【自己紹介】点と点が繋がる|#02 アーユルヴェーダとの出逢い
前回は【ヨガとの出逢い】を書いてきましたが、今回は【アーユルヴェーダとの出逢い】を綴ります。ヨガとアーユルヴェーダ、姉妹科学とされるこのふたつにどのように魅了されてきたのか、伝われば幸いです。
▼ 前回の記事はこちらから
ヨガの姉妹科学「アーユルヴェーダ」
前回の投稿で記したように、友人に誘われ参加したのが、私とヨガの最初の出逢い。ヨガを始めると、SNSでもヨガインストラクターやヨギーニたちの投稿が目につくようになり、
「ふむふむ、ヨガのポーズってこういう効果があるのね」
「ヨガの哲学って奥深い・・・」
「素敵なオーラを放つヨギーニはこんな暮らしをしてるんだ」
と、ヨガそのものから、そこから派生した彼女たちの日常の暮らしに至るまで、興味がもくもくと。そして、そんな投稿を眺めていると、度々目にするようになったのが「アーユルヴェーダ」という未知のワード。そう、アーユルヴェーダはヨガと同じくインドを起源にする姉妹科学なのです。
元々、ヨガの他にもアロマオイルや栄養学など、心や身体を整えることに興味があった(もしくは、言い換えるならば、そういった叡智に頼りたくなるほどストレスを抱えやすい日常をもう何年も過ごしていた)私なので、人生をよりよく幸せに生きるためのヒントに溢れ、「生命の科学」とも訳されるこの “アーユルヴェーダ” の底知れぬポテンシャルに忽ち惹かれます。
「アーユルヴェーダをもっと知りたい」という純粋な好奇心
そんな中、夫の海外赴任が決まり帯同することに。仕事を辞めてシンガポールへ渡航するまで、実は数カ月 "余白" があったのですが、その間「シンガポールにいるうちに何か学びたい」と将来に思いを馳せていたところ、偶然ネットでアーユルヴェーダヘルスアドバイザー/カウンセラーの養成講座があることを知ります。
講座は全てオンライン上で完結。シンガポールからでも問題なし。英語と日本語双方のコースがあるし、SNSやブログの内容も興味深い。
早速連絡を取り、コースに関して説明を受け、
「これは学ぶ価値が大いにある!」と確信。
海外引っ越しを終え、生活が落ち着いたところで、迷わず講座を申し込みました。
なぜ、「アーユルヴェーダ」だったのか
そもそも、「アーユルヴェーダ」なんてよく知らなかった私が、なぜここまで強い意識を持ちハマったのか。
同じようなイメージをお持ちの方もまだ多くいらっしゃると思いますが、数年前まで「アーユルヴェーダって、マッサージ施設で受けられる頭にオイル垂らすやつ(シロダーラ)」くらいの認識しかなかった私です。しかし、調べを進めると(シロダーラも間違いなくアーユルヴェーダのトリートメントの一部ですが)それはほんの一部にしかすぎず、その枠をもっとずっと大きく超え、「食生活」「ライフスタイル」「仕事やプライベートへの関わり方」「魂レベルでの哲学」など、人生全体に関連する叡智が多角的・複合的に詰まった学問だということが分りました。
そのアーユルヴェーダの圧倒的な存在感(学問としての奥深さ)を知った時、果たして私がそんな深い知識を習得できるのか、という不安よりも、「これは人生を大きく変えるすごいものを発見した」という感覚の方がずっと強く、しかも "駐在妻" (=ある種時間を自由に使える立場)である今、深く広い分野を目の前にしても十分勉強に勤しむ余裕がある、と思ったのです。ヨガのインストラクター資格の時と同じく、むしろ「今しかない」と。何事も慎重で不安に駆られやすい私の性質からすれば、そんな "わくわく" が勝ること自体、とても珍しいことでした。
就職のため上京して約5年、都内での暮らしは刺激に満ちてはいたけれど、特に仕事でのモヤっと感で心身共にすり減らしてきた部分も多かった私。食もライフスタイルも乱れることが多く、精神的にも不安定で、今思えば「ほんとうの健康」とは程遠かった日々。
