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営業資料のクオリティを爆上げするためにデザイナーが試行錯誤した話

こんにちは!カミナシ UIデザイナーの三澤(@ayumu_misawa)です。

今日は、カミナシ社内のメンバー誰が作ってもクオリティを担保した営業資料が作れるように、デザインチームが試行錯誤したお話をしていきたいと思います!

そもそもなぜやるのか

前提としてですが、先日カミナシのブランドガイドラインが完成しました!

ブランドガイドラインとは?
会社やプロダクトのブランドを統一化させていくため、そのブランドのイメージを言語化・視覚化させたガイドラインのこと

ブランドガイドラインが完成したことで、カミナシのブランドが育っていきます。
ただ、ブランドを育てていくには全社で運用をしていく必要があります。
そのため、デザインチームで社内の制作物のブランドイメージを保つための施策を開始しました。

ということで、ここからどのように社内の制作物をアップデートしたのかを説明していきます。

① 各部署に制作物のヒアリング

まずは社内でデザイナーが関わらない制作物にどんなものがあるのか、その制作物がどのように作成されているのかを調査します。

具体的には下記3点を社内の各部署にヒアリングを実施しました。
 ・デザイナーが関わらない資料はどんなものがあるか
 ・どんなツールを作成しているか
 ・表や図など作成している際に困っていることや悩むことはあるか

弊社では下記の内容をヒアリングすることができた
・主な制作物はお客様への提案資料
・制作ツールはGoogleスライドが基本
・「資料を作成する際に、カミナシのブランディングを保つために結局何をしたら良いかわからない」という悩みがよくある

このヒアリングにより、社内の誰でもカンタンにブランドを担保した制作物を作ることができる素材集を作成することを決定しました。

② 素材集の価値と必要な要素を整理

次に、①で行った調査内容をもとに下記を整理します。
 ・素材集を作成すると、社内にどんな価値が与えられるのか
 ・↑の価値を最大化するには何が必要か

ということで、まずは素材集の価値を調査内容から導き出すために、上位下位関係分析を行いました。

上位下位関係分析とは?
調査より抽出した実際の出来事をグルーピング化し、そこから上位化(本質化)をすることでユーザーの潜在的ニーズ(本質的価値)を導き出す分析法

実際に行った上位下位関係分析(一部ぼかしています)

これにより、素材集によって社内に与えられる価値を抽出しました。
具体的に抽出した価値は以下2つになります。
 ・お客さまに意図を的確に伝えられるデザインを作成できるようになれる
 ・カミナシの信頼感を損なわない制作物を作れるようになれる

この価値をもとに、現状の制作物から
 ・意図を的確に伝えられていない部分
 ・カミナシの信頼感を損ねてしまう危険がありそうな部分

を洗い出します。

③ 素材集を作成する

②で素材集の価値と要素を洗い出したので、ここから実際に素材集の作成を進めていきます。

弊社ではデザイナーが関わらない制作物(お客様にお見せする資料など)は全てGoogleスライドを使用していたので、素材集もGoogleスライドを利用して作成します。

Googleスライドには「テーマ」というすぐに好きな資料のデザインを呼び起こせる機能と、「テンプレート」という1つのスライドデータを文字通りテンプレートとして使うことができる機能があります。
(参考:https://support.google.com/a/users/answer/10164039?hl=ja

まずはそのテーマ機能を使用し、よく使われる表紙やレイアウトの型を作成します。
すると、「レイアウト」という部分を押すことでいつでも好きなレイアウトを呼び起こせるようになります。

「クリックして〇〇を追加」の部分にテキストを入力するだけで、すぐにブランドを担保した資料を作ることができます。

Googleスライドで作成した表紙の一例
レイアウト一覧

次に、スライド内でよく使われる素材集を作成していきます。
弊社の制作物でよく使われる「関係やステップを表す図」や表、吹き出しなどの素材を作っていきます。

スライドでよく使われる素材集1
スライドでよく使われる素材集2

この素材集は一つのスライドにまとめておきます。
そのスライドをテンプレート機能を使って、全社に共有することでこの素材をすぐに使うことができるようになります。

これにより、全社の制作物のブランドを保ちながらクオリティを爆上げすることができました🎉

実際に既にこのテンプレを社内で活用いただいており、このようなコメントもいただいております!

まとめ

前述した「ブランドガイドライン」はただそのまま共有して全てが伝わるものではありません。そのため、デザイナーではない職種の目線に立って、実際に運用する場合を考察してこの施策を進行しました。
よりカミナシブランドが成長していくために今後も様々な施策を進めていきます!

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