年以上前にEAについて勉強してきた僕としては、なんとなくうれしくな

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          アンラーニングについて

          多忙につきnoteの存在をすっかり忘れていましたが、note上場のニュースを見て思い出し、久しぶりに記事を書いています。 テーマは「アンラーニング」について。 アンラーニングの理解最近、アンラーニングについて語られているところをよく見かけます。新しいことを学ぶにはこれまで学んだことを忘れることも必要です。 ただ、僕のアンラーニングの理解は、ただ忘れるというものではないんですね。忘れるというよりは、「分解」と「再構築」というイメージです。 僕のアンラーニングのイメージを書

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          ITは投資か?コストか?

          中堅・中小企業の経営者の方々からITのコストについて相談されることがよくありますが、以前は多くの場合はITコストを下げられないかという相談がほとんどでした。最近はDXの意識が浸透し始めているのか、効果を出すための投資という観点でのIT・デジタルの相談も増えてきた印象です。良い傾向だと思います。 ただ、いまだにITをコストとしてしか見れていない経営者もいるようなので、ITにおけるコストと投資の違いについて整理しておきたいと思います。 ITは投資というよりはコストITのコストの

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          ITは経営資源の中ではどこになるのか?ITの投資対効果を考える。

          DXレポートによれば、日本企業におけるIT投資の約80%は保守運用コストであるようです。もちろん業種や業態により違いはあるでしょうが、全体的な状況は10年以上前から変わっていないようですね。 ITの投資対効果、ROIを上げるというのは以前から言われていることではありますが、これでは投資対効果も上がらないでしょう。そもそもITの投資対効果を測ることは言うよりも難しいのです。ITの投資対効果を測るのはなぜ難しいのか?今回はITの投資対効果について考えていきたいと思います。 I

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          なぜ改革は抵抗されるのか?まずは視野・視点を合わせるところから。

          私が大好きな木村岳史さんの人気コラム「極限暴論」に、システム開発における抵抗勢力は面倒くさがり屋だとありました。毎回のことですが、ここまで言い切ってくれると気持ちよいですね。 https://business.nikkei.com/atcl/gen/19/00322/042000042/ ただ、抵抗勢力を面倒くさがり屋で片づけてしまったらさすがに極限暴論すぎるかと思い、私なりに少し深堀してみたいと思います。 視点・視野の違いについて社内の改革になぜ抵抗する人が出てくるの

          なぜ改革は抵抗されるのか?まずは視野・視点を合わせるところから。

          自己紹介

          はじめまして、荒井雄介です。 現在は地方ITベンチャーであるシソーラス㈱の取締役COOとして事業拡大や組織の成長に向けて日々奮闘中です。一方、個人のコンサルタントとして中小企業やIT企業へのコンサルティング、地方自治体のITアドバイザーも長年行っています。 1978年生まれです。 同志社大学にて国際政治学者に憧れ大学院まで行きましたが、同時にビジネスやITにも関心を持ち、大学院修了後に新入社員としてNTTデータに入社、その後アクセンチュアへ転職してITコンサルタントとして経

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