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採用ターゲット別 PM(プロジェクトマネージャー)採用のアプローチ方法について

こんにちは、ポテンシャライトの寳田(ほうた)です🙋‍♀️

先日PdM採用における要件定義とターゲット別訴求について執筆させていただきました。

最近PdMの採用はもちろんそうですが、大手企業DX案件が増えてきたが故にスタートアップ/ベンチャーPM(プロジェクトマネージャー)の採用も同様に難しくなってきたような気もします。

今回は、そんなPM(プロジェクトマネージャー)採用における
・採用ターゲット
・採用手法
・魅力訴求
をお伝えしようかと思います✏️
※あくまでポテンシャライトの所感を記載しますのでご参考まで。

1. 一般的な「PM(プロジェクトマネージャー)」の業務内容/必須要件/歓迎要件とは


プロジェクトマネージャーとは

プロジェクトマネージャとはプロジェクトマネジメントにおいて総合的な責任を持つ職能あるいは職務である。プロマネと略されることもある。 プロジェクトマネージャは、定義された範囲、定義された開始および定義された終了を有するあらゆる事業において、プロジェクトの計画、調達、および実行の責任を負う。

Wikipedia参照

ここで言う「プロジェクト」の定義は様々であり、システム開発、Webサイト制作、グラフィック制作、イベントなど様々な事象が該当します。皆様も「プロジェクト」という言葉をご自身の用途で使い分けていらっしゃるのではないかなと思います。

PM採用、といっても企業によって採用ターゲットが異なるものです。
まずはスタートアップ/ベンチャー企業の中でも著名企業や採用がうまくいっている企業を約30社ほど並べ、PMに特化して調査していきました。

##職務内容
他社求人内容から「職務内容」を羅列してみると下記のような感じに👇

・プロジェクトの目的理解/ユーザーヒヤリング
・作業範囲と優先順位の明確化
・リスク検討・把握・体制検討
・スケジュール作成
・プロジェクト計画立案
・プロジェクト全体のスコープ設定
・開発要件定義
・開発基本設計
・売上分析・売上拡大のための施策立案
・企画書作成
・開発案件の進捗管理
・スケジュール管理
・開発ディレクション
・外部開発ベンダーの管理
・プロジェクト全体のファシリテーション
・チームワークの促進
・開発工程における業務改善
・組織活動の活性化
・各職種との連携業務
・設計・製造など各工程レビュー
・リソースやリスク等のマネジメント
・基幹システムの最新基盤へのリプレイス検討
・プリセールス/提案活動
・導入システムのオンボーディング
・導入システムの保守・運用・改善
・お客さま環境へのリリース・リリース後の運用設計
・収益性向上に向けたマネタイズ戦略の策定
・issueレベルの優先度策定

それぞれをカテゴライズすると大きく4つあることがわかりました。

①システム開発計画の策定・要件定義
②プロジェクトチームの編成
③プロジェクトの推進・管理
④評価・レビュー

業務内容を整理できましたので、同様に必須・歓迎要件もみていきます。
他企業さまがPMの採用ターゲットをどのように設定しているのか、探るべく必須・歓迎要件から業務スキル部分のみ取り上げております👇

このように「業務スキルのみ」で内容を見ていくと・・・
PM(プロジェクトマネージャー)の採用ターゲットは

  • プロジェクトマネージャー経験者

  • 「コンサルタント」上がりプロジェクトマネージャー「未経験」

  • 「エンジニア」上がりプロジェクトマネージャー  「未経験」

あたりにざっくりと分けることができるのでは?と思いました✏️
今回は上記ターゲットの中でも【プロジェクトマネージャー経験者】を採用ターゲットとした場合にどんなアプローチがあるのか、魅力訴求があるのかお伝えさせていただきます。

