【エッセイ&映画レビュー】「鬼滅の刃」無限列車編”煉獄杏寿郎”と石丸伸二という政治家
2月も節分を過ぎ、暦の上でもう春に向かっています😌
しかーしっ!北海道はただ今、冬最大のイベント”さっぽろ雪まつり”の真っ最中!
今年は流行り病からの5類移行後初ということもあって、日本全国、世界各国から観光客が訪れています✈️
とはいえ、人混みが大っ嫌いな私は雪まつりなんぞ行くはずも無く(行きたいけど行きたくないというw)相変わらずインドアな忙しない毎日を過ごしておりますです😚はい笑
石丸伸二という政治家
ちょっと煉獄さんの話の前に✋
唐突ですが、石丸伸二(敬省略)という政治家を知っていますか?
2020年8月に広島県安芸高田市長に30代で就任された若き市長さん。
石丸市長が一躍有名になったのは、Twitter(現X)で「一般質問の時、市議の一人がいびきをかいて寝ていた」と投稿したことから注目を浴びることに。
まぁそれが発端となりもう埋めようのない溝が。。ね🥴
この問題を受けて市議(15名)と石丸市長との対立がより一層浮き彫りとなり、石丸市長が日頃SNSで発信していたこともあり、世間の注目を浴びることになったのです。
初めてこの若き市長(あゆさんよりめっちゃ年下。。笑)の発言を目にした時、あゆさん一瞬で心を鷲掴みにされました🫣
あ、男性としてではなく「人」として💦
「政治家として」って意味ですよ。(まぁきっと素敵な男性でしょうけどね)
でもって、彼の動向に注目していたわけなんですが、先月行われた、安芸高田市の成人式でのスピーチを偶然目にしたんですよね。
そこでまたまたあゆさんの大好きなアニメ「鬼滅の刃」の名シーンを例に挙げたスピーチがとんでもなく素敵で🥹
まずはそのスピーチをどうぞ。
成人式にこんなスピーチ聞いたら絶対一生心に残るだろなぁ🥹
てなことで✋石丸市長をきっかけに久しぶりに鬼滅の刃「煉獄杏寿郎」に会いたくなり、深夜【無限列車】に乗り込みました。
(上手いこと言うたつもり😂)
【鬼滅の刃】無限列車編ってどういうお話?※ネタバレあり
あまりに有名過ぎる「鬼滅の刃」のお話
私は漫画ではなくアニメで「立志編」「無限列車編」「遊郭編」「刀鍛冶の里」編を見ました。
そして次回作「柱稽古編」は2024年春頃放送と先日発表🙌もう楽しみでしかない!
さ、まずは「立志編」の荒すぎるあらすじ🤪
物語の舞台は大正時代の日本。
炭を売る少年、主人公の「炭治郎」はある日「鬼」に家族を皆殺しにされてしまいます。
唯一生き残った妹「禰豆子(ねづこ)」は「鬼」にされてしまいました。
禰豆子を元の人間に戻し、大切な家族を殺した「鬼」に敵を討つため、炭治郎は苦しくも険しい「鬼狩り」になる道を選ぶというお話(超ざっくりw)
いわゆる「鬼殺隊」になる為に日々鍛錬を重ね、仲間と出逢い、成長していくというお話なんですね。
ちなみに炭治郎設定15歳だそうです💦
まだ中学生やん🥴子供やん💦
そして次が今回お話する「無限列車編」
無事「鬼殺隊」に入隊した炭治郎は、指令を受け「無限列車」に乗り込みます。
その列車に乗り込んだ多くの人や”剣士”が行方不明になっているということで、炭治郎と鬼殺隊の最高位、炎柱の「煉獄杏寿郎」と共に列車に潜んでいる鬼と戦うというお話(これまたざっくり😅)
この作品は何度も見てしまいます、、とにかく「無限煉獄さん」に(無限ピーマンみたいな言い方すな!笑)
煉獄さんという人に憧れない人は誰もいないでしょうね、きっと。
十二鬼月で下弦の壱”魘夢(えんむ)”
無限列車でまず対決するのがこの魘夢なのですが、一見すると女?と思いましたが男性でしたw
この魘夢は敵を眠らせたり、列車と融合?合体?出来てしまうという「血鬼術」を得意とする鬼。
見たことある人はわかると思うけど、まぁ列車と融合してる時のキモさったらないです。あの伊之助も「ヒィィーーーキモッ😱」と叫ぶほど笑笑
人間に幸せな夢を見せた後に悪夢を見せて人間が絶望するのを見るのが好きと言う。。。ドSと言うか、まぁ腐れ外道の鬼ですわ(口悪っ😅)
でもまぁ似たような人間もいますけどね。
人間の心の中にも「鬼」持つものが、悲しいかな存在しているのも事実🥺
この腐れ外道”魘夢”(いい方よw)が言ったセリフで印象に残ってるのが
「人間の心なんてみんな同じ。ガラス細工みたいに脆くて弱いんだから」
うん、確かに一理ある🤔
でも違うのはガラス細工みたいに脆くて弱いからこそ、簡単には壊れない”強化ガラス”くらいに強くなりたいと思うんじゃないのかな(語彙力💧)
「人は”心”が原動力だから、心はどこまでも強くなれる」炭治郎がそう言ってたシーンがありました。
”心が原動力”
あなたの心の”原動力”
なんですか?
