ピンチの時にドアの鍵を開けるのが1番有効だと思った
「もうダメだ・・・。これは救急車を呼ぶしかないかも知れない。でも今はコロナもある。せめてタクシーにしよう」
そう思ってスマホを手にしたのが昨日の19時頃。
お昼ご飯を食べたあと、いつの間にかお昼寝していて起きたのが16時前。
寝過ぎたわーと思ってリビングのいつもの場所に座った途端、いきなり襲ってきたのは頭痛。
寝過ぎからきた頭痛と思い、そういえば寝過ぎて頭痛がするのは久しぶりだなーって特に気にもとめず、そのまま着替えて散歩がてらコンビニへ。
買い物を済ませて外の灰皿で一服。そのまま帰ったのですが頭痛が一向に治まりません。
途中に犬のウンチが落ちていて、電線の下を通ったら目の前に鳥のフンがベチャッと落ちてきました。2種類のウンコを間一髪で切り抜けたものの、頭痛に比べればウンコなんてほんの些細なものでしかなく、むしろそれで頭痛がなくなるならウンコを寄こせ。
家に着いてからもキリキリと痛むこめかみ。
あっ、今日昼間に薬飲むの忘れてたわ、早く夕飯食べて薬飲もう。
そう思ったのが最後、どんどん痛みがひどくなっていきます。
料理をする余裕もなかったので適当に済ませました。それが18時半過ぎ。薬も流し込みます。
なんだか嫌な予感がして、ここで人生の幕を閉じることになる可能性を感じ、ドアの鍵を開けました。冬だし寒いから、腐るまでに多少の時間は稼げるだろうとエアコンも消しました。念のためお薬手帳を出しテーブルの上へ置きました。これで幕を閉じた後もいくらかスムーズに処理できるかもしれない。あとは見つけてくれた人が、財布の中の臓器提供カードに気付いてくれますように。ついでにレアな500円札が畳まれて入っているので、それは差し上げます。換金してください。スマホのパスコード、メモっておきたいけどもうできない、顔認証でどうにか頼む。
そして痛みとさらに吐き気までピークに達した19時頃、タクシーを呼ぶか迷ったわけです。
結局、痛みに耐えて1時間、薬が効いてきたあたりであっさりと頭痛が消えて無くなりました。悪夢から生還。わたしの勝ちだ!ナメてもらっちゃ困る。
一人暮らしだと、こういうピンチの時に困ります。
フラフラのまま玄関の鍵を開けたのは、我ながらナイスだと思うんですよね。
もし何もできずにそのままあの世へ「初めましてお世話になります」をしたとして、しばらくしてから発見されたら孤独死になるのでしょうか。
孤独死ってさみしいという認識があるし、わたしもさみしいと思われてしまうのかな。
しかも双極性障害という肩書きが更にそう思わせてしまうかもしれません。精神疾患=不幸ってわけじゃないんだけどな。今までの経験ではそう思われがちでした。悲しいことだと思う。
万が一のために日記に毎日楽しいと書いたところで、逆に狂気的になってしまうパターンもあるし、秘策として知り合いの枕元に半透明という状態で登場し、「わたしは幸せでした」と伝える手もあります。でもこれは相手を慎重に選ばないと、怪談話にされて終わりでしょう。
とにかく今回は無事に終わったので良かったです。
もしあの時タクシーで病院に向かっていたとしたら、診察を受ける頃には薬が効いてきて、頭痛が治っていたと思います。
「この忙しいのに・・・チッ!」って顔をされたら、それでまた頭痛になるわ。
そうそう、思い当たる原因としては、お昼寝での寝違え。
生死を彷徨う時って、意外とこんなものかもしれないですね。