2. 「プロジェクトマネージャー経験者」に含まれるターゲットを分解してみる


 「プロジェクトマネージャー」と言っても、例えば
・SI出身のPM
・Web受託企業のPM
・Web制作会社のPjM
・WebサービスのPjM
など様々ですね。

プロジェクトマネージャー採用を行う際に、はたしてどの経験をお持ちの方を採用ターゲットとするのか、に合わせて採用手法やアプローチを設計するのが良いでしょう。

具体的な「プロジェクトマネージャー」の種類についてはこちらをご参考くださいませ。

ではここから採用手法についてです。

3. 採用ターゲット別アプローチ方法・魅力訴求とは

前述させていただいた通り、PM(プロジェクトマネージャー)経験者を採用する、と言ってもどのターゲットへアプローチするかによって最適なアプローチ方法は変わります。
採用手法についてはものすごく大きな変化があるわけではないのですが、
採用手法の優劣は一定あると感じましたので最適なアプローチと訴求をお伝えする前に、そもそもどのような違いがあるのか、どんなプロセスを経て採用手法の優劣をつけていったか簡単にお伝えさせていただきます✏️

 3-1. PM採用ターゲット別採用手法


ひとまず、当社の所感ではありますが、
下記
・SI出身のPM
・Web受託企業のPM
・Web制作会社のPjM
・WebサービスのPjM
のプロジェクトマネージャーを
①開発手法(ウォーターフォール・アジャイル)
②開発案件(プロダクト開発・Webサイト開発・業務システム開発)の多さ
で整理してみました👇

整理してみて分かったこととしては、「アジャイル開発×プロダクト開発の案件」の経験をしたPMは、一般的なWebエンジニアの採用手法と似ている可能性が高いということです。

では、ここから採用手法について触れていきます。
あくまで当社の所感ですが、基本的にはPMの採用の場合
・エージェント
・ビズリーチ
・Green
・@type
あたりをお勧めさせていただいております。

PMのターゲットごとに採用手法に優劣はあるのか、3段階評価で整理してみました👇

① SI出身のPM の採用手法
 -   エージェント
 -   ビズリーチ (1次請けの方が多い印象)
 -   Green
 -   @type

② Web受託企業のPM
 -   エージェント
 -  ビズリーチ
 -   Green
 ※開発の経験有無によって異なりますが、開発経験がある(=手が動かせる)方を求めている場合はWebエンジニアが登録しているエンジニア採用媒体へ一定登録されていらっしゃるケースもあります。

③ Web制作会社のPM
 -   エージェント
 -   ビズリーチ
 -   Green
※大前提、Web制作会社のPM経験者は少ない印象です。
Web制作会社内はクリエイティブ案件が多くWebディレクターが存在するためいわゆるPM職は少ない印象です。

④WebサービスのPjM
 -   ビズリーチ
 -   エンジニア採用媒体
 -   エージェント

 

 3-2. PMターゲット別魅力訴求

続いて、ターゲット別でどんな魅力(メッセージ)を訴求すれば良いのか。
ターゲット別のインサイトを簡単にお伝えさせていただこうかと思います。

ターゲット別に魅力を作成するにあたり、ターゲットごとの「インサイト」を設定した上で、「魅力」を作成したほうが効果が高いのです。

皆さん「インサイト」という言葉を聞いたことはありますでしょうか?

インサイトとは:
「人を動かす隠れた心理」のこと。 

本ブログでは詳細は割愛しますがインサイト = 人を動かす隠れた心理 と定義した際に、「職種別」にインサイトは間違いなく異なりますよね。

当社では、「 TIM」という職種別の魅力設計をさせていただいているのですが、今回はPMターゲット別のTIMを2つほど紹介しようと思います。

※「TIM」に関するnoteはこちら

◆ PMターゲット別インサイト(例)

 #### 「SI出身のPM」のインサイト

-   1次請けSIのPM
 -   プロジェクトマネージメントスキルは上がってきたが、
  技術力は低迷しており、エンジニアとしてのスキルに懸念を示している
 -  大手企業ならではの、やや年功序列なキャリアアップに
   嫌気がさしており、より技術力で勝負できるような環境で
   勝負したいと考えている
 -   自社での立ち位置は築けてきたが、市場での自分のスキルに不安が。
   自分のスキルを活かしつつ、本質的なスキルを身につけることができる環境を探している
 -   社内SE(情シス)への転職を希望しており、大きな理由は無く、
   周りのメンバーもそのキャリアを希望している。
   ただ、それで良いのかと考えている