弱い心
魘夢は人間の「弱い心」を利用して夢を見させ、弱い人を操ろうとします。
苦しくて辛い夢ではなく、幸せな夢を見ていたい。誰だって夢の中くらい幸せでいたいですよね、現実が辛ければ辛いほど。
「結核」で余命いくばくもない若い青年が魘夢の血鬼術で眠らされてた炭治郎の魂の核を狙っていました。
彼は炭治郎の夢の中に入り込み、潜在意識の中にある心の「核」を壊すよう魘夢に命じられていたのです。
しかし、入り込んだ炭治郎の潜在意識の中は空と海の境目のない、まるでウユニ塩湖のように(表現正しいかな?😅)美しく、そして温かいものでした。
彼はそこで光の妖精のような温かい何かに手を引かれ歩いてゆきます。
辿り着いた先にあったのは美しく光り輝く炭治郎の心の核。
どこまでも心優しい炭治郎は心の中までもが温かい。
その温かさに触れた白血病の青年は自らの死の恐怖や苦しみから逃れるために人の心を壊そうとしていた己の愚かさに気付かされます。
そう考えると魘夢、弱き心につけ込む、やっぱ腐れ外道のクソ鬼でしたわ!爆🔥
上弦の参”猗窩座(あかざ)”との戦い
煉獄さんと炭治郎、伊之助と善逸は力を合わせて魘夢を倒しました。
しかしそのことで列車は暴走し脱線してしまいます。
炭治郎は戦いの際刺され、出血のため動けなくなっていましたが煉獄さんに”全呼吸”で止血するように促されます。
そこに現れたのが新たな「鬼」上弦の参「猗窩座(あかざ)」でした。
この猗窩座は魘夢と違い、目的は至高の領域に近い腕の良さを持つ煉獄さんに鬼になることを勧めることでした(これは意外だった💦)
猗窩座は
「人間のままでは老いてやがて死ぬ、至高の領域には辿り着けない」
「鬼となれば100年でも200年でも鍛錬し続け、強くなれる」
鬼スカウトする猗窩座に煉獄さんは
「老いることも死ぬ事も人間という儚い生き物の美しさだ」
「いかなる理由があろうとも鬼にはならない」
そう強く言い放ちます。
これはもう無理🤷♂️!そう思った猗窩座は「血鬼術」を使って煉獄さんを全力で倒しにかかります💦
猗窩座に対し炎の呼吸で立ち向かう煉獄さんでしたが、さすがは上弦の鬼、猗窩座が優勢に。
いくら戦っても猗窩座は鬼なので切っても切っても傷は再生されてしまいます。
それに対し煉獄さんは左目は潰れ、あばらも折れ、内臓は傷付き、だんだんと動きが鈍くなってゆきます。
「俺は俺の責務を全うする!ここにいる者は誰も死なせない!」
そして炎の呼吸の奥義「玖ノ型 煉獄」を猗窩座にたたきつけますが、猗窩座の首に一歩届かず、逆に猗窩座の拳が煉獄さんのお腹を貫いてしまいます😱
瀕死の煉獄さんを前に猗窩座は
「死んでしまうぞ、杏寿郎!鬼になると言え!お前は選ばれし強き者なのだ!」
まだしつこく鬼に勧誘💦
しかし猗窩座が叫ぶ声は耳には届かず、煉獄さんは昔聞いた母の話を思い出していました。
幼き日。
「なぜ強く生まれたのか分かりますか?」
母は煉獄さんに問いかけます。
「わかりません」そう言うと母は
「生まれついて人よりも多くの才に恵まれたものはその力を世の為人の為に使わねばなりません。天から賜りし力で人を傷付けること、私腹を肥やすことは許されません」
「弱き人を助けることは 強く生まれた者の責務です。責任を持って果たさなければならない使命なのです。決して忘れることなきように」
煉獄さんはふと我に返り、最後の力を振り絞って猗窩座の首を切ろうとしますが猗窩座は振り切り逃げてしまいました。
そこで石丸市長のスピーチで話してたシーンが出てきます。
死を前にした煉獄さんが言います。
「胸を張って生きろ!己の弱さや不甲斐なさにどれだけ打ちのされようと、心を燃やせ!歯を食いしばって前を向け!君が足を止めてうずくまっても、時間の流れは止まってはくれない。共に寄り添って悲しんではくれない」
「俺がココで死ぬことは気にするな。柱ならば後輩の盾となることは当然だ。柱ならば誰であっても同じことをする。若い芽は摘ませない」
そう炭治郎達に言いました。
「柱なら皆、同じことをする」と。
いわゆる“責務を全うした“ということ。
