片山直哉にはピンクの薔薇を贈りたい
先週末に「単身花日」スピンオフドラマ「単身花盛り 花の男--片山直哉」 第3話が公開されました。
キザで狡猾そうで飄々とした掴みどころの無いナルシストな男、毎話パワーワードを更新し続ける片山直哉の描き切れない素顔にスポットを当てたこのスピンオフも、今回が最終回。
第一話、画面の下からぬる~~~っと背泳ぎで出てきて笑わせられたのが、遠い過去のよう……
いやだ~~~~~!!!
単身花盛り終わらないで~~~~~!!!!
物語が進むにつれて、当初の彼のイメージとは異なる一面が見え始め、なんて不器用な男なんだ……!と毎週頭を抱えているけれど、スピンオフではそれがより一層際立っていて、もうどういう感情で見たらいいやら……!胸が痛む……!
ねぇ~~~~片山直哉そういうとこ~~~~~~!!!
これ以上好きにさせないで!!!!
夫婦喧嘩を丸く収める為に、自ら悪者になって殴られるなんて、いくらなんでも自己犠牲が過ぎる。
彼がそんな善行をするなんて誰も思っていないことも、まず本人自体が分かってもらおうなんて微塵にも思っていないことも、本当につらい。
作品の中で、片山直哉は誰よりも「純粋」で「孤独」だ。
誰しも、困った時に頼る相手とか、泣き言を言う相手が一人くらい居たっていいはずなのに、彼にはその相手が居ない。
幼少期から今まで、ただ一人きりで、不遇な彼女に降りかかる火の粉から身を挺して守り続けてきた。
幸せに暮らしてほしい、その純粋な想いが、舜君との再会により次第に歪んでいったことは間違いないけれど、根本は何も変わってないと思う。
正直、花ちゃんへの異常な執着も、それを失くしたら、自分が自分でなくなるような、一気に歩き方を忘れてしまうような恐怖を抱えているが故な気もして、見ているこっちが苦しくなる。
彼自身の「幸せ」はどこにあるんだろうか。
そもそも、そんなこと考えたことすらなさそう。つらい。
だからこそ、清水チャンの存在が救いで、片山直哉の不器用な優しさに気付いている彼女なら、前でも後ろでもなく、彼の隣を歩いてくれるような気がする。
色んなことが片付いて、彼が自分自身の未来を初めて考えたときに、思い出すのは清水チャンであって欲しいし、彼女には、もう一度彼が雨宿りに来るのを待っていて欲しい。
誰よりも優しい彼に、いつか本当の幸福が訪れますように。
三話という短さではあったけれど、最高のスピンオフをありがとうございました。
俳優、田中樹がたくさん観れて嬉しかったです。
片山直哉は、彼じゃないとあそこまで魅力的に見えなかっただろうし、存在感も放てなかったと思う。
手放しで推しを褒めたいし、キャスティングして下さった関係者各位にも感謝の気持ちでいっぱいです。
本編も最終回まであと少し、今後も楽しみにしています。