- 2次請けSIのPM
 -   2次請の立ち位置のため、どうしてもプロジェクトの最上流にタッチできず、下請け感から脱することができていない
 -  基本的に1次請SIerからの下請けが多いため、
  プロジェクトを選ぶことができず、自分が思っている方向に
  スキルアップをすることができていない。
 -   プロジェクトの立ち位置から、給与が上がることの限界値が決まっており、PMとしての年収上限に達してきてしまっている
 -   SIerのキャリアアップ=上流工程に進むことのため、もう少し技術に寄ったキャリアアップがしたいと考えているがいまの企業だと難しい

#### 「Web受託開発出身のPM」のインサイト

-   受託開発止まりで自社サービス開発に携わりたいと考えている
-   あくまで受託開発。要件定義はギリギリ携わるが、発注者側の意向を聞いて開発をする立ち位置であり、The受託という職務範囲になっている。
-   発注者側のITリテラシーが低く、先進的な技術を使う必要もなく、レガシーなシステム開発が多い
-   社員はたくさんいるが、受託開発なのでプロジェクトごとに動くため、
会社として切磋琢磨して刺激し合いながら成長していこう、という雰囲気がない
-   会社に思想が薄く、とりあえずプロジェクトをこなす、という日々。
   ただ受託開発企業だし仕方ないと感じている
-   サイト開発などが多くプロダクト開発は少ない。
    つまり難易度が高い開発が少ない

◆ PMターゲット別メッセージ(例)

前述したインサイトごとに、どんな魅力(メッセージ)を訴求できるのか
考えていきます。

 #### 「SI出身のPM」のメッセージ

-   1次請けSIのPM
 -   一般的なSIと比較すると、最新技術を用いたプロジェクトが多く、
       且つ社内にエンジニアが多く在籍しており、
       刺激を受けながら仕事をすることができる
 -   年功序列は一切なく、代表の意向により、
 人事評価はノーレーティングという●●な制度を導入しようとしている。
 -   プロジェクトマネージャーは、単純にプロジェクトをマネージメント
 するだけではなく、ピープルマネージメントや、
 技術力を活かしたプロジェクトであることが多く、
 プロジェクトの進捗管理のスキル以上のスキルが大いに身につく環境がある。
 -   いわゆる社内SE(情シス)の方々が顧客になることが多く、
 その社内SEの業務を代わりに賄うことが多い。
 且つその業務が技術的に難しいプロジェクトであるため、
 一般的な社内SEよりも大きなやりがいを感じることができる。

-   2次請けSIのPM
 -  携わるプロジェクトは全て顧客と直取引であり、
 且つPMの役割もメンバーの特性によって分けており、
 技術に長けたキャリアを希望している場合は、
 技術力が身につくようなプロジェクトアサインもある。
 -  プロジェクトを「選んでおり」、下請け企業として舞い込んできた
    プロジェクトをただこなす姿勢で仕事はしていない。
 なるべくエキサイティングであり、且つ社員がワクワクするような
 プロジェクトを担当するようにしている
 -   社員の平均給与は●●万円、そして本ポジションの給与レンジは
 ●●〜●●万円となっている。顧客と直取引であり、且つ難易度が高い
 プロジェクトが多いため、顧客もそれを理解し、
 高い料金を払っていただいている。
 -   メンバーのキャリアは相談して決めるようにしている。
 基本的にはキャリアを強要することはしておらず、
 メンバーと相談しながら最適なキャリアを模索している。
 そのため、自分が望まないようなキャリアを長年歩むことはない

#### 「Web受託開発出身のPM」のメッセージ

-   受託側の立ち位置だが、顧客のプロダクト/システムの「企画」など
最上流から携わることが多く、社内のメンバーよりも根幹な業務に携わることができる
-  顧客よりも良い立ち位置で仕事をすることができており、
プロダクト/システム開発における意思決定に近い業務も
経験することができる
-  「ITリテラシーが高くマンパワーが少ない」企業を顧客ターゲットとして設定している。そのためAI/●●など最新技術を用いたプロジェクトも多数発生している


最後に

みなさんいかがでしたでしょうか?
今回はPM採用について、採用ターゲット別の採用手法や魅力訴求についてお伝えさせていただきました。
本ブログが少しでもご参考になりましたら幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございました!
少しでもポテンシャライトにご興味をお持ちいただけましたら是非お気軽にご連絡いただけますと幸いです。

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