「竈門少年、猪頭少年、黄色い少年。もっともっと成長しろ、そして今度は君たちが鬼殺隊を支える柱となるのだ」
「俺は信じる!君たちを信じる!」
命の灯火が消えようとしていたその時、ふと煉獄さんの目の前に最愛の母の姿が浮かびました。
「母上、俺はちゃんとやれただろうか。やるべきことを全うできましたか?」
「立派に出来ましたよ」
その言葉を聞いて優しい笑みを浮かべながら、煉獄さんは静かに息絶えました。
煉獄さんの最期。。
散り際まで美しい…
あぁ書いてても泣けてくるよぉー😭😭😭
煉獄杏寿郎という人
煉獄さんが幼き頃、母の言った「強き者」に生まれた責務の話。
あの話を聞くと煉獄さんという人格を作り上げたのは紛れもなく最愛の「母親」の存在が大きいでしょうね。
正しき道に人生を導いてくれるのはやっぱ り「親」という存在は大きい。
”生まれついて人よりも多くの才に恵まれたものはその力を世の為人の為に使わねばなりません”
”天から賜りし力で人を傷付けること、私腹を肥やすことは許されません”
ホントそれ。
それが選ばれしものの役割であり責務なのだと思います。
そうして世の中は支え支えられているんですからね。
最期まで一点の迷いも不安もないように見えていた煉獄さん。
しかし、命が尽きようとした時
「母上、俺はちゃんとやれただろうか。やるべきこと、果たすべきことを全うできましたか?」
煉獄さんは母に問いました。
そこですよ、そこが人間なんですよ煉獄さん。
どんなに強く見えている人だって、心の奥底に不安や葛藤を抱えていたりするってことです。
あんなに明るくて強くて聡明な煉獄さんだってそれは同じ。
どんなに迷いが無いように見えていても、本当は迷いながらそれでも正しく生き、強くありたいと願うのが本来の人間なんじゃないかな。
弱い自分、負けそうな自分を奮い立たせて前を向き続けることはそう簡単なことじゃない。
完璧に見えていた煉獄さんの「思い」
だからこそ煉獄さんは人間らしく魅力的なんじゃないかな。
それでも、今いる立場で責務を全うする。
その姿はやっぱ安芸高田市の市長石丸さんと被ってしまうなぁ。
ある意味大勢の人に選ばれなければ負えない責務ですからね。
あとがき
煉獄杏寿郎という、人の上に立つ者。
アニメの話ではありますが、その生き様は多くの人の心を動かしました。
なぜ、人の心が動くのか。
心優しく、嘘がなく、強い心と誇り高きその生き様に心打たれるのではないでしょうか。
私の好きな言葉で
"To do is to be"
という言葉があります。
「自分が成りたいものになるよう行動せよ」
これは古代ギリシャの哲学者「ソクラテス」の言葉です。
成りたい自分。
煉獄さんの成りたい自分って何だったんでしょう。
それは与えられた自分の役割や使命、責任を全うできる「大人になること」だったのだと思っています。
後に続く若き剣士たちはそんな立派な「大人」を見て行動し、また成長していく。
あぁ、安芸高田の市議たちに煉獄さんを見習えと言いたい!笑
私自身を重ねて考えると「こんな大人になりたい」そう思ってもらえるような“親“でありたいし、“人“でありたいと、煉獄さんを見る度に強く思います。
必要なことはいつも正しい「行動」すること、アクションを起こすことです。
机上の空論では人の心は動かせないし、説得力も無いし誰も付いて来なくなる。
まずは自ら行動で示す事なのだと思うんです。
常に言葉や行動で示す煉獄さんのような人こそ人の心を動かす事が出来る人なんだと私は思います。
そんな大人、久しぶりに見た気がしましたよ、石丸市長。
思いを貫くということは自分の思うままに行動する“わがまま“とは違います。
常に相手の事も考えなくてはいけないし、そして常にそれが正しいのかを自分に問うことも忘れてはいけない。
時代は移り変わり、価値観までもが変わってしまったかのように見える現代において、なおも煉獄さんが人の心を打つのは、今もこれからも変わらない人間の奥底にある「誇り高く生きたい」と願う「心」なのかもしれませんね。
炭治郎達の心の叫びと強い決意
煉獄さんへの思いの詰まった歌詞
映画見た後これ聴くと…
よもやよもや
あゆさん涙が止まりません、笑