"処女航海”

2011-07-31

新しく引っ越す家に　

本格的に荷物を運び入れる前に

マッサージテーブルだけを一足先に　入れました。

今度の家は南西向きテラス55㎡の　風通しのよい　マンション6階。

引っ越しの多い私の人生ですが

このなにもない時の部屋が

本当は一番好きです。

なんにもない

という贅沢。

空っぽな部屋で毎回必ず一番最初に聴く

ハービー・ハンコックの『Maiden Voyage（処女航海）』。

新造された船にとっての最初の航海。

静かに滑り出すハービーのピアノの最初の和音と

フレディー・ハバードの軽やかなトランペットは

新しいものへと　

まっすぐ進んでいくときの　透明な気持ち。


水面を切ってゆくときの

大事な一枚です。