パランパルミルとの出逢い
私がパランパルミルを知ったのは2010年のことです。
NHKのチェンジメーカーという番組でとりあげられていました。
フランスのパランパルミルは1990年、カトリーヌ・オンジョレさんが立ち上げたアソシアシオン(民間組織)として活動がスタートしています。
この番組でオンジョレさんの思いとパランパルミルの活動を知り、「日本に必要なのはこれだ!!!!」と思いました。
思い立ったら吉日、ぜひこれをやるぞと始動。
本業のコールセンター管理の仕事と学習支援だけをやっていた状態でしたが、テレビにでていた方に連絡をし、一緒にやろう!という方たちをmixi(当時主流だったSNS)で集め、パタパタと動いていきました。
しかし、こういう仕組みを作るにはかなりのコミットが必要で(当時はわかっていなかった)、体力・資金・仲間…とたくさんのリソースも必要です。
それに「子どもと大人のマッチング」と言えば、リスクも高い・・・それにはどう対応するのか?と問われたときの答えもまるでなし・・・。
・・・というわけで、すぐに頓挫しました。
着手するのも早かったですが、立ち行かなくなるのも早かったのです。
あれから10数年が経つ中でも、「パランパルミルのようなものがあればいいのに」ということはよくよく思い出されました。
ウィーズの仲間にもことあるごとに「パランパルミル・・・」と言っていたので、長く一緒にいる仲間たちは、最初は「パラパラ」とか「プリンパフェみたいな名前の・・・」とか言っていましたが(笑)、だいぶ私のやりたい思いに共感してくれる人が増えてきました。
それでも、一旦頓挫したことのあるものをやる、ということになかなか踏み切れずにすごしてきました。
オンジョレさんがパランパルミルをやろうとしたきっかけは、息子さんの通っていた幼稚園のお友達がお父さんに虐待を受けていたことです。
適切な施設の保護がなかったために、オンジョレさんが見るに見かねて保護した結果「いったい何の資格でそんなことをするんだ」と告訴の警告を受けました。
そこで「子どもの安全、命を守るにはどうすればよいのか」と考え、実の親子関係にない子どもに対して他者が介入することを合法化するためにあえて民間で、団体を立ち上げたのです。
それが、今も続くパランパルミルです。
私たちも、おうちにいるのがちょっとしんどい子どもたちのための施設、みちくさハウスを運営しています。
これは決して親子が離れることを目的とするものではなく、むしろ親子関係を円滑に保つために、一緒にいることを「少しお休みする」ためのものです。
パランパルミルにも同じ目的を感じています。
予防や深刻化を防ぐための取り組みなのです。
今も日本では、家族の中でのひずみがたくさん起きています。
その結果、悲しい事件になってしまうことも残念ながら目にします。
どうしたら、それらをなくすことができるのか。
その問いに向き合う2023年を過ごし、たどりついたのが
「パランパルミル・ジャパンを創る」でした。
今回は、かならず実現します。
このあゆみをぜひ、見守ってもらえたらなと思います。
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