春のちらし寿司🌸
先日オーダーいただいたAYU-TABLEケータリングメニューから、ちらし寿司のご紹介。
紹介という程でもないのですが、今回ちらし寿司を作ってみて、これはいいな!と思ったので書きます。
まず今回のオーダーは、とある会社さんでの歓送迎会パーティー(お昼ご飯)。春らしく、鮮やかな見た目で、お祝い感のあるものをと言うことでした。しかもこの日はひな祭り目前だったのでちょうどいい、これはちらし寿司に決まり!となったわけです。
私が思うちらし寿司の素晴らしいところ
1、好きな具材で作れる(何を入れてもオッケー)
今回のちらし寿司の具・・・蓮根甘酢漬け、錦糸卵、菜の花、ふきのとうの天ぷら(彩で紅くるり大根、紫にんじん、金時草を散らしました)←今回妊婦さんが主役とのことで生物は避けています!
とにかく旬の食材を集めてまぜるといいかんじ!菜の花はお浸しにしてから刻んで混ぜ込みました。ご飯には黒米を少し混ぜて。
これが夏になったら・・・みょうがの酢漬け、きゅうりの塩もみ、オクラのお浸し、ミニトマト、大葉、、、といった具合でステキな夏のちらし寿司ができそう!
2、酢飯は冷めても固くならない
どうやら酢や砂糖に秘密があるらしいです。保存性に優れていると言う特徴と、冷めたご飯が固くなるのを防ぐ効果があるそうです!
実際半日位冷たいところに置いておいても固くなっていない(余った酢飯をです、お客様用ではないですよ)、何も混ぜていない方はぼそぼそして固くなっているのに!
酢飯素晴らしいです!
3、見た目が簡単に鮮やか、パーティー感出しやすい
言わずもがなかもしれませんが、色々な材料を混ぜ込んだり散らしたり。色のバランスを考えて盛り込めば簡単に華やかなちらし寿司の出来上がりです。
様々な色を取り入れるのは、栄養的にもいいことなのですよ!
食の五色・・・中国の自然哲学「五行思想」に基づく、「五味、五色、五法」と言う考え方がある。五色では青、赤、黄、白、黒に分類され、それぞれ違う働きがあるとされています。毎日の食事の中で五つの色の食材を摂れば、自然に元気になれると言うも。
五つの調理法「生、煮る、焼く、揚げる、蒸す」と五味「甘味、塩味、酸味、辛味、渋味」で変化をつければ食が進み美味しく食べられる。
ここ数年では、これらの色の成分(植物が自ら作り出している化学物質)が人間の体の機能を活性化させるとして注目されています。
余談ですが、この五色について調べていて目についた話で、「五行思想」は中、韓、日の料理に共通した考え方ですが、時代とともにお国柄を映しているんだそう。そして独自の美意識で磨き抜かれていった日本の五色。
食材の色だけじゃなくて、器の色、しつらえも含めた色合いを大切にしているんだとか。日本の茶室は、明度と彩度を抑えた「色を見るための色」つまり「捨て色」で作られていて、そうした色を背景に、利休は楽茶碗の赤と黒に抹茶の緑を対比させたのだそうです。
日本の茶室、と言うか日本家屋は地味だな〜と、なんで海外みたいにカラフルな色合いじゃないいだろうつまらない、とか思っていた自分、はずかしい。
日本の和食器も、〝料理を映えさせること〟を考えて作られているんだろうな。
文化や歴史を学ぶのって大事だし、おもしろい。
そんな観点でも、なくても、旬の食材満載のちらし寿司おすすめです〜!
ついでに、この日の他のお料理もご紹介。
紅くるり大根と春キャベツのナムル、ナンプラー卵、豚肉のしっとり焼き豆豉醬ソース、海老と大根春菊のソムタム風
フルーツ人参とメルローのラペ、菜の花と金時草のおひたし、鮭のフリット、アスパラのポワレ、トマトとイチゴのヨーグルトサラダ
ブルーベリーとクリームチーズのシフォンケーキ ラベンダー風味 ←これは今回の主役の方がブルーベリーとクリームチーズの組み合わせが好きと言うことで作らせてもらいました。色んなリクエストに合わせてお作りしています!
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