わたしのせいじゃないのだ
明日は通院。
いつも早めの時間にしてもらっているので、朝に慌てないように前日の夜にだいたい準備します。
お薬手帳、診察券、財布、持ち歩いているピルケース、ティッシュ、ハンドタオルをバッグにしまい(診察券は取りやすいように財布の1番前のポッケに入れておくという細かさ)、新しいマスクをバッグの上に乗せ、着ていく服を上から下からおパンツまで全て用意し、鏡の前には化粧水と乳液と化粧ポーチとドライヤー。
ここまでやればすんなり準備できて、気持ちよく出かけられるのでいつもそうしています。
今日ももれなく準備を終わらせ、明日は先生に何を伝えようかなどなど頭の中で整理しながら、iPhoneのメモ機能にあらかじめ書いておきます。
最近ブレることが多かったから、そのことをメモしておこう。
そう思い、画面ロックを開けた瞬間に飛び込んできた数字。そしてわたしは気づきます。
「通院、明日じゃなかった」
日付を一日間違えてました。明後日でした。
どこで日付を勘違いしたのかは最早覚えておりませんが、周りを見渡すときれいに準備された物の数々、わたしの通院への思い、明日の自分に向けた優しさ、心に浮かんだS先生の微笑み。いろいろなものが散らばっています。えー、これまた片付けるの・・・?
実は何回かあるんですよね、この日付間違い。
直前で気づくこともあれば、クリニックに行ってしまったこともあります。
「あの・・・。予約、明日じゃありませんか?」
「どうしましょう、せっかく来たのに。違う先生に診てもらいますか?」
申し訳なさそうにそう言ってくれる受付のおねえさん。違います、申し訳ないのはこちらです・・・。
曜日に追いついていません。いや違う、曜日を追い抜いています。
あー、またやってしまった。
そう思いつつ、準備したものとさまざまな思いを、部屋のはじに寄せました。
なんで間違えてしまうのか。
断じて加齢のせいではない、胸を張って言えるがわたしは天然ではない、家にいることが多いからといって日付感覚を失っているわけではなくきちんと日々を生きている。
では、なぜなのか。
理由は、部屋にカレンダーがないからだ!(ついでに時計もない)
そうだ、それだ、わたしのせいじゃない、部屋の環境のせいだ。
こうなれば100均でカレンダー(ついでに時計)を買いに行くしかありませんね。せっかく用意した服があるのだし、明日買いに行こう。
そう決心し、とりあえずタバコでも吸うかとキッチンの換気扇の下に行くと、まとめられたゴミ袋がひとつ置いてありました。
ごめん、君も明日じゃない。運ばれるのは明後日なんだ。
ところで、今年のカレンダーってまだ売ってますか?