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自分、という存在の内側を顧みる2つの方法
「自分ってどんな人間なんだろう?」
きっと誰もが一度は考えたことのあるテーマかな?と思うのですが、最近の私はそんなことばかり考えています。「内省」や「内観」は自分を知り、より深く理解するのに欠かせない行為なのですが、やみくもに考えを巡らせてみても時間だけが過ぎ、明瞭な答えが得られないこともままあります。
お布団の中でやると、眠れなくなるやつですね。
そんなことばかり考えている私が、日頃どんなやり方で「自分」という人間にアプローチしているのか。思考の整理も兼ねて、ここに残しておこうと思います。
1. 今ある悩みをピックアップする
現在進行形で抱えている悩みのうち、最も心身に影響を与えているであろうものをひとつだけ選びます。ひとつに絞れない場合でも、2つくらいまでが望ましいかなと。悩みを拾い上げたら、なぜそれについて悩んでいるのか理由をとことん掘り下げていきます。
例)職場の〇〇という人の言動が許せない
なぜ許せないと感じるのか?⇒その人が自己中心的に見えるから⇒自己中心的に見えるのはどうして?⇒他人の気持ちを無視しているから⇒他人の気持ちを無視するのがなぜよくないのか?⇒それによって誰かが傷ついたり、嫌な思いをしたりするから⇒傷ついたり嫌な思いをする人がいることに、なぜ怒りを覚えているのか?⇒不当に扱われていい人なんて誰もいないから。
と、ここまで来る過程でだんだん気づくわけです。
みんなが心穏やかでいられる環境を望んでいる平和的な自分と、他者に思いやりのない人間に強く憤る正義感溢れる自分に。あ、私って意外と人情味があってやさしいんだなぁと。
ちなみに冷静な分析によって得られた結論なので、ここは遠慮せず率直に自分を褒めます!(笑)あくまで一例なので、テーマによってはもっと深い掘り下げになることも。
2.やりたいこと、やりたくないことを仕分ける
日々の生活の中で、やりたいこと&やりたくないことを軽~く選別してみます。先ほどの掘り下げである程度のエネルギーを使ったので、ここではあまり重たくならずにふわっと考える程度です。
旅行をしたいとか、前から気になっているレストランに行きたいとか。もう手段がないけれど、あの人にまた会いたいなぁとか。仕事したくなーい!とか、泡のように浮かんでくる願望を浮かんでくるままに、そっと指でつついていきます。
ここで浮かび上がってくる泡は、現実的であるかどうかは関係ありません。泡なので、泡らしく浮かんでは弾けるままにしておくのがポイントです。
泡が次々と生まれ、パチンと消えていくのを眺めていると、同じ泡がまた立ち上ってくることがあります。繰り返し誕生する泡は今の自分にとって強い意味を持っていることがほとんどです。「お金は必要だけど、会社に行きたいくない!」といった今すぐどうにかなりそうもない泡は泡のままにしておくとして(なんせ、泡なので)、〇〇が食べたい!などの比較的すぐに形になりそうな泡は結晶化しておきます。脳内でのイメージの話にはなりますが。
あとは結晶となった泡をもとに実行に移すだけ。そう、結晶化できる泡を探したいわけです。そんな泡を見つけたらなるべく先送りせず、近いうちに行動を起こすようにしています。
≪まとめ≫ 自らの願望を知る
つまり、私がやっているのは自分自身の願望を知るということです。壮大な夢でもいいのですが、どちらかというと今の日常に即したささやかな望みの方が近いですね。
私が変えられるのは、今現在のことだけだからです。自己理解もせずに今何かを我慢し続けても、それが報われて大きな幸せがやってくる…とは思っていません。この瞬間がすべて、その積み重ねが私の人生をつくっている。
時にはもう振り返りさえ面倒くさくなるくらい、疲れ切ってしまうこともあります。人間なのだから致し方ない。そんな時は、せめて食べたいものを食べる、好きな服を着る、ペットを愛でる、ちゃんとお風呂に入る。何かひとつはやろうと心がけています。
以上、参考にならなそうでやっぱり何の参考にもなりそうもない、「自分を振り返る方法」についてのお話でした。