小学生ぶりに観た忍たま乱太郎にどハマりして聖地まで行った話
忍たま乱太郎にハマる
2020年、私はすこぶる疲れていた。
仕事で人にも自分にも嫌気がさしたり、プライベートでもどう人と接するのが正解なのか分からなくなった時期でした。
そんな時、ふと、「忍たま乱太郎が観たい」と思ったんです。誰も傷付いたり死んだりもしない平和なアニメが観たい。
子供の頃に観ていたけど、部活やらなんやらでいつの間にか観なくなったアニメ。
乱太郎、きり丸、しんべヱと土井先生くらいしか覚えていませんでしたが、久しぶりに観たこのアニメで、私は懐かしさと幸せな気持ちで満たされました。
忍たま乱太郎の世界もいろんな人や出来事で溢れているのに、みんなひたむきで芯があり、悪人に至るまでもが「みんな違ってみんな良い」を感じる世界でした。
というか、未だに新シリーズが放送されていることにビックリ。2020年時点で第28シリーズが放送されていました。この安定供給さがすごい。
私が観ていなかった20年分の忍たま乱太郎がある。私はそれを追いかけるべく忍たま乱太郎にハマっていきました。
聖地・尼崎へ行く
そんな中、気分転換に1人で遠くに行きたいと思い、忍たま乱太郎の聖地といわれる尼崎に行くことにしました。
なぜ尼崎が聖地と言われているかと言うと、大きくこの2つが理由と思ってます。
例えば、JR尼崎駅の改札を出たらすぐ見るこの案内板。忍たまファンはこれをみたら、キャラが5人頭に浮かぶのです。
聖地巡礼として、地名などを巡ることが楽しまれているわけです。
聖地を巡る
拠点
まずは、尼崎駅に行こう!!
となりますが、尼崎駅(阪神線)と尼崎駅(JR)があり、この2つの駅は徒歩30分という結構な距離。同じ名前なのに〜。
この時の一番の目的はちょうど開催されていた「乱太郎とグッズの世界」という展示だったので、会場に近い尼崎駅(阪神線)周辺のホテルを考えましたが、結局、新大阪駅から乗り換えなしで行ける尼崎駅(JR)周辺でホテルを取り、そこを拠点としました。
ちなみに、JR尼崎駅の近くには、私が好きな柔らかいうどん屋さんの「吉野」があって、評判も良かったのでここもJR尼崎駅にする決め手になりました。
到着してすぐにここでお昼を食べたんですが、セットにしたら普通にかつ丼1人前とうどん一人前出てきて圧巻。ミニ丼の概念なくてワロタ。涙目になりながら完食しました。すごくおいしかったです!
あまらぶアートラボ
尼崎に着いて腹ごしらえしたら一番の目的である、乱太郎とグッズの世界へGO!ホテルに荷物を置いたら歩いて「A-Lab」に向かいました。JR尼崎駅から徒歩20分です。レンタルサイクルという選択肢もありますが、私の聖地巡礼は基本徒歩。徒歩大好き人間です。
「乱太郎とグッズの世界」は、2020年10月〜12月に開催された、漫画版やアニメ版のグッズの展覧会です。
最初に待ち構えていたのは、忍術学園の生徒になったかのような展示。初っ端からテンション上がる〜!
