アーユルヴェーダQ&A(29)
✨本日の質問
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出産後、不安感や憂鬱感が増えました。この数年間、以前のような陽気な自分ではないと感じています。真面目で完璧主義な性格のせいかもしれませんが、アーユルヴェーダからのアドバイスは何かありますか?
👉お返事
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アーユルヴェーダでは、出産後は『スーティカパリチャリヤ』と言って、産褥期の女性のケア方法が示されております。そのケア方法は色々ありますが、
基本的にはまずは
1)弱った消化力アグニを整え
2)体力を回復させ
3)妊娠前の身体の状態に戻るまでの期間、ヴァータの乱れに気をつけて生活する
不安や鬱といった心の乱れは、ヴァータの乱れになりますので、おそらく3)のケアが十分にされなかったのではないでしょうか? 今からでも、ヴァータの鎮静になる食事や生活習慣を心がけ、そしてハーブの処方としてはダシャムーラをお勧めします。
ダシャムーラは、10つのハーブの根っこを集めたもので、
👉 ヴァータの鎮静
👉 温める効果
👉利尿作用
👉 浮腫み軽減
👉 ヴァータ性の発熱(冷えや疲れからの発熱)
👉 産褥期の女性のケア
👉風邪
こういった効果があると言われています。
肉体的にヴァータを鎮静させるだけではなく、直接心の乱れへのアプローチも必要です。 心の乱れには、「サットヴァ アワジャヤ」を適用しなさいとアーユルヴェーダは教えています。 これは心をコントロールすることです。不安感や鬱感を心に入れさせないという心そのものによる努力が必要です。心をコントロールできるのは、心それ自体でしか不可能なのです。また不安感を呼び起こすような事柄から離れたり避けることも必要です。
全ての心の乱れは、究極的に言うと、ディー(正しい認識)、ドゥリティ(我慢)、スムリティ(記憶)という機能を正しく使えなくなった結果です。
この3つの心の機能を正常に戻すためには色々な方法がありますが、一番良い方法は瞑想です。 瞑想といっても、様々な瞑想方法が世の中にありますが、私はヴィパッサナー瞑想を自分の受講生たちにはお勧めしております。インドに古くからある瞑想方法で、とてもシンプルな方法です。
日本人に馴染みある禅の瞑想に近いと思います。 ヴィパッサナー瞑想の初段階の瞑想方法でアーナーパーナ瞑想(呼吸を観察する瞑想)がありますが、これは日本ヴィパッサナー協会が毎月第1土曜日午後7時10分より無料でzoom開催していますので、ここで紹介させてください。
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https://jp.dhamma.org/ja/mini-anapana/
瞑想に加えて、
👉 オイルでのヘッドマッサージ
👉 シローダーラ
👉 ナスヤ(オイルの点鼻ケア)
👉 オイルでのボディマッサージ
こういったことも有効です。
ハーブとしては、
👉 ブラフミ( オトメアゼナ)(Bacopa monnieri)
👉 アシュワガンダー (Withania somnifera)
👉 ジャタマンシー (ヒマラヤンナルド)(Nardostachys jatamansi)
👉 シャンカプシュピー (スカルキャップ)(Convulvulus pluricalis)
👉 Manasa Smriti Vati(錠剤) といった薬草をお勧めします。
最後に、真面目な性格ということですが、 程よくサボることも時には必要です。人生、笑いや楽しみもモークシャの道であるということを心の片隅にでも止めておいてくださいませ。
ホームページ
https://www.dr-caoru-osanai-md-ayurveda.com
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