『自由へのエニアグラム』の手引き ②
『自由へのエニアグラム』(イーライ・ジャクソンベア著)を読むための手引き②です。400ページ近くあるボリューミーな本なんですが、
ちょっと思うところがあって、何回かに渡って手引きを書くことにしました。手引き①はこちら
ポイント
『自由へのエニアグラム』に限って言うと、ポイントと認識システムは、同じものと思って読み進めて大丈夫です!
エニアグラムって、もともとはこの図形のことを指します。
なので、たとえば、食べたものがどう肉体に使われるプロセスとか、一週間をどう使うか、など、あらゆるもののプロセスを表すのに使うことができるんだそうです。
『自由へのエニアグラム』は認識システムを知るためのエニアグラムなので、
図の尖ったところ(ポイント)に認識システムを表す数字を当てはめています。
なので、ポイント=認識システムです。
認識システム
認識システム (fixation) は、エニアグラムで一般的に使われる言葉ではありません。
『自由へのエニアグラム』では、どのように世界を認識するかを
認識システムと呼んでいます。
認識システムは生まれつき偏りがあります。
生まれつきどのような色眼鏡をかけて世界を見ているか
どんな偏った視線で世界を見ているか
には、9種類のバラエティーがあり、
それが、ポイント1~9になります。
ポイントx=認識システムの種類
なのです。
余談ね…
ちなみに、
認識システム(fixation)は、一般には「固着」って訳されます。何に執着しているのかってことなんですが、固着って日本語ではあんまり普通に使わないですよね。エニアグラムを熱心に勉強している人は固着という言葉を知っているけれど、ライトな性格診断的なものだと、たんにタイプ1とかタイプ2とかって言っていることが多いようです。
んじゃ「タイプって訳せよ!」って思うかもしれないよね。
ですよねぇー。
わたしもずいぶん悩みました。
でも、やはり、タイプという言葉だと、あなたはこのタイプ、あの人はあのタイプなどと性格を分類するイメージになってしまうので、ちょっとマズイのです。
同じポイントの人たちでも、いろんな性格の人がいます。
各ポイントというのは、自我がどんなメカニズムなのかの違いなので、
同じポイントの人たちであれば、間違いなく同じ自我のメカニズムが働いています。そうした、まさにピンポイントのことなんです。
だから、タイプではなく、ポイントがより適切なんです。
性格は幅があり
認識システムはピンポイントで、同じポイントだったらまったく同じメカニズム
悩んだ末に、著者に「タイプ」って言葉はどう思うか確認したところ、
タイプはやめてってことで、
めちゃ詳しい説明をしてもらって、わたしも勉強になったのでした。
半分以上訳し終わってたから、修正に泣いたけど…
その他に、サブタイプって語があるので、
タイプ➡ポイント一括変換の技を使えなかった(涙)
サブタイプについては、⑥で説明しますね。