奥へ進むと、歴年のグッズが展示されている小部屋へ。アニメ放送から約30年も経っていると、もはやグッズ作成技術の進歩を見ているかのよう。
そして、別の部屋に進むとぬいぐるみコーナー。この小部屋にぎっしりと置かれたぬいぐると対面するのは割とシュール。
さらには、原作しばりコーナーも。
最後は遊びの部屋。
これだけの展示内容で入場無料!感謝しかない。
尼崎城
あまらぶアートラボの次に向かったのは尼崎城。徒歩15分で着きます。
尼崎城の天守閣は、明治の廃城令で跡形もなく取り壊されたのですが、旧ミドリ電化の創業者が私財を投じて新しく建てて寄贈されたそうです。すごい。
尼子事務所
そして、1日目の最後は、尼崎城から徒歩15分の尼子事務所へ。
ただ事務所を目視したいというだけで行ったのですが、可愛い忍たまの石像が事務所の前に置かれているのを発見し、とても嬉しかったです。でも完全なる住宅街なので秒で立ち去りました。
ホテルに戻る途中で、阪神尼崎駅周辺の商店街に寄り、尼子先生が描かれた七福神の絵も見ました。
1日目は13時頃に尼崎に着いたのですが、忍たま乱太郎をリアタイしたかったので18時にはホテルに戻りました。巡礼後のリアタイは沁みるぜ。
七松八幡神社
2日目は午前中から動き出し、まずは七松八幡神社へ。JR尼崎駅から徒歩35分です。
「七松」は忍たま6年生の七松小平太の苗字なので、地名巡りの一つとなります。
今はないらしいんですが、尼子先生が描いた七松小平太の絵馬があったそうな。
尼崎市役所
次は、七松八幡神社から徒歩5分の尼崎市役所に向かいます。
忍たまの特設コーナーが設けられていていろんな展示品を見ることができます。
ここでは、地名めぐりのマップも受け取ることができます。
また、当時、尼崎市役所では「光の尼崎観光特使」を募集していて、登録すると記念品をもらえたり、訪問を重ねると地名と学年カラーの缶バッチがもらえたりします。ただし、残念ながら2022年に終了しました。
尾浜うどん 風車の郷
お昼は尼崎市役所から徒歩20分の風車の郷で食べました。
「尾浜」は忍たま5年生の尾浜勘右衛門の苗字なので、ここも地名巡りの一つとなります。
店内に入ると、女将さんに「忍クラさん?」と尋ねられ、「はい」と答えると「好きなキャラのグラス取ってね〜」と、お冷のグラスが選べました。気さくな方でいろいろと忍たまのお話が出来ました!
潮江素戔嗚(すさのお)神社
次は、風車の郷から徒歩20分の素盞嗚神社へ。
「潮江」は忍たま6年生の潮江文次郎の苗字なので、ここも地名巡りの一つです。
賽銭箱が文二郎のアイテムの一つ、そろばんになっています。中にも尼子先生が描かれた文次郎が飾ってあります。
食満豆腐おおもと
素盞嗚神社から徒歩30分で食満豆腐おおもとへ。
「食満」は忍たま6年生の食満留三郎の苗字なので、ここも地名巡りの一つです。
お店のお母さんがとても優しくてここでも「忍たまで来たの?」と聞かれ、いろいろと教えてくれました。尼崎、忍たまファンに優しすぎる…!
要冷蔵品はスケジュール的に買えなかったのでお豆腐は諦めたのですが、ドーナツを買って帰りました。これがめちゃウマだったので定期的に食べたくなる。
アニメイト川西
最後は電車も使ってアニメイト川西店へ。食満豆腐おおもとから40分ほどかかります。
ここのアニメイトは忍たまグッズが豊富で、店舗ブログの熱量もスゴイです!ここでグッズを買って帰りました。
これで二日間の聖地巡りは終了です。
聖地は他にもあるので、こちらも参考にしてみてください!
尼子先生に手紙を出す
2日間の聖地巡礼を終えて、夜はホテルで尼子先生へお手紙を書きました。仕事で辛かった時に忍たま乱太郎を観て励まされたこと、尼崎で聖地巡礼をして土地や人と接して尼崎が好きになったこと、何より元気をもらったことを書きました。
手紙は趣味のフェルトお面を土井先生で作り、それをポーチ型にしたものを予め作っていて、封筒替わりに使いました。
これを帰る際にJR尼崎駅に投函し、旅は終了となりました。ちなみに送り先はいろいろ調べた末に、尼子事務所に送りました。
尼子先生からお返事をいただく
尼崎から帰った数週間後、思いもよらないことが起こりました。
なんと尼子先生から手紙の返事が来たのです!
全て手書きであることに驚きました。脳梗塞で倒れられ、右半身に麻痺が残っておられると記事で読んでいたので、わざわざ手書きで書いていただいたことに驚きと喜びで胸がいっぱいになりました。
内容は、「心のこもったお品をありがとうございました」というものでした。聖地巡礼でも感じていた尼子先生が尼崎で愛される所以をさらに思い知りました。
尼崎から戻った後、忍たまにハマり続け、当時は興味がなかったミュージカルの忍たま乱太郎にも今ではどっぷりとハマっています。
沼が深いぞ忍たま!!
ちなみに尼崎にはこの翌年も行きました。その時のこともいつかまとめたいなと思っています。