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股旅堂さんの古書目録が面白かったといふ話(2)

続き。

犯罪実話 第8号(昭和23年11月)愛欲実話特集号/山形修次編、長瀬郁太郎、中川誠一、青江耿介、杉山清詩、深江伊久雄、高柳洸、北原白秋、南部僑一郎、紅逸平、加藤芳郎、横山泰三ほか

犯罪実話…………。
愛欲実話特集号…………。
北原白秋…………。
!?
白秋!?

白秋がその特集文章を書いたのかどうかはわからないけど。

明暗 第2号(昭和23年2月)/笹森實編、坂口安吾、倉光俊夫、土岐雄三、高橋邦太郎、香山滋、木俣清史ほか

股旅堂 古書目録 28

こちらは安吾。

この辺りから「おや、こんな方がこんなところに」というものが多い。以下、太字で。

モダンロマンス 昭和26年1月号 新年特大号(第2巻第1号)/河野義博編、田村泰次郎、久米正雄、森三千代、牧野吉晴、小島政二郎、倉島竹二郎、佐々木邦、舩橋聖一丹羽文雄山岡荘八ほか

股旅堂 古書目録 28

りべらる 1953年2月号(第9巻第2号)/別所忠男編、江戸川乱歩、石田一松、宮尾しげを、峯岸義一、小島功ほか

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千一夜 昭和28年4月号(第6巻第4号)/中島義雄編、久米正雄、大木悦二ほか

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話 昭和23年11月号(第9巻第4号)特集:夫婦生活/増永善吉編、大槻憲二、式場隆三郎、菊池寛吉川英治里見弴、杉浦幸雄ほか

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サンルーム 昭和23年8月号(第3巻第7号)鎖夏涼風号/田中健編、柴田錬三郎、辰野九紫、妻木新平、武野藤介、平山蘆江ほか

サンルーム 昭和24年1月号(第4巻第1号)新年特大号/武野藤介編、今井達夫、宮内寒弥、池田みち子、寒川光太郎、柴田錬三郎、平山蘆江、富永謙太郎ほか

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東京 昭和22年6月号(第3巻第6号)/青山虎之助編、辰野九紫、西條八十、東郷青児、尾崎士郎、吉川英治サトウハチロー、横井福次郎、村山しげるほか

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読切小説帖 涼風傑作時代小説特選 第1集/村上元三、野村故堂、大隈三好、岡本綺堂、土師青二、木俣青史、中島喜美ほか

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実話と読物 昭和23年春風読物号(第20巻第2号)/海野十三、大庭さち子、村松駿吉、長谷川幸延、野村胡堂ほか

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秋のスリラー集/サンデー毎日編、大下宇陀児、江戸川乱歩、林房雄、斎藤良輔、野村胡堂、大倉燁子、大林清、横溝正史ほか

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にっぽん 昭和21年4月号(第9巻第4号)/表紙:岩田専太郎、淀川長治、邦枝完二ほか

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あ。「さよなら、さよなら、さよなら」のおじさんが。

真相 第5巻第16号(昭和25年12月、通巻第52号)/班目英二編

股旅堂 古書目録 28

あら。「真相」が一冊だけ。

奇談サロン 創刊号(昭和26年8月)猟奇妖艶よみもの特集/廣川弘光編、土師清二、海野十三、橋爪彦七ほか

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十夜一夜 第2集 艶色文学特集/都筑道夫、狭山温、香山滋、矢野目源一、小泉紫朗ほか

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都筑道夫氏って、SFの?
艶色文学特集…………。
ま、特集と言ったって、全作品がそれというわけでもないだろうけど。何を書かれたんでしょう。

で。
ここから、何故か神崎清氏が頻出するんである。

夫婦生活 昭和26年3月号(第12巻第3号)夫婦円満・性的増進大特集/白崎秀雄編、石塚喜久三、長谷川幸延、長田幹彦、丸木砂土、神崎清、氷川肇(原比露志)、志村立美ほか

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こちらを筆頭に。
以下のピンク付箋の部分が全部神崎清氏なんである。

全部「夫婦生活」。
私の中では、今ホットな方なので、ただびっくり。

ついでに言うと、その夫婦生活に五島勉氏と斎藤茂太氏も書かれている。五島勉氏と言えば、あの「ノストラダムスの大予言」の方? 斎藤茂太氏は斎藤茂吉氏のご子息よね。

同じページに、ちょっと読めないかもしれないけど、こういうのもある。

女体画報1 夫婦生活 1960年7月増刊号(第4巻第11号)/吉野銀之助、松窪耕平ほか)
「ステレオ立体写真・飛び出すヌード」

女体画報4 別冊夫婦生活 (第1巻第2号) 特集:東京大阪夜の女体市場を案内します/吉野銀之助ほか)
「ステレオ立体写真・飛び出すヌード」・二色の特殊メガネ付

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この吉野銀之助氏は飛び出すヌードにこだわりがおありのようで、こういうものもある。

女 1965年11月増刊号(第1巻第2号)飛び出すヌード/吉野銀之助、岡和彦ほか
立体写真メガネ付

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モダン生活 昭和26年8月号(第2巻第9号)/中島喜美、柴田錬三郎ほか、表紙:益田修二

