【公式Instagram考察】清水寺@feel_kiyomizudera に見るInstagram運用戦略
[フォロワー数]
166,892
[アカウントタイプ]
Branding
[投稿スタイル]
静止画
[投稿の平均頻度]
不定期3~4日に1回程度
[直近6投稿の平均エンゲージメント率]
0.5%
[特徴]
投稿は基本的に静止画。動画活用はあまりみられないがまれにある。
お寺の画像だけでなく、行事の様子、改修の様子、季節ごとのお寺内の一部などをかなりクオリティの高い写真に納めて投稿している。
Feed Content
・季節や昼夜バリエーションの多いお寺の画像。
・行事ごとの様子やお寺に関わる人の様子、一般では撮影が禁止されて いる物事やエリアなどの投稿
・清水寺だとは一見わからないような、庭の一部、雨に濡れた草・岩な ども投稿
・captionはかなりシンプル。ハッシュタグは多めだが、投稿文ではな くコメントとして入れている。
(PCの出目ではわかりにくいですが、SPでにみた時ハッシュタグをコ メントに入れることで見た目は結構シンプルになります。効果は一緒なので、出目を綺麗目にしたい&ハッシュタグは多くつけたい時は有効かと思います)
・キャンペーン等は実施していない
[キャプションタイプ]
絵文字なし。場所やものの説明のみ。言い切り。
[コメント対応]
なし
Stories / Highlight
Stories / Highlight ともに実施なし。
Instagram を運用している 清水寺の想い
参照:
▽summary▽
・インスタを始めたきっかけ
全国75,000ほどあるお寺の中で、それぞれが違う役目を持っているが、その中で清水寺は「多くの人へ門を開く入り口のような存在」と認識している。価値観が多様化する中で、仏像を宗教的目線で見る人もいるが、美術工芸品としてみる人もいる、そういった人々の入り口を大きな受け皿として担当するため、SNSなどの活動を積極的に行おうと決断。
インスタに込めている想い
清水寺に来た人にはデジタルデトックスをしてほしい。
だが、現代にはそれは難しいので、清水寺のほうから写真提供することで、境内に滞在している時間の少しでも、仏像に手を合わせたり自分の無事を感謝する等の時間をとれるのではないか。
そのためにも撮影不可の場所をインスタで公開するといったことも行なっている。
写真を広報ツールでなく、宗教的純度の高いものとしてイメージしているため、見えているものを通して見えないものを伝えたいという想いがある。
仏教の教えである「日々をそれなりに無事にくらしていくこと」のように、インスタで投稿する写真を通して人々に一瞬の安らぎになればいいと考えている。
また、こういった想いを共有して理解しているカメラマンが撮影を行なっているため、写真の雰囲気(アングルやトーン)などが変わることを気に留めていないく、大きな軸がずれていないことを意識している。
Consideration
・インスタの機能をフル活用、などではなく、ビジュアルコミュニケーションのプラットフォーム としてインスタをうまく活用している事例。
・特に、「インスタを活用する目的」「伝えたいこと」「このアカウントを見たユーザーに起こしてもらいたい行動」を明確にしている点が参考になると考える。
いわゆる「インスタ映え」というような美しい画像だけを載せ続ける運用はひと昔前の運用のように感じるが、今回の事例の場合、アカウントの目的や伝えたいこと等を表現するためのアウトプットが美しい画像を載せ続けることになっているのかも。