#25 江戸時代の歴史が日本ならではの色を編み出した
日本の伝統色が、
なぜこんなにも数が多いのか。
前回に続くお話です。
江戸時代中期。
幕府の奢侈禁止令で
無事や町人の服装で
派手な色が禁止されてしまった。
(派手、というより鮮やかな色全般が
御法度にされたのかも?)
そこで、許可された茶色や鼠色を
微妙に染め分け、新しい色合いを
生み出した。
それが、
四十八茶百鼠
(しじゅうはっちゃひゃくねずみ)
と呼ばれる
様々な茶色と鼠色のバリエーション。
本当に微妙な違いの色たち。
できることを探して
今を楽しもう、
という江戸の人たちの心意気を
感じます。
不満ばかり言っていても
人生楽しくないですもんね。
そこには、
こんな状況に置かれても
負けないぞ、という
職人のプライドもあったのかも。
当時の彼らにインタビューできるものなら
してみたい、と思ってしまいます。
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