映画感想#67 「パディントン」(2015年)
原題 Paddington
監督 ポール・キング
脚本 ハーミッシュ・マッコール、ポール・キング
出演 ヒュー・ボネヴィル、サリー・ホーキンス、ジュリー・ウォルターズ、ジム・ブロードベント、ニコール・キッドマン、ベン・ウィショー(声)、イメルダ・スタウントン(声)、マイケル・ガンボン(声) 他
2015年 イギリス 95分
このクマ癖になります
大変な面白さでした。見る前は若干「どうなの?」っていう気持ちがなくもなかったけど、このクマ、映画を見終わる頃にはどうしようもなくかわいく見えてくるんです。不思議。
あとはとにかくキャスティングがとても素敵だなあと思うわけです。
パディントンがお世話になるブラウン一家の父がヒュー・ボネヴィル。ザ・イギリス映画って感じで最高。この人面白いじゃないですか(笑) なのに真面目な雰囲気もあって、最高のパパです。
それに母にサリー・ホーキンス。温かいだけでなくユーモアのある人柄が、この映画を優しく包んでくれている。
おばあちゃん役にジュリー・ウォルターズ、そして骨董品屋さんにジム・ブロードベントまで。
特別キャスト的な感じでのニコール・キッドマンもお美しかったです。ちょっと人離れした美しさが逆にコメディっぽくなっているのが良いですね。
山場となるのはこのかわいいパディントンに、「剥製にされてしまう!?」という危機がせまる部分。ニコール・キッドマン演じる博物館の剥製部長ミリセントが、かつて父親がこの珍しいクマを捕獲しなかったことで屈辱を味わったことから、何としてもパディントンを捕まえるべく迫ってきます。
ミリセントがただの悪役に見えないのは、自身の悲しい過去によるものだからでしょう。彼女としては、父親の屈辱を晴らそうと必死なわけです。
その辺もちょっと深みがあったりして、見ごたえがあります。
この映画を見た後なら、駅で子グマに出会っても必ず助けてあげようと思えるはず…!
☆鑑賞日 2016年1月27日
余談~深夜テンションのパディントンはやばい~
この映画を見た時の思い出。
北海道旅行に行く前夜、フライトが早朝で始発が間に合わないので、羽田空港のロビーで前泊しようとしていて、かなり時間があったので、池袋にある映画館(たしかサンシャインシネマ)のレイトショーを見ることになったのです。
これから旅行っていうのと、夜だからちょっと疲れてるというのもあり、本当に深夜テンションというか、異常なテンションだったのでしょう。なんだかめちゃくちゃツボってしまい、笑いをこらえるのに必死だった記憶があります。
いや~しかし羽田のロビーで寝るとか今ではできない。当時大学4年生、若かった。我ながら思うけど、本当に20代の若いころはタフでした。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
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