「ビットコイン革命による代表民主主義の終わり」で紹介しているのは一つの未来図

ついにこのような考え方が出るようになったか!
AI, GPS による完全自動運転、労働者の代わりにロボット、生活の様々な面での機械化は政治と社会の仕組みを変えなければいけなくなって行く。そうなると、民主主義や社会主義等の18世紀のEnlightenment (啓蒙時代)と産業革命からはじまった様々な政治的な仕組みも変わらなければいけなくなる。

今の時代は一時的にナショナリズムが強い力を持って持って来ているように見えるかもしれないが、今のテクノロジーが向かっている時代は1930年代とは別の社会の仕組みに向かっている。
それは、しかし、どんなシステムになるかはまだ分からない。これから作られている状況である。中国でのテクノロジーを使った共産党による監視社会はジョージ・オーウエルの「1984」を思い起こせるところがある。それとは別にGoogle, Amazon, Facebook, Apple, Netflix等のエンターテインメントで人を酔わせて行く消費社会の延長はオルダス・ハクスリーの「すばらしい新世界」(Brave New World)を思い起こせるものがある。

この映像「ビットコイン革命による代表民主主義の終わり」で紹介しているのは一つの未来図。左翼も右翼も意味がなくなって行く。機械を中心とした政治や社会の方が便利になって行く。GPSで走るタクシーの会社もオウナーが機械の方が便利になる。GPSで全ての車やトラックを自動運転にしてしまえば、事故も少なくなるが、そのためにはハッカー等の人間が入れないシステムにした方が良い。人間がコントロールしなく、機械だけでコントロール出来た方が良い。ワイロや汚職や詐欺などのトラブルもさけられた方が良い。そうなると機械に任せたほうが良い。政治も、人間や”民衆”が中心になるのではなく、人間は機械が出来ない一部の仕事に集中する。そして、民主主義の代わりに、人々はネットで自分の意見をアンケートで送って行く。それを機械が処理する。

AIがコントロールするSF世界を人は想像するかもしれないが、機械化した社会では現実的にその方が良い結果を生むだろう。
ここに言われていることに賛成をしなくても、情報は見るべきだと思う。

哲学者のスラヴォイ・ジジェクは1989年に冷戦が終わった時、東側の共産圏が負けただけではなく、西側のシステムも崩れてきたと分析していた。コンピューターとネット社会の発展によってまず社会は変わり出したが、次のテクノロジーの革命が来ると、今の社会のシステムだけでは治まらなくなる。

今の政治システムは19世紀の産業革命が生んだもので不変的なシステムではない。人間の社会システムは、生活が変わると共に、その生活により合った方向に向かって行くだろう。

Blockchain Revolution: the END of Representative Democracy?




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