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「ゼ」と戯れる
さて。
検索。
しました。しましたとも。
青空文庫で。与謝野晶子の作品を。「ラン」で検索しました。
何故、与謝野晶子の作品を「ラン」で検索することになったのかについては、どうぞこちらを。
物事はそう簡単には進みません。
苦労が多いほど達成感か大きいとも言えますが。
『ランゼリー』は見つかりませんでした。
ただ。
「ラン」で検索していると、気になることがでてきました。
「ミケランゼロ」
おや。
こんなところにも「ゼ」が。
もしかして、注目すべきは「ゼ」なのか。
はい。
検索しました。
「ゼ」を。
![](https://assets.st-note.com/img/1663939770668-SYHBxMhVlx.png?width=1200)
同じ単語が何度も出てくるから重複を除いて列挙してみます。
ゼスト
サン・ゼルマン
ミユウゼ
ゼニア
ベランゼ
ドユマアゼル
ゼエムス
ヒス・マゼステイ
レゼント
シヤンゼリゼエ
アンゼロ
リユウ・デ・ゼコル
ゼネラル
アンゼリコ
バルゼロ
ミケランゼロ
これらについて、語源と現代訳を並べてみました。
$$
\begin{array}{c:lll}
No & 晶子訳 & 語源 & 現在 \\
\hline
1 & ゼスト & 仏:Zeste & ゼスト \\
2 & サン・ゼルマン & 仏:Saint-Germain & サンジェルマン \\
3 & ミユウゼ & 仏:musee & ミュゼ \\
4 & ゼニア & & \\
5 & ベランゼ & 仏:Beranger & ベランジェ \\
6 & ドユマアゼル & 仏:Demoiselle & ドゥモワゼル \\
7 & ゼエムス公園 & 英:St James's Park & セント・ジェームズ・パーク \\
8 & ヒス・マゼステイ座 & 英:His Majesty's Theatre & ハー・マジェスティーズ劇場 \\
9 & レゼント・ストリイト & 英:Regent St' & レジェント・ストリート \\
10 & シヤンゼリゼエ & 仏:Av. des Champs-Élysées & シャンゼリゼ \\
11 & アンゼロ & & \\
12 & リユウ・デ・ゼコル & & \\
13 & ゼネラル & 英:general & ジェネラル \\
14 & アンゼリコ & 伊:Angelico & アンジェリコAngelico \\
15 & バルゼロ & Bargello & バルジェロ \\
16 & ミケランゼロ & 伊:Michelangelo & ミケランジェロ \\
\end{array}
$$
少し色付けしてみましょう。
![](https://assets.st-note.com/img/1663935755054-cISvGOat0a.png?width=1200)
なかなか面白い。
「g」や「j」は、最近では「ジェ」と訳すのですね。
ところがかつては全て「ゼ」と訳していた。
そもそも、ジャ、ジュ、ジョ、はともかくとして、「ジェ」って、昔から使われていたのでしょうか。
なんとなく、外来語専用な感じを受けるのだけれども。
どちらにしても、もっと前に「ゼ」と訳した人がいるのか。
逍遙?
いや、もっと前から、かもしれない。
江戸時代とか。
はたまた室町時代とか?
・・・・・。
終わるのか?、これ(笑)。