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お酒と早起きと創作意欲。

すごい。17時半。
本日やるべきことをしっかり終え、世間様並みの時間にほっと一息つきながら「よし、好きなことでもやろうかな。それともリラックスしようかな…」
なんて思える解放感。

先々週、イラストの仕事の大きな締め切りを越えた。
童話集のカバーイラスト。

多くのイラストレーターが絵を寄せるアンソロジーの表紙を任せてもらえるのは光栄なことなので、かなり集中して制作した。
「よし」
このデータを入稿し終わった時、燃え尽き、真っ白な灰になった。

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仕事のあと灰になるのは、別段珍しいことではない。誰でも同じにちがいない。さて、ご褒美のワイン。数日休んだら、物語を書こう。

……と思ってはみたが、数日経っても、頭が働かない。インスピレーションどころか、意欲どころか、喜びも悲しみもない。
活字もろくに読めず、大好きだった物件サイト(フランス版)も見なくなった。アーセナルの移籍ニュースも頭に入らない。インスタの更新もぶっつり途絶えた。たくさん寝てるのに、眠くて仕方がない。

極めつけは、シャンパーニュ地方小旅行。
「たまには、何もしないで酒飲もう!」
という旦那さんと一緒に、パリから45分で行けるシャンパーニュの田舎町エペルネで、3日間シャンパンを飲みまくった。かっこよくワイナリーに乗り付ける車旅ではない。電車と徒歩とレンタサイクルを駆使し、青空の下「うい〜」とよろけながら、酒を求めて今度はあっち、次はこっち、とシャトー(っていうんですかね?)の門をくぐり続ける旅。

帰る頃気づいたこと。
あれ。ここ数週間の記憶が無い。ほとんど何も覚えてない。

慌てて数日前の晩ご飯を思い出そうとした。お酒を飲んだ場所だけ、なんとなく覚えてはいるけど…。
「こわ!」

フリーランス生活は基本単調なので、あんまり変化がない。なので、普段から記憶飛びがちではあるんですが(笑)、この二週間はちょっと…普通以上の飛び方だった。スカスカを通り越して、廃人なのだ。前述の仕事で疲れていたとはいえ、このレベルの抜け殻状態が続いたのは初めてかもしれない。

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創作っていうのは、意欲がすべてです。「作りたい!」と思わないと、絶対作れない。意欲がなくなる状況というのは、クリエイターとして致命的。

これは、生活がイカンのでは…。何か根本的に変えないといけないのでは?
と、本気で思ったわけです。

そこで、ちょっと旦那さんと話し合い、とりあえず、次の2つのことを一週間試すことに。

早起きする。集中力のいる仕事は午前中に済ませる
友人で5時、いや何なら4時に起きて執筆してるというツワモノがいる。その人には遠く及ばないが、7時から即仕事を始める生活を試すことに。かわりに、早くご飯食べて早く寝る。

酒を断つ
酒が生き甲斐のひとつなので、永久禁酒する気はさらさら無い。でも、人生でかなり久しぶりに一週間だけ、禁酒を自らに課した。サイトでいろいろ読んでると、一週間の酒断ちで相当いろんな変化が起こるらしい。その、体の変化をデータとして見てみたいと思った。

あとは、適度に運動する。スマホの時間を減らす。野菜食べる。など取り入れつつ。

今日で5日目。
そしたら。
そしたら、やっぱり、明らかにちがうのが自分でもわかった。

やる気と集中力は3日目くらいで戻ってきた。作業効率も、その辺からぐっと上がり。
一番違うのは、頭が常にシラフだということ(笑)。飲んでないんだから当たり前か。やはり、アルコールってのは分解に体力使うんですねえ。

お酒そのものがよくない!というよりは、多分、ダラダラ長時間飲んでたのがよくなかったんじゃないかと。(と思おうとする私)
夜9時近くまで仕事して、それから腹いせみたいに飲み始めて、ばったり眠る。コロナで家にいる時間が増え、さまざまな刺激が少なくなっている中、これでは脳の老化も進むってもの。

また、朝の時間が増えると、やはりいろいろやれるもんだな、と思う。
仕事の内容も配分を変えるとうまくいく。午前がんばって脳みそ使う分、ぐっと効率が落ちるランチ後には、事務系や単調作業をやればいいんだな…とか。

こうして夕方の時間にリラックスしてブログを書けてるのも、前にはなかったことだし。

”制作し続けられる環境”のありがたさが身にしみてわかったこの夏。
2日後、久しぶりの乾杯をするつもり…ではありますが、これからもさじ加減を考えつつ、生活していけたらと思っています。


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