ポテンシャライトが提唱するOffer Experienceとは〜オファー面談の最適解について考えてみた〜
こんにちは、ポテンシャライトの寳田です^^
「内定承諾率がなかなか上がらなくて・・・」
「オファー面談って何を話せば良いんでしょうか??」
普段の採用活動の頑張りにより進捗がうまく進みやっと内定に至った求職者さん。
ぜひ自社に来ていただきたいですし、できる限りの情報は伝えたいですよね。
今回は、オファー面談の実施タイミングや他社オファー面談での施策など
いわゆるOffer Experience(オファーエクスペリエンス)について書いていこうと思います✏️
1. オファー面談とは
まず初めにオファー面談について。
今でこそ主流なオファー面談ですが、2010年ごろにおいてはオファー面談はそこまで頻繁に行われておりませんでした。エージェントさんがクライアントにお願いをして一緒にクロージングをしてもらう機会として設定をしていた感じです。
2018年にエージェントとして働いていた頃もここまで主流ではなかった気もします。(オファー面談に同席し、企業様に一肌脱いでいただきクロージングをしていたこともいい思い出です。)
しかしここ最近、カジュアル面談が主流になり始めてからでしょうか。オファー面談も徐々に主流になってきた印象です。
※弊社支援させていただいている企業様でも約8割の企業様がオファー面談の実施しています。
2017年と少し古いアンケート調査となりますが、リクナビNEXTの記事によると内定後のオファー面談の実施状況は以下のような結果となっています。
・毎回オファー面談を行なっている:35%
・場合によってはオファー面談を行なっている:43%
・オファー面談は行わない:22 %
引用:転職活動を成功に導く条件面談のコツ
「場合によっては」を含めると8割近くの会社がオファー面談を行なっているものの、2割強の会社では行われていない実態のようです。
オファー面談が主流になったのはとても良いことなのですが、「とりあえず」実施する、というのは返って逆効果です。
そこで改めてオファー面談の目的と、オファー面談時の体験を向上させようという概念であるOffer Experience(オファー時におけるエクスペリエンス)について触れていきます。
◆オファー面談で実施すること/目的
冒頭で触れた通り、オファー面談は、企業と内定者との間で、労働条件や業務内容を確認した上で入社の合意を図ることを目的とした面談です。
そのため具体的には
・労働条件をすり合わせる
・配属部署と業務内容を確認する
などこのあたりが目的になるかと思います。
◆OfferExperience
Offer Experienceとはあくまで弊社にて提唱させていただいているCX(Candidate Experience)に内包される概念のことです。
Offer Experience(OX)とは「Offer(内定)を提示する際に求職者に与える体験」と定義しています。
選考のクライマックスであるOffer(内定)提示。ここまで頑張ってCX 設計に取り組んできたのに、Offer 提示段階で足踏みしてしまうのはもったいないです。
ただ、Offer 提示はとにかく体験をリッチにすれば良いというわけではありません。求職者の状況によってアクションは変えるべきですし、Offer Experience(OX) が最も求職者様によってカスタマイズされる部分かと思っています。
2. オファー面談を実施するタイミング
オファー面談を「実施している」企業が8割。
オファー面談を時「実施していない」企業が2割。
続いて実際にオファー面談を実施するか否か、タイミングについてを。
前提として求職者さんごとにカスタマイズして進めるのが良いと思いますが
個人的には下記いずれかに該当する場合はオファー面談の実施を推奨しています。
具体的な動きを記載していきます✏️
a) 志望順位が2位以下の場合 or 提示年収<希望年収の場合
すぐオファー面談を実施していただいて構いません。
※オファー面談の進め方
①選考結果を伝える(内定の旨)
②条件面を伝える前に、貴方のことをもう少し聞きたい。
⇒ここで再度「転職活動の軸」を聞きましょう。何を今回の転職活動で得たいですか?これだけは外したくない転職活動の条件ってありますか?などです。
③転職活動の軸に即したお話
⇒その軸は自社であればマッチしている、という旨をお話してください。
よくあるケースですが、企業様がPRしたい内容と求職者が得たい内容に
差異があるケースは多々あります。「軸」を聞くことによりPRしたい内容にズレがないようにしましょう。
④年収提示
⇒ここで惹きつけは行なっている前提になるので、あとは金額勝負になるかと思います。
b)志望順位が1位で内定を出したら入社承諾をしてくれそうな場合
⇒すぐに内定は出さずに「この金額提示だったら即決してくれる希望年収」を聞いてみましょう。その額を自社が提示可能であればその額で年収調整をするのも良さそうですね。
志望度が1位&年収がネックになる場合は、可能な範囲で希望年収に近づくような動きを自社内で行っていただくのが良いです。その上で希望額で提示ができた場合は即決していただけるよう「握る」ことも重要ですね。
その後すぐに採用通知書を提示⇒入社承諾を取ってください。
3. Offer Experience 他社事例
具体的なオファー面談の内容については記載させていただきましたが、Offer Experienceを向上させるべく行っている他社様の事例を共有させていただきます。
徐々に実施してきている企業様が増えた施策は下記でしょうか。
簡単に説明していきます。
① VCさんに会っていただく
最近弊社にてアウトプットさせていただいた「逆リファレンス」ですね。
自社で働くことについてより解像度を高めていただくべく、自社の従業員以外の身近な方にお会いいただくといった内容です。
スタートアップ/ベンチャー企業様の場合はVCさんなどにお会いいただき
今後の事業の成長性を伝えていただくケースが多いようですね。
②選考でお会いいただいた方からのメッセージ
こちらはその名の通り。
この手のメッセージは総じて求職者さんの記憶にも残りますし、単純に嬉しいですよね。
ハウスマートさんでは、寄せ書きメッセージを内定中の求職者さんにお渡ししていたようです。
③オファーブック・ミッションレターをお送りする
寄せ書きメッセージと近しいですが、求職者さんに自社が「期待していること」、入社いただいた際に「サポートすること」などを個別で資料を作成する、といったものです。
オファーブックで打ち出した方が良い内容はここでは割愛させていただきます。後日公開予定です!
4. オファー面談「前」「後」で抑えたいポイント
内定フェーズの求職者さんに対してオファー面談の内容やOffer Experienceを高める施策についてお伝えさせていただきましたが、「内定〜オファー面談〜内定承諾」といったオファープロセスではオファー面談「前」「後」も重要です。
オファー面談で陥りやすい失敗談としてよく聞くのが面談担当者のアサインミス。求職者さんとしては自分が入社するであろう企業の情報をできる限り聞きたいと思っているのに対し、その疑問を解消できない、というのは候補者体験的にも良くないですね。
なるべく適切な方をアサインするためにはオファー面談「前」から準備は始まっております。
最終面接での情報収集やオファー面談内容設計などです。
兎にも角にもオファー面談前に、求職者さんの選考状況や自社の志望順位を把握しておくことが重要です!
5. 最後に
いかがでしたでしょうか?今回はオファー面談について他社の事例を交えつつ、お伝えさせていただきました。
各社内定承諾率を向上させるべく、Offer Experienceに磨きをかけていただいていると思いますのでオファープロセスでの最適解もより発信していけたらと思います。
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