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読物雑誌 昭和23年5月号 特選面白よみもの号/江口丈夫編、今井達夫、川口直樹、牧屋善三、海野十三、佐々木杢太郎ほか

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読切傑作集/土師清二、徳川夢声、長谷川幸延、大林清、山岡荘八ほか

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講談雑誌 昭和20年10月号(第31巻第3号)/大橋進一編、横溝正史岡本綺堂、野村胡堂、六戸部力ほか

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小説倶楽部 昭和22年4月号(第2巻第4号)/岩崎純孝編、海野十三、加藤武雄、邦枝完二、藤澤三郎、長谷川伸ほか

小説倶楽部 昭和23年6月号(第3巻第6号)/岩崎純孝編、岡田三郎、武田武彦、長谷川幸延、秋永芳郎、城戸禮、徳川夢声、瀬木二郎ほか

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八雲 昭和24年2月号(第4巻第2号)小説特集/亀島貞夫編、稲垣足穂、大江賢次、田島莉茉子、岸田國士、横山隆一、横山泰三ほか

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別冊政界ジープ 昭和26年新年号 特集:法と好色文学/本田二郎編、鷲尾雨工、内田巌、戸田三郎、小野佐世男、平山蘆江、高木彬光ほか

股旅堂 古書目録 28

高木彬光って、推理小説作家の?
法も好色も、イメージないかも。

ここから「100万人のよる」。

100万人のよる 第3巻第12号(1958年12月号)画報特集/古川緑波、黒沼健、吉野銀之助、原比露志、高木彬光ほか

100万人のよる 第5巻第1号(1960年1月号)画報特集/杉靖三郎、神崎清、高橋鐵、松窪耕平、今官一ほか

100万人のよる 第5巻第2号(1960年2月号)画報特集/谷川俊太郎、東郷青児、大場正史、松窪耕平ほか

100万人のよる 第7巻第3号(1962年2月増刊号)特集:恋愛実戦グラフ 100景/丸尾長顕、渥美清ほか

100万人のよる 第7巻第4号(1962年3月号)特集:芸能界アノクセコノくせ物語/高橋鐵、吉行淳之介、金子栄寿ほか

100万人のよる 第7巻第6号(1962年5月号)女に強くなる特集号/武野藤介、北原武夫、吉行淳之介、森川信、杉靖三郎ほか

100万人のよる 第8巻第7号(1963年7月号)甘い夢のデート号/福田蘭童、石黒敬七、丸尾長顕、歌川大雅、神崎清、福富太郎ほか

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吉行淳之介、神崎清はわからないでもないけど、高木彬光とか、谷川俊太郎とか、渥美清って、なんだか意外な感じ。

漫画 1959年2月号(第3巻第2号)/井上洋介、永山久夫、東海林さだお、有馬頼義、檀一雄吉行淳之介ほか

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講談倶楽部 1954年9月特大号(第6巻第11号)/有木勉編、山手樹一郎、井上友一郎、北条誠、中澤巠夫、舩橋聖一、沙羅双樹、山田風太郎、水谷隼、城昌幸、坂口安吾高木彬光横溝正史、大林清ほか

講談倶楽部 1956年8月特大号(第8巻第8号)/斎藤稔編、横溝正史、山岡荘八、有馬頼義、火野葦平、大林清、戸川幸夫、山手樹一郎、城昌幸、松本清張、富田常雄、小島政二郎ほか

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臨時増刊 実話と秘録 スリラー読本(第3巻第8号)/氏家良編、大藪春彦、藤田秀弥、中島河太郎、岩堀光、香山滋ほか

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自由時間 1993年2月18日号 特集:’90年代の読書士に贈る「えろちか」の誘惑/石関善治郎編、小松左京藤本義一、小中陽太郎、平岡正明、林静一、木本至、田村隆一ほか

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ソノシート「アンネの唄 ウィズ・ユー(作詞・作曲:三木鶏郎)」/PR部企画課編

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ソノシート!
どうやって聴く?

(大映 TV室制作テレビドラマ「或る女」撮影資料)氷川丸ほか豪華客船内部 写真貼込帖(1964年頃)アルバム1冊

股旅堂 古書目録 28

うへぇ〜。えらいもんが。
というか、あの小説をドラマ化したのか。
1964年。私が生まれる前か。

高島米峰氏大演説集/大日本雄弁会編

股旅堂 古書目録 28

あ。先日、お名前を知ったばかり。
昭和2年。

女学校ものがたり/神崎清

股旅堂 古書目録 28

えーっと。
女学校の歴史と現状について集めた資料をもとにした小説…………らしい。

雑誌の注文で読物といふ形式を與えた、くだけた内容になってゐるが、少し注意深く系統的に読んでもらへたら、日本の新しい女子教育や女性文化の発達史になるわけである。

股旅堂 古書目録 28

といふことであるらしい。


以上。

最後の方はなんだか、「この作家知ってるかクイズ」みたいな感じになってきたのだった。


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