徹夜で作業した。やりたくもない作業もした。吐くまで飲んだ。嫌なことも言われた。された。充実感に飢えてその合間に恋愛もしたし、友達とも遊んだ。だから、そんな必死な生活の渦中に「本当にやりたいことは?」なんて聞かれてもそれを考える脳みそは余ってなかったし、大きな病気さえしなければ私にとってはそれがヘルシーでハッピーだと思い込んでいた。どんなに上司に褒められたって、プロジェクトが上手くいったって、恋人がいたって、どこか空虚で心も身体もカラカラに乾いた時代。
そんな時期を経て、当時のそれらと距離が出来た今だからこそ、自分の心と身体を労わる知恵に溢れたアーユルヴェーダが物凄く輝いて見えたのです。そして、私が「ほんとうの健康」に近づくことで周囲の大切な人たちにも良い影響が及ぶかもしれない、その過程で学んだ知識を顔の見えない無数の人へ広げていけるかもしれない。なんて素敵なことなんだ、そう思ったのです。
だから、「癒し」「健康」といったワードならば、元々興味のあった栄養学やアロマの分野で満たすことも出来たかもしれないけれど、私にとってはもう不十分。やっぱり、アーユルヴェーダの「人生全体」を網羅するホリスティックなアプローチ、人生全体をガラリと転換させる可能性を秘めた分野でなければならなかったのだと思います。
"予感" が "確信" に変わる
2021年初頭、学習開始後程なくして、アーユルヴェーダに対して私が最初に感じた直感が正しかったこと(もしくは、その予想以上に素晴らしい叡智の結集であること)を確信します。我々の身体を作っているのは全て食べ物であり、その食べ物の選び方・調理の仕方・食べ方がいかに大切であるか、その一つ一つの選択がどのように消化やマインドに影響を及ぼすのか、身体の声・サインに耳を傾けるとはどういうことなのか、慢性的な不調の原因はどこにありどうすれば解放されるのか、負の感情を手放し物事に執着しない生き方とは何なのか、自分自身を大切にし愛するとは一体どういうことなのか・・・例を挙げればキリがないけれど、心身にホリスティックにアプローチしてゆくこの科学の素晴らしさを、日々の実践(と失敗の繰り返し)により身を以て体験してゆきます。
別の記事で、具体的に何をして(もしくは、何をやめて)どんな心身の変化があったのか、今後早い段階で書き起こしたいと考えていますが、例えばあれほど酷かった生理痛やPMSが驚くほど軽減したり、偏頭痛が殆どなくなったり・・・アーユルヴェーダの知識を取り入れた暮らしを始めてまだ1年も経っていないけれど、それに、師から教わったことを全て実践できているわけではないけれど、マイペースに、でも、着実に、嬉しい変化が起こり始めています。
「日々の暮らしにアーユルヴェーダをひとつまみ」
あんな生活だった私が、少しの知識を信じて実践した。嬉しい変化があった。だから私は、数年前の自分のように悩める多くの方々へ、ほんの少しだけでもいい、やれることから始めればいい、やめられることからやめればいい、そんな思いで、アーユルヴェーダを気軽に生活に取り入れる方法をシェアしたいと思っています。
「日々の暮らしにアーユルヴェーダをひとつまみ」
これをモットーに、今後も皆さんがハードル高く感じることなくアーユルヴェーダに触れられる方法を発信していきます。
次回予告
今回は【自己紹介 #02】として「アーユルヴェーダとの出逢い」を綴ってきました。
次回は、これまでの経験、あちこちバラバラに思えていた点と点とが繋がってきた話。ヨガとアーユルヴェーダが姉妹科学であることは前述の通りですが、これに加えて過去の経歴や得意なことまでが、段々とリンクするようになってきた、そんな話をしたいと思います。
ここまでお読みいただきありがとうございました♪
by Mami